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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 英国における異文化(40):食べ物:紅茶(4) (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

英国における異文化(40):食べ物:紅茶(4)

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

19/04/25

イギリスにおける異文化シリーズ、食べ物の中でも紅茶を扱う第4回目になります。1回目はトワイニング、18世紀イギリスの紅茶屋さんの第一人者、第2回目が私の御用達ウィタードを紹介しました。3回目がリプトンとアールグレイの紹介で今回が4回目です。そろそろ人名に関係しているブランドは今日でおしまいにしようと思っています。
イギリスにおける紅茶はお話することが沢山ありますし、世界的に有名なブランドが沢山あり、それぞれ創始者の名前が付いています。トワイニング、リプトンというと皆さんどこかで見たことがある以上の知識があると思います。今日はもしかすると少し馴染みが薄いかもしれませんが、イギリスではトワイニング、リプトンときたら、もうひとつ、ブルックボンド(Brooke Bond)という名前が出てこないと完成しません。
ブルックボンドは実際問題、ブランドの名前でしか残っておらず、会社としては1984年にユニリーバという大きな会社に買収されています。創業が1869年ですが、100年ちょっとで会社の名前は無くなってしまったのです。日本でもあまりブランドのマークが出ているところは見かけないので、年齢が上の方でないと分からないかなと思います。先ほど1869年と言いましたが、創業した人の名前はアーサー・ブルックさんという方です。創業した場所はロンドンではなくマンチェスターという工業中心都市です。ブルックさんが作ったのがなぜ「ブルックボンド」という名前なのかというと、「ボンド」には「お客さんとお店との間をつなぐ絆」という意味があり、創業者の気持ちが籠められているのです。
「Bond」と書いて、「絆」とか「繋がり」と訳します。ですからブルックボンドとかジェームスボンドという名前の方が創業者ではないのです。
さらにこのブルックボンドという会社に色々な銘柄があり、その中に、PGティップス(PG Tips)という有名なブランドがあります。これはイギリスの学食やちょっとしたレストランに行くと、無造作に置いてあるティーパックバッグにPG Tipsと書いてあります。イギリスに行ったことがある人だと、「あっ」と思うかもしれませんが、いずれにしてもイギリスでは3番手ぐらいには名前を出さなければならない大切な会社です。先程買収されたと申し上げましたが、ユニリーバといえば食品に限らず色々と消費財を扱っているところですが、実はリプトンもここに買収されています。だからブランドとしては残っているけれど、会社として残っているわけではないということです。世の中、栄枯盛衰が激しいです。
それでは次に、紅茶そのものの話を見ていきます。紅茶は漢字で「紅のお茶」と書きます。この「紅」は色ですが、普通紅茶がティーカップに注がれて湯気が立っているところを想像すると、表面の液体の色が紅い、それで日本では紅茶というわけです。ところがイギリスでは普通紅茶の事は「ブラックティー」といいます。黒いお茶です。黒は葉っぱの色です。買ってきたティーリーフを見てみると、乾燥してカサカサしていますが黒いですよね?ですので、英語では葉っぱの色、つまり乾燥した葉っぱの色を見て「ブラック」といっています。
紅茶を発酵させて作るのはご存じだと思います。お湯を入れて出てきた液体は紅くなるというものです。イギリスといえば紅茶、紅茶といえばイギリス、というほどですが、実はイギリスの国土ではお茶の生産はしていません。どちらかというと熱帯・温帯方面で作られるものです。以前、中国の歴史をした時に、お茶を輸出したという話をしましたが、中国にもお茶のルーツというのがあります。お茶で有名なのはインドやスリランカなど南の地方が多いわけです。インドは栽培をしている地方の名前が付いているブランドがいくつかあります。アッサムやダージリンはインドの地方の名前です。それからスリランカの紅茶も昔の方だとセイロン紅茶も場所の名前になります。その他にも、昔紹介しましたケニアというブランドもありましたが、これも場所の名前です。ジャワティーもインドネシアの場所の名前です。銘柄には場所の名前が沢山あるということです。
今日のまとめ:紅茶と言えば、第3の存在のブルックボンドをご紹介しました。そして紅茶そのものの話としまして、栽培されている地域の名前が付いたブランドが沢山あるという話をさせて頂きました。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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