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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > アントレプレナーシップ教育者向けシンポジウム(その4) (産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ/高田 仁)

アントレプレナーシップ教育者向けシンポジウム(その4)

高田 仁 産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ

19/09/27

・今回は、米国バブソン大学のアントレプレナーシップ教育者向けシンポジウム(SEE)の様子を総括してみたい。

・毎日のセッション(朝8時から夕方5時過ぎまで)と夕食が終わった後に、グループごとに集まって、最終日のロケットピッチ(3分間、数枚のスライドでアイデアをピッチする)の準備を行ったのだが、自分のグループでは、既存企業におけるアントレプレナーシップ、すなわちイントレプレナー育成のためのコンサルティングをテーマとして議論し、発表内容をとりまとめた。特に、従業員個人のアントレプレナーシップと、企業組織としてのイントレプレナーシップの両方をアセスメントするという内容を含めて企業にコンサルティングを行う点がポイントである。

・最終日の午前中に、各グループが趣向をこらしたロケットピッチを行うのだが、正直なところ、日本人が英語ネイティブのメンバーに交じってプレゼンするのはそれなりに気を揉む(特に、英語ネイティブの人たちにありがちな、あの弾けた明るい感じのプレゼンに一緒に参加するので・・・)。加えて、発表直前になって一人のメンバーが「あなたの最後の締めの言葉には、XXXXを追加したほうが良い」と、シナリオにない変更が加わる場面もあったのだが、なんとか無事に全プログラムを終えることができた。

・振り返りのセッションでは、未来のアントレプレナーシップ教育について各自のenvisioning(心に描く)の時間が設けられた。未来のクラス(教室)はどんな様子か?それは何についてのクラスか?そこで何が起こっているか?何が際立っているか?学生は何を気にしているか?それに対して、あなたはどう対応しているのか?自分のビジョンのどこが好きか?学生に何を持ち帰ってもらいたいか?といった設問にたいして、自分なりのイメージを記述していくワークである。それらをグループで持ち寄って議論し、特に、全員が共感できるポイントを抽出し、共有するのである。

・最後に、アントレプレナーシップ教育で特にホットなトピックとして、下記が挙げられていた。
✓ 学際性
✓ 失敗の恐れへの対処
✓ 教員のリスク・テイク
✓ 共創(コ・クリエーション)
✓ 各種ツールの利用
✓ マインドセット

・これらが各国/各校のアントレプレナーシップ教育における現在のトレンドであり、逆に言うと、これらの点についてどう対処すべきか、各教育者が悩みながら試行錯誤を繰り返し、有効な教育手法を見出そうとしているのである。アントレプレナーシップの教育者は、アントレプレナーがそうであるように、教育者自身もアントレプレナリアルであるべきなのだ。

・バブソン大学の100周年記念卒業式でスピーチしたトヨタ自動車の豊田章男社長は、「私がバブソンで一番叩き込まれたのがアントレプレナーシップだ。トヨタほどの大きな会社でもスタートアップだと考えるようにしている。問われているのは、必要なときに劇的な変化を起こすことができるか?ということ。自動車産業も大変革のなかにあり、20年後を予測することは全くできない。でも、私はバブソンで、変化から逃げるのではなく、変化を受け入れることを学んだ。皆さんは、何歳になっても常に新しいことを学ばなければならない。」と述べている。

・バブソン大学のSEEに再び参加して、アントレプレナーシップの重要性を再認識するとともに、学び続けることの大切さも改めて実感できた。


【今回のまとめ】
・アントレプレナーシップ教育の新しいトレンドにどう対処すべきか、各教育者は悩みながら試行錯誤を繰り返し、有効な教育手法を見出そうとしている。アントレプレナーシップ教育者もアントレプレナリアルであるべきなのだ。


分野: 産学連携 |スピーカー: 高田 仁

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