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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 最近のトランプ (企業財務 M&A/村藤功)

最近のトランプ

村藤功 企業財務 M&A

19/03/19

今日は、最近のトランプ大統領の状況についてお話したいと思います。トランプ体制が中間選挙の後、また変わってきているのです。ロシアゲートが心配なので司法相をどうしようかということで、まずセッションズ司法長官をクビにしたのですね。その次に、アメリカ政府のNo.2と言われる、首席補佐官。これまでケリー首席補佐官がいたのですけど、この人もクビにして、今マルバニー代行がやっているのです。それから、マティス国防長官もクビにして、今シャナハン代行がやっています。そういう意味ではケリーさんとマティスさんがトランプ大統領に物を言える数少ない人だったので、いよいよ裸の王様になって誰も何も言えなくなったということで心配が増しているのです。

ロシアゲートもしょうもない話がさらに連続しているということで、モラー特別検察官がそろそろ報告書を出すところです。報告書は司法省に出すのですけど、場合によっては弾劾手続きに入るかもしれません。ただ、下院は民主党が握っているのですけど上院は共和党が多数なので簡単にはいかないです。そんな中で、マナフォート元トランプ選対委員長に実刑判決が出ました。マイケル・コーエン元トランプ顧問弁護士が色々おしゃべりしているところで、特に元ポルノ女優のトランプの愛人に対する口止め料支払いにトランプが深く関わっているというあたりを色々おしゃべりしているところです。でもこれは今に始まった話ではなくて、前からずっと延々と言っている話ですけどね。

トランプは、移民の入国を阻止するためにアメリカとメキシコの国境に壁を作ろうと57億ドル要求したのですが、民主党と共和党の合意は13.8億ドルという、要求に比べてとても小さい額しか予算として認めませんでした。それでトランプは何をしたかというと、非常事態宣言を出して、非常事態なのだから国防予算を使うぞと言って、それで民主党がそれは違憲であると言って紛争になり始めているところです。今回2020年度予算というのがもうすぐ審議されるところですけど、ここでも86億ドルぐらい要求しており、まだこの戦いが継続しているという状況です。

では、民主党は次の大統領選挙でちゃんとした人を出せるのかということですけど、今のところ色んな人達がトランプに比べれば私の方がマシでしょといってみんな手を上げるのですよ。バラバラ色んな人が出てくるので、大丈夫なのかと。ウォーレンさんとかサンダースさんあたりが名乗りを上げているところですけど、完全にトランプに勝てるスーパースターがなかなか現れてこない状況です。けっこうみんなお年寄りだったりして大丈夫なのかと、放っておくとまたトランプさんがもう1期4年くらいやるのではないかという心配が出てきているところです。対立軸をとりあえず明らかにしないといけないということで、どっちかというと共和党は小さな政府で民主党が大きな政府なので、民主党は社会保障を充実しようみたいなことを言っているのですけど、アメリカの政府ってけっこう社会保障費とか国防費の増大で大変なことになって、いよいよ赤字が増えそうな見込みです。こんな中で民主党を勝たせるのもまずいかもと、どっちに転んでもまずい状況に話が進みそうです。

アメリカの外交・防衛関係ですけど、ハイパーソニック兵器って知っていますか? マッハ5ぐらいで世界中どこでも1時間以内に攻撃出来るというような兵器ですよ。今の技術では全く防ぐことができません。これを中国とロシアは相当開発しています。中国・ロシアが開発しているのにアメリカが作らないわけにはいかないだろうといって、大変な勢いでアメリカがハイパーソニック兵器を作り始めているのです。核兵器を撃ったら撃ち返されて、それではまずいからとりあえず誰も核を使わないというのが過去の世界ですが、撃ったら防衛出来ないというようなものを中国だとかロシアだとかアメリカがみんな持っているような世界って嫌でしょう。核兵器も核廃棄条約というINFとかSTARTという国際条約がありました。ところが、トランプさんがINFはもう破棄だと言うと、ロシアはアメリカがそんなことを言うのだったらうちも対抗するみたいな事を言ったりとか、中国は元々入っていなかったりとか、もうすぐSTARTの期限が来るのですけど、この延長もどうも怪しく、軍拡競争にまたなってきました。

トランプさんが一所懸命やっている貿易赤字との戦いですけど、この間からアメリカと中国が関税かけ合戦をやっているじゃないですか。山のような関税を中国からの輸入に対してかけたのでちょっとは中国からの輸入が減ったのかなと思いきや、2018年また増えているのです。アメリカの貿易赤字は2017年に2016年に比べて増えていたわけですが、2018年も2017年に比べて10%ぐらい増えました。80兆円ぐらいの赤字が10%ぐらいまた増えたのです。アメリカって中国に対しては通商法301条というのを使って25%の関税を500億ドルぐらいまずかけました。その後、2000億ドルの輸入に対して最初は10%で今年の1月から25%にすると言ったのを3月2日から25%に上げると1回遅らせました。その後、もう1回交渉する時間が必要だから1か月くらい遅らせるという話になっているのが現状です。3月末とか4月初めくらいにトップ会談をやると今言っています。トランプと習近平のトップ会談で合意出来れば良いのですが、合意出来なければ25%に上げるというのが現状ですよね。合意出来るかできないかはまだわかりません。中国も経済の発展が止まりつつあるので、かなり合意しようと努力している一方で、合意したら今までの25%関税は全部元に戻してやめようと中国が言っているにも関わらず、アメリカは折角上げたのだから上げたままにしておくみたいな事を言っていて、ここで話がついていません。3月末~4月初めのトップ会談に向けてこれからどうなるのかが一番の注目点という状況です。

今日のまとめです。ケリー首席補佐官やマティス国防長官がいなくなったことでトランプ大統領に歯止め無しという裸の王様の状況です。大統領選挙では、民主党は色々手を挙げている人はいるのですけど、どうも本命候補者がいるのかどうかよく分かりません。もう1回トランプ大統領になる可能性も出てきているのです。米中関係は3月1日までに合意出来れば2000億ドル分の関税10%を25%に上げないという話だったのが、今は1か月くらい延長されて3月下旬から4月上旬の首脳会談の予定になっているといます。北朝鮮とも2回目の会談をやったのですけど、何も合意出来ませんでした。

分野: その他 |スピーカー: 村藤功

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