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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 朝鮮半島の行方 (企業財務 M&A/村藤功)

朝鮮半島の行方

村藤功 企業財務 M&A

19/04/17

今日は朝鮮半島の行方というお話をしたいと思います。2017年には北朝鮮がすごい勢いでミサイルの実験をしていました。その後、実験が止まって、突然アメリカと会談を始めたのです。2回会談をしたのを覚えていますか? 去年の6月にシンガポールで1回やって、今年の2月にハノイで2回目をやりました。去年の6月は共同声明が出ています。日本から見れば何を合意したのだろうかというような合意ではあったのですけど、一応、北朝鮮の体制保障をし、米韓軍事演習を凍結するという事で、非核化すると合意しました。ところが、今年2月のハノイ会談は、途中で駄目だと言って2人とも出てきたのです。

金正恩があの時何をしたかったかというと、段階的な非核化でいきたいと考えていました。一方で、トランプはビッグディールが出来ると思っていました。段階的に1つずつではなくて一度で核廃棄をするというものです。それができたら制裁も解除しよう。これをビッグディールとトランプは呼んでいて、ビッグディールをやろうと思っていました。ところが、金正恩としては中国にたくさん根回しをしていることもありますし、細かいことを少しずつでいけると思っていたのです。お互いに話し合ってみたら全く考えていることが違ったことが判明し、トランプは交渉の場から合意なしで出てきました。

韓国と日本の間というのは、かつてなかったほど関係が悪化しています。何がここのところ揉めているのか知っていますか? 徴用工問題というのは、戦争の頃に韓国人を日本企業の工場に無理やり連れてきて働かせた事です。しかし、1965年に日韓請求権協定を結んで、この問題は日本が韓国に賠償を払うから韓国政府が徴用工に対してお金を払うと合意をしていたのです。終わった話であったのがむし返されてきている。その前にも慰安婦問題があったのですが、慰安婦問題でも2015年合意がありました。これも日本が悪いことしなかったというわけではないのですけど、合意していたというのがむし返されてきたのです。それからレーダー照射問題。本当はどうだったのかですが、日本人的に言うと、分かっているけど韓国は嘘を言っているという疑惑もある中で、どうもここのところ何1つ合意出来ないという状況になっており、韓国を経済制裁したらどうかみたいな噂まで飛ぶぐらいです。この噂には韓国も相当ギョッとしているらしくて、韓国と日本は色々なことを言いながらも関係が深く、産業ではとても深く結びついています。経済制裁で関税だとかいうことになれば日本だけではなくて韓国も大変な事になる、ということでここのところ静かになっているという状況です。

北朝鮮とアメリカの2月会談が物別れになって、いよいよ文在寅大統領は何も言えなくなってきました。中国もかなりのショックを受けた様です。北朝鮮は一時期何も言わないで勝手なことをやっていたのが、去年のシンガポール会談の前あたりから中国にお伺いを立てながら、「どういたしましょうか」みたいなことを言ってすり寄ってきました。6月の会談の後にも何があったのかということを報告に来たりして、段々可愛い北朝鮮になってきたのです。ところが、北朝鮮が段階的非核化でいいですよねというのに対していいですよと言ったのですが、そうはならなかった。中国も段階的非核化をOKと言ったのに駄目だったじゃないかということになっているわけです。この次は一体どのようになるのでしょうか?

ここで色々な選択肢があります。例えば、北朝鮮は再びミサイル開発を一生懸命やってミサイル実験も再開して2017年に戻るというパターンがあり、それからトランプが3回目の会談をやるかもという可能性もあります。この様な中で、4月10日の水曜日に党の中央委員会総会がありました。ここで非核化の交渉方針が出るかもと言って相当注目されていたのですけど、とりあえず何を言ったかというと、制裁に対抗して自力で経済建設に取り組むというようなことを言ったのです。どういうことなのか今1つ分からず、その意味もこれからどうなるか眺めていかないと分かりません。しかし我々としては、物別れしたからといって突然ミサイルが飛んでこられても困ります。去年の6月の会談後には拉致問題で安倍総理が訪問するみたいな期待も高まったりしていたのですが、その期待は全く何一つ実現しませんでした。どうも簡単にはいかないけど、何かまだ変わるかもしれない。

問題は2年後に迫ったアメリカの大統領選挙がどうなるか、です。民主党からものすごい多くの候補者が出てきています。トランプ相手だったら私でも勝てるだろうと思っている人がたくさんいるみたいで、きっちり1人に統一することが出来ないのです。バイデンさんもセクハラ問題とか困ったことになっているし、ひょっとするとトランプ政権が2回続くかもしれません。ただ、トランプが2回続いたとしても金正恩はもっと長くやるということで、金正恩はいざという時は丁度いい大統領が出てくるまで待つという作戦をとる可能性もあります。そういう意味では、これからは事態がすごく動くとは思えないのですけれど、とりあえず2年後のアメリカ大統領選あたりが大きく方向が変わる原因になるのではないかという状況です。

今日のまとめです。去年の6月にシンガポール会談があったのですけど、非核化合意はあまり実現できませんでした。今年2月のハノイ会談では、北朝鮮が段階的非核化をする、ただ制裁もそれに応じて解除して欲しいと言ったのに対して、トランプは全部非核化しないと制裁解除は全くできないと言って物別れになりました。そういう意味では北朝鮮は終戦の前に非核化だけするのはやめたいし、日米は非核化までに終戦とか制裁解除は全くしたくないという立場です。トランプは3回目の会談があると言っているけど、金正恩はトランプ大統領が立場を変えない限り2020年11月の大統領選まで様子見を決め込む可能性が出てきています。一方で韓国は、北朝鮮との融和は思うように進まないし、国内の経済の運営もあまりうまくいっていないという状況です。

分野: その他 |スピーカー: 村藤功

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