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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 学びを実践に活かせる人 (リーダーシップ開発、倫理、価値観/村尾佳子)

学びを実践に活かせる人

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

19/11/22

今日は、「学びを実践に活かせる人」について考えていきます。
「学び直し」が話題になってきたこともあり、動画学習の方法など様々な物が登場し、手軽に学べる機会が広がってきています。その一方で、本当の意味で「学び」を理解して実践に活かせているのかというと必ずしもそうではありません。学びを実践に活かすためには、「繋げる力」が必要です。

例えば、学びを実践に活かせる人というのは、学びの内容を自分の日常にきちんとインストールした上で、それを具体的にどういう場面で生かすことができるのかといった使い方もセットで理解出来ている必要があります。しかし、番組でも本でも、知識欲を駆り立てられるような内容を見ると、その時は「へー!すごい」と思うけれども、その後綺麗さっぱり忘れてしまうということが多々あります。

どういう事かというと、頭の中で体系的に整理をしておかないと、知識を引き出すべきタイミングで散らかっていて引き出せないわけです。そのため、学んだ瞬間に「これってどういう成果に繋がるような学びなのか」という種類分けを理解した上で、その学びを自分の頭の引き出しに入れる必要があります。

実際に、アメリカの国立訓練研究所がラーニングピラミッドというものを研究結果として発表しています。これは何かというと、学習方法と平均学習定着率との関係を明らかにしたものです。つまり、こういう学び方をするとこれくらい定着しますということを数値で表しているわけです。残念ながら、学校の授業など何らかのセミナーに単に出席をして席に座って先生の話を聞いているだけでは、よっぽど興味のある内容でない限り95%忘れてしまうと言われています。少しでも効率良く記憶しようとすると、話を聞きながら自ら積極的にノートをとる、予習復習をして何かに繋げる努力することが大事です。

その他にも皆さんがよくされているであろう「読書」ですが、読書もただ読んだだけでは90%は忘れると言われています。受験勉強などでは、実践というよりも知識のインプットが中心になりがちですが、一時的に記憶しても試験が終わると忘れてしまうと言うことが多々ありますね。これも定着していないということです。それこそ、社会に出てから役に立つであろうマーケティングの知識を大学生のうちに学んだとしても、学生の間はマーケティングの実務の現場がイメージ出来ないと知識としては色々と知っていたとしても、ピンとこないことがあると思います。しかし、そうした中できちんとイメージ出来ている学生というのは、何かの現場をイメージして具体的な商品と連動させています。つまり、単にその状況だけだと厳しいということです。ビジネス書をたくさん読まれる方も多いと思いますが、普通に本を流し読みするだけではたった10%しか定着しません。

最近では、動画学習や音声学習など様々な媒体がありますが、目だけでなく耳から入ってくるため、定着率は20%くらいに上がるそうです。そのため、ラジオを聞いて頂いていただく方が読書だけよりは効率が良いと言えるのではないかと思います。では、どうしたら効率よく学べるのかというと、他者と議論する方法です。そうすることにより、定着率は50%になるそうです。議論というのは、自分の意見を少しまとめて話すということも入ってくるため、リアルな会話で意見を交換していくと、自分の頭の中で改めて学んだものを(自分の意見と異なるのか、一緒なのかなど)など何らかの形で体系的に整理するわけです。この活動自体がおそらく定着率を上げているだろうと言われています。能動的に自ら関わることが50%引き上げるコツでもあり、ディスカッションをしている相手の発言から自分自身も新しい知識を得ることが定着率を上げてくれます。更には、実践による経験として、いわいるフィールドワーク、大学受験などで考えると練習問題を沢山解くなどによっても定着がいっきに良くなるようです。具体的に経験をして、その経験から振り返るという体験ことが加わると、定着率は75%に上昇します。

最後に、最も定着率が良いと言われている方法が、「他人に教える」です。そうすることで、定着率は一気に90%に上がります。色んな事を学んで自分で色々整理をして、それを具体的に他人にまとめて教えることで定着していくわけです。誰かに何かを伝えるためには、まず自分がそれを理解していないと話せません。他者に伝えるために自分の理解力を高める努力を自ずとするようになるということなのでしょう。
これまで話してきたプロセスを見てみると、まずは何らかの形で情報を得て知識を得ます。それを具体的に誰かと話しながら自分の意見を整理していく。その上で、例えば実際に町に出てみて学んだことなどを、実社会の経験としっかり繋いでイメージし、最後に自分の経験ではこうだよと語れるようになると、ほぼ9割が定着するという流れでしょう。

では、今日のまとめです。
学びを定着させるためには、聞いたことを自分に引き寄せて誰かに話していくことがとても大事です。是非、早速今日の話を会社の席の隣の人にでも話してみてください。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

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