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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 離島航路の維持③ (国際経営、国際物流/星野裕志)

離島航路の維持③

星野裕志 国際経営、国際物流

18/12/28

今日のまとめ:離島への来訪者を増やすことで、人材や事業の育成といった地域おこしに
       つなげる「福岡市と九州離島による広域連携による地域創生のプロジェク
       ト」についてお話をしました。インバウンド客を呼び込むことで、活性化
       の成果が出ることを期待しています。

これまで、日本に約400あるといわれる人の住む島、いわゆる有人離島について、島民の生活を支える離島航路が厳しい状況にあること、その中でも利便性の高い高速船のジェットフォイルが、今後新しく建造されるかどうか不透明というお話をしてきました。離島航路の利用者が減少しているから、航路の維持が難しい、船も新しくできないということでは、今後の有人離島の維持にも影響してしまいます。これは本当に由々しき問題です。少し古い数字ですが、国土交通省の調査では、昭和30年から平成22年までの55年間で、日本の人口が4割増加する中で、離島の人口は、5割以上減少したようです。同時に高齢化も、全国以上のペースで進行していったようです。

人口の減少と高齢化で、離島航路の多くが、国や自治体からの補助金を受けながらも維持することが容易ではなく、そんなひとつが10月はじめに、突然五島列島と長崎を結ぶ航路から船会社が撤退したという事例であったようです。

やはり離島航路の利用者もそうですが、離島への来訪者を増やし、交流人口の増加や雇用の創出などの地域創生がなくては、大きな転換にはならないと思います。以前にもこのモーニング・ビジネススクールでお話をしたことがありますが、現在福岡市と九州離島による広域連携による地域創生のプロジェクトに、アドバイザーとして参加しています。

このプロジェクトは、福岡市から船や飛行機でダイレクトにアクセスできる九州の離島、
壱岐、対馬、五島、新上五島と屋久島が連携することで、観光資源を掘り起こして共同のプロモーションを行い、国内や海外からのインバウンド客を呼び込み、地域創生の人材や事業の育成やまちづくりにつなげようという試みです。
一度実際に島を訪れてみるとわかりますが、本当に自然と歴史と食の宝庫です。高速船で博多港からわずか70分なのに、福岡市民でも、意外なほどに行ったことにある人が少ないのは非常に残念です。

このプロジェクトは、福岡市と九州の離島の双方にとって、とても意義があります。九州のゲートウェイとして、国内からもアジアの主要都市からもアクセスの良い福岡ですが、食は豊かであるものの市内の観光資源は限られています。

一方で、魏志倭人伝に描写された壱岐・対馬や、世界自然遺産の屋久島、今年潜伏キリシタン関連で世界遺産とした登録された五島列島など、これらの離島は、豊かな自然と歴史に満ちています。そのふたつが組み合わされば、日本全国からあるいは海外からの観光客にとって、とても魅力的な目的地ということになります。

昨年、日本には台湾から456万人の観光客が来日しました。台湾の人口が、日本の約5分の1の2,355万人と考えると、大変な数が既に来訪していることになります。その一部でも離島に行ってくれる人が出てくればとの思いから、今年は観光事業について共同研究をしている台湾国立師範大学の教授と大学院生、観光関連の人たちのグループを連れて、壱岐、対馬、五島、新上五島、屋久島に行ってきました。台湾からの観光客はリピーターも多いことから、この離島を含めた福岡が北海道、富士山、京都などの日本を代表する観光地になればと思います。

また、台湾と日本との間には親近感があり、政治的な緊張関係のないことから、安定的な増加が期待できるのも大きなメリットです。台湾にもいくつか離島やビーチリゾートもあるそうですが、海の美しさや豊かな自然、食事の美味しさ、歴史のある神社などは、多くの人が興味を持たれるだろうとのことで、どの島にも、とても良い印象を持たれていました。

分野: 国際ロジスティクス 国際経営 |スピーカー: 星野裕志

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