QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > イノベーション関連の国際会議ISPIM福岡(その1) (産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ/高田 仁)

イノベーション関連の国際会議ISPIM福岡(その1)

高田 仁 産学連携マネジメント、技術移転、技術経営(MOT)、アントレプレナーシップ

19/02/06

【今回のまとめ】
・去る12月初旬に、ISPIMというイノベーションに関する国際会議が福岡で開催された。主要テーマとして(1)高齢化社会への対応、(2)スタートアップエコシステムの形成、(3)エネルギー転換、が設定され、福岡/日本ならではの視点を織り込みながら、イノベーションに関する活発なディスカッションが行われた。

・以前の放送で、ISPIM(イスピム)というイノベーションに関する国際会議について紹介したが、去る12月初旬に、日本初のISPIMが福岡で開催されたので、その様子を報告したい。
・ISPIMとは、International Society for Professional Innovation Managementの略で、1983年にノルウェーで創設されて以来、50回を超える国際会議を開催してきた。ヨーロッパ、米国・カナダ、アジア・オセアニアの3つのエリアで、それぞれ年1回の会議を定期的に開催している。
・福岡での開催が具体的に検討され始めたのは、約2年前に遡る。2017年3月のトロントでの会議時に、事務局から「福岡での開催を検討している」との連絡があり、現地でディスカッションを行い、1年半の準備期間を経てようやく開催にこぎ着けた。ISPIMの誘致には、福岡のコンベンション・ビューローが大きな役割を果たしていたのだが、ISPIM関係者によると、福岡観光コンベンションビューローの評価は極めて高い。(コンベンション・ビューローについては、後の回で触れたい)
・さて、今回のISPIM福岡は、12月2~5日に、ヒルトン・シーホークを会場に開催された。事務局によると、世界各国から180名以上が参加したとのことである。初めての日本開催ということで、国内・外からどれほど参加者を集めることが出来るか手探りだったが、事務局目標の200名には届かなかったものの、ほぼ目標に近い規模での開催が実現した。国別の参加者情報は得ていないが、会場内で参加者と会って話す限り、遠方(欧米やオセアニア)からの参加者もかなり多かったという印象だ。
・具体的なプログラムとして、初日(日曜)の午後はジュニア・リサーチ・ラボ(イノベーションをテーマとして博士課程に在籍する若手研究者が集まるワークショップ)と夕方からのウェルカム・レセプション、二日目(月曜)は3つの主要テーマ毎の特別セッション、三日目〜四日目は、テーマ別セッションと学術報告が並行的に行われた。
・今回のISPIMを福岡で開催するにあたって、事務局と共にかなり事前に協議をしたのが「主要テーマをどうするか?」ということであった。世界的に関心が高く、イノベーティブな解決が求められる課題で、かつ、福岡/日本らしさを打ち出せるテーマを選ぶ必要があったが、最終的に、(1)高齢化社会への対応、(2)スタートアップエコシステムの形成、(3)エネルギー転換、を主要テーマとすることとなった。
・(1)高齢化社会への対応は、日本では社会的負担も大きく、既に大きな社会課題として認識されているが、アジア諸国のなかには日本を上回るスピードで高齢化が進行する国もあり、また、欧州諸国も既にある程度まで高齢化していることから、世界規模で関心が高いテーマである。例えば、日本では2014年に赤ちゃん用紙おむつの売上を高齢者用のそれが上回ったことに象徴されるが、様々なビジネスや社会の仕組みを考える際に、高齢化社会への対応を当然の前提として織り込んで検討する必要がある。
・二日目午前に行われたこの特別セッションでは、福岡市が進めている『福岡100(100歳まで健康に生きるための100の施策展開)』の背景や取組内容が紹介された後、イギリスの高齢化イノベーションセンターBonnett所長のモデレートによってパネルディスカッションが行われた。高田もパネリストとして参加したのだが、福岡市の保健福祉政策の転換(=「支えられる福祉から支える福祉へ」のスローガン)とそれに基づく『福岡100』の取組への注目が高かった。また、高齢化社会に対応するためには、従来の延長線上とは異なる視点からの、イノベーティブな解決策が高く求められていることが確認された。
・次回も、引き続きISPIM福岡の様子を報告したい。

分野: 産学連携 |スピーカー: 高田 仁

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ