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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 共感力がある人 (リーダーシップ開発、倫理、価値観/村尾佳子)

共感力がある人

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

19/11/01

今日は、「共感力がある人」について考えていきましょう。

「共感」とは、喜怒哀楽の感情を共に感じるということで、ビジネスのシーンでもやはり非常に大事なテーマになります。共感してくれる人がいるというのは本当に心強いですよね。心から共感してもらえているかどうかというのは、受け手にとって、相手が味方になってくれている(あるいは、理解してくれている)かという精神的な安定にもつながり、非常に大切です。
しかし一方で、「相手の立場に立って共感する」と言葉で言うのはとても簡単ですが、「共感してるよ」と言うだけで本当に共感が出来ているかというと、これは非常に難しいです。本当に相手の立場に立たないと心からの共感は出来ません。どういうことかというと、相手の話を色々聞きながら、「自分だったらこうだよ」、「これはどうかと思う」など自分の意見を頭の中に作っている人の話を聞くと、実はそう思っていないなということが発する言葉から相手に透けて伝わってしまうことがあります。

どうしても人は、相手の話を聞きながら脳内で勝手に自分に置き換えて考えてしまう自分がいるわけです。そのため、本当に相手に共感するためには、相手に集中するという状態を作りこまないといけません。これが非常に難しい所だと思います。

話を聞きながら「自分はそう思わないな」などと考えていてはいけません。心を寄せる事が非常に大事ですが、とは言っても価値観や今までやってきていた経験も違う場合は、話を聞きながら「弱すぎるよ、それは...」と思ってしまうこともあると思いますが、とりあえず、一旦そういう自分を脇に置いて相手に集中して状況を観察する、声のトーンをしっかりと感じてその心を感じることが共感力に繋がります。

人間は、必ずしも言っていることが本音とは限りません。すごく強がっているけれども実は頑張って言葉に出しているだけみたいなところもあるため、明るく言っているけど目は全然笑っていないこともあります。そのため、相手に集中して、相手が自然に話すことをやめるまで、全部の感情を吐き出すまでしっかり話を聞いてあげることもとても大事です。人の話を聞き続けるというのは、自分自身の体力や精神力を使う部分です。異なる意見を我慢強く聞き続けるというのは、それはそれですごく意識しておかないと、ついつい言葉を挟んでしまうということがあります。

一方で、相手の立場がどういう立場なのかによっても変わってきます。例えば、ビジネスのシーンにおいて、上司と部下で本来指導すべき立場だとすると、完全に共感して何でも「そうだよね」で終わったら仕事になりません。そういう意味では、そのバランスも非常に難しい所です。
「傾聴」という言葉があります。カウンセリングとかカウンセラーの方というのは、「~ですよね」と言われたら、「~なんですよね」とまずは受け止めて、自分自身も共感するモードに意識的に入っていくということが上手です。しっかりと相手に寄り添って、まず相手の話をしっかり聞く、受け止めるという事をされています。「傾聴」には一定のトレーニングが大事です。心から自然体で共感出来る人は一定の割合でいらっしゃるとは思うんですが、非常に少ないため、そういう特性を持っていない方はトレーニングでモードが必要です。まさに鸚鵡返しと言われるような傾聴から入っていきながら、少しずつコツをつかんでいくところもとても大事だと思います。何々さんは共感力が無いなどと言われるような人は、まずはトレーニングを始めてみるというのもとても大事ではないかと思います。全ての能力は癖づけです。まずは意識を持って努力し続けるということが大事です。

共感力がない人の代表例というのは、「分かる分かる、それ」と言って共感しているかのように見えながらも、気付いたら「でも私はね...」と自分で話しています。自分が相談してたのに、最終的に相手の話を聞いている、なんてことありますよね。まさにそのパターンです。本人はアドバイスしているつもりだけれど、単なる自分の意見の押し付けになってしまっていて、相手の話を全く聞けてないのです。「分かる分かる、私もね...」というのは危ないパターンです。このタイミングでは、「ひたすら聞く」ということがとても大事なので、何でもかんでも自分の話にすり替えてしまうのはお勧めしません。まずは自分の意見は置いておいて、相手の話をしっかり聞くこと、そして相手が何を求めているのかを考えましょう。自分の意見なく相手の話を心から聞いていくと、その中で自然と出てくる自分の感情だったり、あるいはそこから湧き上がってくる疑問だったり、そんなことが良い共感です。相手を説得してやろうとか、これを納得してもらおうなど、ビジネスの関係においては常にお互いの意図があると思いますが、それは一旦脇に置いておいて、まずは真摯に相手に心を寄せて何を言っているのかを理解をしよう、相手の状況を理解してまずはそこに心を寄せていこうというマインドセットが非常に大事です。

では、今日のまとめです。
やはり相手の話を聞く時は、「自分の意見をもった自分」、「小さい自分」を一旦横に置いてというところからスタートしていくのがとても大事ではないでしょうか。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

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