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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 人に動いてもらえる人、動いてもらえない人 (リーダーシップ開発、倫理、価値観/村尾佳子)

人に動いてもらえる人、動いてもらえない人

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

19/01/02

今日は、「人に動いてもらえる人、動いてもらえない人」について考えます。

デール・カーネギーの有名な本に「人を動かす」というベストセラーがあります。別に本にケチをつけるわけではありませんが、「人を動かす」ということではなく「人に動いてもらう」というマインドセットが大事ではないかと思います。そもそもこれを考えるためには、「なぜ人は動くのか」という人の動機を考える必要があります。人の動機には大きく2つあると言われています。1つは「快楽」。もう1つは「痛みを避けるということ」です。

「快楽」といってもいろんな言葉の意味がありますが、褒められて嬉しいとか成長できて楽しい、自分がやりたいことを実現できると楽しい(嬉しい)という感情です。自分の喜びを実現するために動くというのが1つのアプローチです。もう1つは、「こうなったら嫌だから」という動機です。こんなことになったら怖くて嫌だからそれを避けるために動きますということで、例えば、「これをやらないと給料はもらえません」などです。

要するに、「ポジティブな動機」と「ネガティブサイドからの動機」の大きく2つありわけです。たとえば、ポジションパワーを使って人を動かすというのは、「業務命令」なのでどちらかというとこれをやらないと評価されないというネガティブな動機です。これも人を動かす1つの方法論ですが、今日はそういう痛みを避ける動機ではなく、どうやったらポジティブに人に動いてもらえるかというところを考えます。

動いてもらう本人自体が、「言われたからやる」のではなく、納得してやりたいと思ってやってもらうためには何が必要でしょうか。

人間は意味づけられる生き物です。会社にどういう貢献があるのか、誰の役に立っているのか、なぜそれが大事なのかという目的をちゃんと伝えることがとても大事です。当たり前のことですが、意外とここは忘れられている場合が多いです。自分はどこまで意識できているかということを是非チェックしてみてください。そして、「それをするとどんなメリットがあるか」を考えるみてください。「メリット」というととてもいやらしい感じではありますが、人間は合理的に「こういうメリットある」(例えば自分が評価される、自分のスキルが上がる、自分自身が成果を上げやすくなる、会社の評判が上がるなど)ということがわかると、それが喜びに繋がります。そういう点をしっかりと語れるかということも非常に大事です。当然動いてもらう人もいろんなタイプがあるので、人によってどういうアプローチで動いてもらうのがいいかということを見分けることも大事です。自由に他の人に動いてもらえている人というのは、そもそも人に関心があり、「この人はこういう思いで仕事をしているな」など、その人にとっての喜びが何かということをよく理解しています。そのため、ここぞという時に「この仕事はこの人にお願いしたらきっと上手くいく」などといった任命自体も非常に上手です。そしてたとえ同じことをしてもらうにしても、「これをするとこんなメリットがあるよ」、「~さんが喜ぶよ」というところを喜びにしている人に対してはそういう言い方をするし、チームの役に立ちたい人には「これをするとこんなにチームにとってありがたいんだ」という言い方をするなど、相手に応じて対応を変えることができます。どれだけ人一人のことをよくみているかによって、誰にどんな仕事を任せるのか、任せる際にどういう言葉を選ぶのかが違っていきます。

よくスポーツの世界でも、チームをまとめる監督やコーチが、選手に応じて対応を変えるという話を聞きますが、まさにこれと同じです。優れた人というのは、やはり一人一人に関心って観察をして、「今日の朝はちょっと機嫌がよさそう(悪そう)」、「何か暗いな」「いつもピシッとズボンに線が走っているのに今日は線が入っていないな。もしかすると私生活でトラブルをかかえちゃっているのかな」など、何気ない変化に気づいているわけです。

そして何より人間はワクワクしたい生き物です。普段の会話の中で、何気ないことをどれだけワクワク語れるということも非常に重要です。
普段、会社の経営理念を意識することはあまりないと思いますが、会社にはそれぞれ何らかの理念があり、「お客さんを喜ばせる」「こういう社会を構成していく」など社会のどういう役に立ちたいかという理念を持っているわけです。その理念と今の自分の仕事がどう結びついているのか、どういう意味があるのかをつなげて考えることができれば、何でもない仕事がとても輝いて見えることもあります。そして、こういうことを実現した結果が、どんなことに繋がるのかということをどうワクワク語れるかによって、相手のモチベーションを大きく左右します。どの言葉を使うのか、言葉選びもとても大事なことではないかと思います。

皆で何かを達成していくというのは、どんな人間でも嬉しいです。普段はそんなに興味がないことでも、例えば日本代表の試合があるとなると急ににわかファンが沢山出てきたりしますが、皆で何かに向かって応援する、皆で頑張るというのは、やはりどんな人間でも嬉しいところだったり興奮する出来事の一つです。そういったところを上手く利用するというと嫌らしい感じではありますけれども、それも人間の1つの特性と捉えて、人間とはどういうものなのかを理解しながら、一緒にやっていくことが大事ではないかと思います。

では、今日のまとめです。
人間の原点は、「人の役に立つ」とか「認められる」ことにあります。そうした人間理解を持ち、一人一人をリスペクトして、普段からどういう人なのかに注目することが、人をまとめる際に動いてもらえるかどうかの分かれ目になります。今年もそうした点を意識して頑張っていきましょう。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

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