QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 感情的になる人、ならない人 (リーダーシップ開発、倫理、価値観/村尾佳子)

感情的になる人、ならない人

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

19/01/18

今日は、「感情的になる人、ならない人」についてお話します。
ビジネスパーソンである以上、感情的になるということにあまりメリットはありません。もちろん良い感情(「嬉しい」など)は、伝播させていくと非常に良いのですが、特にネガティブ感情(「怒り」、「ぶち切れる」など)は、いろいろと問題になってしまいます。しかも、一度そういったネガティブなことをしてしまうと、「この人はすぐ感情的になるから」などレッテルを貼られてしまい、「面倒くさい人」の代名詞みたいになってしまい取り返しがつきません。

実は、「情動の奴隷」という言葉があります。
これはダニエル・ゴールマンという人の「EQ」という本にも書かれている概念ですが、「情動」とは、まさに「感情のまま動くこと」です。「ぶち切れ事件」というのは、この「情動の奴隷」という概念の中では、脳の中でまさに神経のハイジャックが起きており、考えることもなく、理性が出てくる間もなくキレるという構造になっていると考えられています。

人間は、感情と理性の2つのバランスを取りながら生きているため、もちろん豊かな感情を持つこと自体は人間らしくてとても大事なことですが、逆にその感情に支配されてしまうと、特にビジネス環境においては、「面倒くさい人」になってしまったり、仕事にも支障が出てしまったりするため、両方のバランスを取っていくことが大事です。

では、どうしたら感情的にならないのかというと、理性的でいるために「自分の情動を知る」必要があります。自分がどういう感情を今抱いていて、どういう状況なのかを客観視する癖を身につけましょう。
「あ、嫌なことを言われて今腹が立っていっているな」ということを客観的に見ることができると、自分の感情の動きが自分で察知できます。イラッとしている時に客観的になれるかが第一ステップです。これさえ出来れば、その後は非常に楽です。いかにその癖を意識できるかで変わってきます。人間は意識さえすればそれをコントロールすることが出来ます。私は、よく小さい自分(「リトル自分」)を肩に乗っけているイメージで、自分の感情を「あ、怒ってる」「イライラし出しているな」、「テンションが下がっているな」と自分の感情を自分自身の主体で捉えるのではなく、肩に乗っている小さい自分で常に客観的に捉える努力をしています。肩に乗っている小さい自分が、自分自身に対して「イライラしているな」「ちょっと口角を上げてみよう」と声をかけてみることで、少し落ち着いた気分になったり、楽しくないけど楽しいフリをしてみたりしながらコントロールしています。「リトル自分」はとてもオススメです。是非皆さんも置かれたら良いのではないかと思います。

「イラっとしてるよ、ちょっと落ち着いて」と小さい子がしゃべり掛けてきている気分になりながら、まず自分を客観視する癖を付けましょう。10日間ほど意識すると次第と癖づいてきます。

それさえ出来れば、今度は、それを適切な状態に制御(感情制御)していくわけです。制御のためにはいくつかのやり方があります。人によっては、腹式呼吸を5回位するとちょっと落ち着くとか、席を外してみる、ガムを噛んでみるなどいろいろなやり方があると思うので、「イラッときたらどうやって自分は落ち着くのか」という自分なりの方法論を開発することが大事です。最近、「アンガーマネジメントで怒りをコントロールしましょう」とよく言われますが、そうやって制御する自分なりのものを持っておくということです。これは人それぞれのやり方があり、自分に適切な方法を見つけることが一番大事です。人によっては、走ったら忘れるみたいな人もいると思うので、いかに自分に合ったものを作れるかということはとても大事なところです。特に怒りの感情は、コントロール出来るものです。「怒る」という意識体系は、期待しているものを裏切られることで生じます。

例えば、日常生活の中でもおばあちゃんがすごく重い荷物を持って階段を上っていて可哀想なのに、横をスタスタと誰もが助けずに歩いて行くところに、「どうなのよ?あなたたち」と怒りを感じるとしましょう。それは、「当然誰かが助けるものだ」と自分が思っているから湧いてくる怒りです。
「誰かがやってあげるべきだ」と思っているけれども、誰もやらないということに対して、「勝手に期待して勝手に怒っている」わけです。そういう意味では、普段自分が怒りを感じるポイントを深掘りすることによって、自分はどういうものを大事にしているのか、自分の価値観が分かります。しかし、その価値観は人それぞれですから、それをなんとも思わない人もいる、皆が皆同じではないということを意識すると、そんなに怒りも生まれなくなります。

そもそも怒りが出ないようにコントロールする、期待値を下げていく、というやり方も当然あります。その一方で、出てしまった怒りは沈める必要があります。どういう方法論で自分を鎮めるのかというところは、自分なりの方法論を持つことが非常に大事です。その上で、人と人との関係について考えてみると、相手の感情を理解することも非常に大事です。そこも理解しながら、「今少し嫌な気持ちにさせてしまってごめんなさいね」と言いながら、出来るようになっていけると素晴らしいと思います。

ちなみに、無意識のレベルの情動というのは、知らず知らずのうちにものの見方や反応に大きな影響を与えています。自分自身は気づいていないけれども、想定もしていないところから影響を受けて、勝手に周りから「この人怒りっぽいよね」と思われるリスクもあります。自分は気づいていないけれども、無意識にやっている行動が相手を不快にさせることがあります。それを避けるためにも自分自身の情動がどういうものなのか、どういう傾向があるのか感情を理解することは非常に大切です。

では、今日のまとめです。
特に感情的という意味でいくと、怒りの源泉が大事なので、それを客観的に見てコントロールするというところから始めていく事が大事かなと思います。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ