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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > ビジネスパーソンの悩み相談⑲アイデア (リーダーシップ領域/田久保 善彦)

ビジネスパーソンの悩み相談⑲アイデア

田久保 善彦 リーダーシップ領域

19/10/03

今日は、クリエイティブな発想を求められても生み出せない。ゼロからイチを作る難しさの悩みについて考えていきましょう。アイデアはどうやって生みだしていったらいいのでしょう。中には次から次へとアイデアが浮かんでくるアイディアマンがいますが、アイデアを鍛える方法はあるのでしょうか。

こういった悩みを抱えていらっしゃる方は非常に多いと思います。最初に肩すかしのようなことを言ってしまうと、本当の意味での「ゼロからイチ」はないのではないかと思っています。

相対性理論を作ったアインシュタインでさえ、私の業績は先人が作った上に乗っかったのでちょっと遠くが見えただけと表現しています。つまり、本当に何もないところから生み出すというのは極めてレアケースなのです。しかし、ゼロからイチを生み出さなければという傾向が強いがゆえに「自分には無理」という話になっている可能性があります。クリエイティブなものやイノベーションはよく掛け算にたとえられます。ここで大切なことは、掛け算であるということは「A×B」の「A」と「B」を知っている必要があるということです。掛け算の元になるAもBも知らなかったら掛け算にならないわけです。そう考えると、結局アイデアというのは、ある意味で知識の集積体です。色んなことを読んだり、見たり、聞いたり、感じたりして、自分の脳内に蓄積としてあるからこそ掛け算が生まれてくるわけです。そのため、勉強不足だといい発想とかアイデアには繋がらないのです。

最近の人は何でも検索すればいいと思っている方も多いと思いますが、とどのつまり、発想というのは自分の頭から思い浮かんで来ることですから、思い浮かばせる断片がなければ、思い付きようがありません。例えば、「宇宙の根源は何か」発想してみる時に、ビッグバンの存在を知らない人からしてみれば、ビッグバンと何かを掛け合わせて発想を膨らませることはできません。同様に、ビジネスのこんなものを掛け算してと言われても、片方に対する知識がゼロだったら掛け算すると全部ゼロになってしまいます。

レオナルド・ダ・ヴィンチという天才は、芸術家であり、建築家であり、技術者であり、医学にも精通していました。だからこそ、掛け算していたら色んな新しいものが生まれてきたということなのだろうと思います。皆さんが例えば暗記ばかりやらせている受験勉強みたいなものに紐付けて、覚えてばっかりいることに意味がないという論調になればなるほど、私個人としては違うのにと思うこともあります。考える元としての知識やデータは非常に大事です。

知識は取り入れた上で、ただAというものを取り込んでAと言っているだけでは単に記憶しただけなので、取り込んだAと取り込んだBを掛け算する訓練をすることが次に重要になってきますが、私個人としては、やはり基にある知識が非常に大事なことのような気がします。掛け算の仕方や発想法はそれこそ本屋さんに行くといっぱいあります。

「逆さまから考えてみる」、「立場を変えて考えてみる」といったことを私も時々クラスでやったりします。
例えば「博多駅ってなんですか」と聞かれたら皆さんはなんと答えますか?
―電車が入って電車が出るところ。交通の拠点。
他には?
―たくさんの人が行き交う場所。

何をしに?
―移動のために行く人もいれば、買い物をするために行く人もいます。

他には?
―ご飯を食べる人もいれば、待ち合わせをする人もいれば色んな人がいます。

これらの会話の主語は全て利用者です。では、駅員さんにとって博多駅は何ですか?
―働く場所です。

では、キリンビバレッジの営業の人にとっては?
―取引先です。

別れ話をしようとしているカップルにとっては?
―辛い思い出の場所になってしまうかもしれません。

上述のように考えていくと、駅は電車が来て電車が出ていくところだけではなくて、立場を変えてみることによって色んなことを思い付きます。しかし、ここでも博多の駅にはデパート機能が付いている、ラーメン屋があるなど、そもそも何がある場所なのかという基本情報を知らないと何も思い浮かびません。やはり最低限知っているということと立場を変えて見回してみることがセットで出来ると、何か新しい見方が出来るかもしれません。

では、今日のまとめです。
発想して何かをゼロから作り上げるというのは難しいです。まずは考えるネタになる知識をちゃんと得ることが大切です。そして、立場を変えて考えてみたり、今後どうなっていくのかを考えて発想してみることが出来てくるとアイデアも浮かんでくるかもしれません。正解はないので色々試してみて下さい。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

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