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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > ビジネスパーソンの悩み相談㉓働き方改革 (リーダーシップ領域/田久保 善彦)

ビジネスパーソンの悩み相談㉓働き方改革

田久保 善彦 リーダーシップ領域

19/10/25

働き方改革により残業を減らそうとする動きが出てきていますが、今日はそれで本当に大丈夫なのか不安を感じている方や、もっと働きたいという気持ちもあるという方のお悩みについて考えていきましょう。

実は私自身、世の中の働き方改革ブームに対して本当にこれでいいのかなと思うことが多々あります。しかし、社会情勢を考えると、難しい問題も絡んできますが、私の若い頃は長ものすごい時間労働をやるように言われている職場があったことも事実です。そうしながら様々なトレーニングを受け、様々な経験をして年を重ねてビジネスパーソンになっていったというのが、いい悪いではなく、一つの事実だと思います。

昔のやり方を肯定しているわけではありませんが、月に何十時間残業して、徹夜してということを若い頃はやっていたわけです。そうすると、それが全てとは言いませんが、そこで学んだこと、もしくは積んだ経験というのは、働いた時間の長さに関係するとすれば、例えば、昔の世代は今の世代に比べて1.5倍そういうことをやっていたとすると、やはり1.5倍の経験を積んでいたという部分もなきにしもあらずだと思います。

今は、本当に残業時間の管理ばかりで、「17時(あるいは18時)になったら帰りましょう」という制限ばかりで前の世代に比べて積める経験の量が少なくなり、どこか頑張りが利くというような経験・体験の蓄積が薄まってしまう可能性があるような気がします。そのため、私も時々若い方からこういったご質問やお悩み相談を受けますが、その際に「法律が決まった以上そうしなければいけないのも事実です」とお伝えしています。昔の人は12時間働いていたけれども、今の人は8時間で働くの止めなさいと言われたとすると、この4時間の差をどう使うかをきちんと考える必要があると思います。

例えば、一日4時間の差があると(1か月の勤務日数を20日とすると)、1か月で80時間分の差が生まれてくるわけです。この80時間を単にお家に帰ってテレビを見ていました、YouTubeを見ていましたということだけに使っていたら、これではあまりいいことは起きないかもしれません。では、この80時間で何をするのか。英語の勉強をするというのもあるかもしれません。中国語の勉強をするのもあるかもしれません。何かマネジメントの勉強をするというのもあるかもしれませんけれども、やはりある意味働かなくなった部分で自分の能力開発をしなければ、バランスが悪いのではないかと思います。

「学ぶ」といっても色んな学び方があります。本を読むでもいいと思いますし、自分が知らないことを知っている人と食事をしながら会って議論をするでもいいです。別に学校に行ってどうのこうのだけが勉強ではありませんから、何か新しいことを試みてみる。仕事とは直接関係のない自分の能力開発に取り込んでみるということが並行されてはじめて、何かこの働き方改革が意味を持ってくるのではないかと思います。もう一ひとつ付け加えるとするならば、働き方改革の最後の目的は何かというと、「生産性を上げる」ということではないかと思います。「生産性」とは、算式で表すと、「インプットしたもの」で「アウトプットしたもの」を割るということです。「インプットしたもの」というのは、例えば労働時間だったりするわけです。「アウトプットしたもの」というのは、例えば売上だったりするわけです。そうすると、今の議論はインプットを小さくする話ばかりしているわけです。しかし、生産性を上げるのであるならば、インプットを小さくするのも大事かもしれませんが、アウトプットを大きくすることにももっと注意を払わないといけないと思います。

では、時間(インプット)を短くしながらアウトプットの1つである売上を大きくするには一体どうしたらいいのでしょう。やはりそう考えた時に思いつくのが「自分の能力を高める」であったり、「誰も思い浮かばないことをやる」ということであったりしていく必要があるのではないでしょうか。

今の日本の会社は、皆が分母を小さくすることばかりを考え、インプットを小さくすることをばかり議論しているのでおかしなことになっているのではないかという気がしています。職業柄、最終的にそこに紐付く話も多くなってしまいますが、やはり分子となるアウトプットを大きくするためにどんなアイデアを出せるのか、どんなやり方が出来るのか、どんな組合せが出来るのかということをきちんと考えて具体化できる、そんな能力を身に付ける努力を皆さんにしていただきたいと思います。そうしないと働く時間は短くなったけれど生産性も上がらなかったでは意味がありません。働く時間が短くなってアウトプットも小さくなったら、生産性は同じ、もしくは質が落ちる可能性があるため、そんな残念なことにならないようにはしたいと思いますね。

そして本当に残業を切られて夕方まででももっとやりたいという方は、今の時代であれば副業をやるなど今は学びの場所もいっぱいありますから、何か新しいことを学び始めるなど、何か前向きなチャレンジをして欲しいなと強く思います。

では、今日のまとめです。
働き方改革で残業ばかり気にしていていいのだろうか。個人的にはそういう問題意識がある方は是非新しい学びにチャレンジする、会社が許してくれるのであれば副業をやるということをお勧めします。副業もやってみると非常に色んなことが学べると思います。単に残業がなくなった分飲んでいますとか、残業がなくなった分家に帰ってテレビを見ていますということだけにならないようにぜひチャレンジして頂きたいと思います。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

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