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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 幸福・成功のための哲学19一切唯心造① (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

幸福・成功のための哲学19一切唯心造①

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

19/07/22

 松下幸之助・稲盛和夫の哲学においては、「幸福」や「成功」が中心的なものとなっている。前者の幸福の例でいえば、例えば、松下幸之助では、「繁栄による平和と幸福」(Peace and Happiness through Prosperity=PHP)の研究のために、周知のように、「PHP研究所」を設立し、様々な活動を行っている。ここでは、幸福とともに繁栄と平和とが掲げられている。他方、稲盛和夫では、京セラの経営理念として、「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」として、物心両面の幸福を中心的なものとして考えている。

1 一切唯心造
 人生の法則の第5は、「一切唯心造の法則」である。これは、人生においてすべてのものは心によって創りだされるということ、すなわち心の姿勢(posture of mind)が人生のすべてを支配し、創り出しているという生き方の根本原理を示すものである。すなわち、これは、例えば、稲盛和夫の「成功の方程式」(成功=考え方×情熱×能力)において「考え方」は、プラスからマイナスまであり、まさに考え方が人生を方向づけるものであるとしている。しかも、これらのうち考え方を最も重視している。さらに、「人生も経営も自分の心の反映」1であると述べているように、稲盛哲学を一言で表せば、「一切唯心造」であるといえる。したがって、これは、成功し幸せになるために、非常に重要なものである。
 このように、この内容は、東洋哲学の根本原理の一つであり、誰でもが知っているけれども、残念ながら、ほとんどの人は、この真理を自覚しておらず、活用もしていないのが現実である。それゆえ、単なる知識に留まらず、生きた智慧として、これを自覚し、日々の生活において活用していくことが大切である。

2 心は人生
 心は、人生を創る。すなわち、既にこのことに気づいている人もあろうが、これは、人生において 心・思考・想念・気・暗示・志・信念がすべての力の根源であるという真理を示している。あたかも影がその人に付いて行くように、すべての物事は、心を主とし、心によって創りだされる。つまり、心は人を創りもし、壊しもする。人生は心一つの置き所であり、人生において心の姿勢がなによりも重要なものである。

3 一切唯心造と因果律・積極性 
 この一切唯心造についても、前述の「因果律」が働く。したがって、人生においては、因果律に従って、善い結果を生むためには、常日頃から善い原因を作ることを心がけること、すなわち善いことだけ、明るくポジティブ(積極的)なことだけを心に描き、かつ積極的に行動することが非常に大切である。と同時に、良い縁に恵まれるように、普段から良い人間関係を作り上げるように努力することである。このように、人生においては何ごとにおいても、善い因と善い縁の結果として成功や幸せという善い結果が得られる。

4  自己限定の排除
 人は、自分の家族・親戚や出身校などの状況を見ることによって自己の能力や可能性を限定してしまうことが現実にはよくある。これは、いわゆる「いわれのない自己限定」すなわち「リミッターの自己設定」であり、日常的にはよく見られる現象である。しかし、現実は、その人が本気で努力すれば、ほとんどのことは実現可能であるにもかかわらず、これによって、せっかくその人が本来持っている能力を自ら限定してしまっている。
 それゆえ、一切唯心造という根本原理からいえば、いわれのない自己限定は、最も行ってはいけないものの一つである。このいわれのない自己設定のリミッターを外し、自己の潜在的可能性を信じて、何ごとにも、積極的にチャレンジし、日々自己を向上させていくことが、成功し、幸せな人生を送るための秘訣である。

5 豊かな心
 心の種類には、低い順から本能を含む「感情的な心」、「理性的な心」及び信仰などの「霊性的な心」があり、これらの順で高まっていく。それゆえ、成功や幸せになるためには、上述の明確な思考と同時に、よりレベルの高い豊かな心すなわち豊かなものの見方や考え方をすることが大切である。すなわち、このためには、狭く貧しい感情的な心でエゴ的に自分自身のことばかり考えるのではなく、心を高め、近江商人の「三方よし」のように、より広く、豊かな霊性的な心で、他人や社会全体のこと、さらには地球全体のことまでも配慮できる優しく思いやりのある思考が必要である。他者のことに配慮し、利他的な考えや行動を取ることである。言い換えれば、愛を起点・動機として考え、行動することである。これを人間関係で表現すれば、お互いに「ウイン・ウイン関係」が築け、かつシナジー(相乗効果)が生じ、お互いに物心共により豊かになれるような関係を日々築いていくことがポイントとなる。

6 むすび
 成功・幸福のための哲学においては、成功し、幸福に生きるために、「一切唯心造」で生きることが大切である。

1稲盛和夫[2014]『成功の要諦』18頁

分野: コーポレートガバナンス 財務会計 |スピーカー: 岩崎勇

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