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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > オープナー (産業組織心理学、社会心理学/三上聡美)

オープナー

三上聡美 産業組織心理学、社会心理学

19/01/08

今日は、聞き上手な人についてお話します。
「話し上手は聞き上手」という言葉をみなさん一度は聞いたことがあると思います。みなさんは、ご自身のことを「話し上手、聞き上手」だと思われますか?

「自分は話し上手だ」と思う人は、その能力をこれからも活かしてもらえればと思います。そういう方はおそらく「聞き上手」でもあるでしょう。反対に、「話すことが苦手」、「話し上手になりたい」と思っている方がいたら、自分が話をする場面を思い浮かべてみてください。もしかしたら、自分がいかに上手く話せるかを重視してしまい、相手の話に意識が向いていないのかもしれません。会話は「言葉のキャッチボール」といわれるように、自分と相手がいて成立します。自分が一方的に言葉のボールを投げるだけではなく、相手からのボールを受け取ることも必要です。「自分は何を話したらいいだろう」と不安になる前に、相手の話にも耳を傾けてみましょう。

では、実際に「話し上手、聞き上手」な人とはどんな人でしょう。
私は大学受験の面接の時に『上手に話が出来るようになりたいから聞き上手になれるように努力しています』と発言した経験があります。その時の面接官は全員女性で、私の話に頷いたり笑顔を見せてくれたりして、とても和やかな雰囲気の面接時間だったので、私はきっと受かるなと思いました。しかし、結果は不合格で、あの面接の時間は何だったんだろうと今でもたまに思い出します。あの時面接を受けながら、「この面接官の先生達はきっと聞き上手なんだろうな」と思いました。なぜそう思ったのかまでは詳しく思い出すことは出来ませんが、優しそうな笑顔と頷きで受け入れられている様な感覚になった気がします。話を聞いて貰いたいと思った時にいつも思い浮かぶ人は、その人にとって聞き上手な人ですし、職場でも話を聞いてくれる同僚や上司がいると仕事も何だか安心して出来る気がするのではないでしょうか。心理学では聞き上手な人のことを『オープナー』と呼びます。相手の心をオープンにする人ということです。

聞き上手な人は、相手の心をオープンにして話を引き出していることになるのです。オープナーは相手をくつろがせることが出来て、相手に関心をはらうことが出来るので、その結果相手から信頼され、相手の深い話を引き出すことが出来るのだと考えられています。自分がどのくらいオープナーであるかを調べる項目というのがあります。今から項目を読んでみますので、もし良ければ自分がどのくらいオープナーなのかを確認してみてください。

本当は、その項目について「全く当てはまらない」から「非常に当てはまるまで」の五段階で答えてもらうのがいいのですが、今日は「当てはまる」、「当てはまらない」の2択で確認してみてください。

まずは、「相手から話をどのくらい引き出せるか」という和ませについての項目です。項目は5です。
『1. 人からその人自身についての話をよく聞かされる』
『2. 人は私に秘密を打ち明け信頼してくれる』
『3. 人は気楽に心を開いてくれる』
『4. 私といると相手はくつろいだ気分になれる』
『5. 人に何を考えているか話すように持ち掛ける』

いかがでしょうか。

次は、相手の話を聞いて共感的に受け取れるかについての項目です。

『1. 聞き上手だと言われる』
『2. 私は他人の言うことを素直に受け入れる』
『3. 人の話を聞くのが好きである』
『4. 人の悩みを聞くと同情してしまう』
『5. 私は他人がその人自身の話をしている時、話の腰を折るようなことはしない』

いかがでしょうか。
この中に当てはまる項目が多いほどオープナー度が高いと言えるでしょう。
相手の話をより引き出すには、頷きや相づちを入れると効果的だと言われています。オープナー度が高い人は、頷きや相づちが多いそうです。特に男性に特徴的だと言われています。また、オープナー度が高い人は低い人よりも共有された情報を関連づける発語の頻度が多いそうです。相手の話に関連した返事をすることで相手は自分の話をちゃんと聞いてくれているという気持ちになり、もっと話をしたいと思うようになるのかもしれません。また、話を聞くだけでなく、時にはちょっとしたプラスのアドバイスをしてあげるのもいいそうです。

では、今日のまとめです。
聞き上手な人は相手の心を開くのが上手です。聞き上手は、その人が持っている性格や雰囲気なども影響する場合がありますが、相手の話に耳を傾けてみるとか、頷きや相づちをうってみるなど自発的に出来ることもあります。「聞き上手になりたい」と思っている方はぜひそこから実戦してみてはいかがでしょうか。

分野: 社会心理学・組織心理学 |スピーカー: 三上聡美

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