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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > ビジネスパーソンの悩み相談⑬仕事がさばけない部下の育て方 (リーダーシップ領域/田久保 善彦)

ビジネスパーソンの悩み相談⑬仕事がさばけない部下の育て方

田久保 善彦 リーダーシップ領域

18/12/06

今日から、シリーズでビジネスに関する質問に色々とお答えしていきます。

今日の質問はこちらです。
『明らかに仕事がさばけない部下がいます。色んな仕事を任せたいのですが、そうすると余裕がなくなり、いっぱいいっぱいになってしまうだろうと想像できます。複数のことを一度に処理することが苦手な部下に対して、どのように指導していったらいいでしょうか。』

こういった状況はよくあります。この人が「仕事が出来ない」ということを考えた時に大事なことは、この抽象度で言葉を(思考を)止めないということです。つまり、「何が理由で仕事が出来ないのか」ということを自分の側がもう一段深く掘り下げて考えてみる必要があります。私は普段、仕事をする能力を「能力×やる気×経験×その他」というように、4つの要素に分解して捉えています。

例えば、「仕事が出来ない」と思っている人がいた場合、その人はその仕事に対する能力が低いから仕事が出来ないのか、今やる気がないから仕事が出来ないのか、能力もやる気もあるけれども経験がないから仕事が回っていないのか、それとも能力もやる気も経験も全てあるけれども、今偶々何かプライベートでトラブルを抱えていて仕事に集中出来ないのかを考えてみます。このどれにあてはまるかによって、どうアドバイスするのが適切か、どういう方向に導いてあげたら良いのかが異なります。

仕事に対する能力が足りないのであれば、仕事のやり方をもっと深く教えてあげるとか、研修に行かせるなどの対処ができます。やる気がないのであれば、それは一時的なものなのか、何か本質的にその仕事に興味がわかないのかを考えます。そうすることで、無理やり頑張らせるよりも部署への異動を進めてみる、同じ部署の中でも違う仕事をさてみるなど、具体的な対処方法があるかもしれません。仕事は経験がものを言うみたいな部分もあります。経験不足で中々うまくいかないのであれば、しばらく待たないと駄目な場合もあります。個人的なことについては、情報の取得方法について注意する必要がありますが、例えばご家族に介護を必要とする方がいる、お子さんの具合が最近悪いなど様々な状況があります。そういった理由で仕事に対する集中力を欠いてしまっていることがもしあるのであれば、重要任務からしばらく外してあげることで解決する場合もあるかもしれません。

「仕事が出来なくて困る」と嘆くのではなく、まず「どうして出来ないのか」というその原因を分析して、それに応じて対処をすること、コミュニケーションをしっかり積極的にとっていくことが非常に重要です。今回の話題に限らず、抽象度の高いところで「うまくいかない」「あの人は仕事が出来ない」と話を止めてしまうと、どんどんどんどんその思いだけが強くなり、「もう彼(彼女)には任せられない」と思いがちですが、多くの場合はその要因を分解して考えることが出来ます。この問題の場合は、典型的に「能力×やる気×経験×その他」の4つに分解して考えれば、おのずと答えは見えてくるのではないかなと思います。これは、例えば「何でうちの子は勉強しないんだろう」という内容でも同じ分解が出来るかもしれません。

例えば、算数のやり方が分かっていないのか、そもそもそれが嫌いなのか、もしくは今すごく別に一生懸命になっていることがあって勉強に気が向かない状態なのかなど分解して考えることができます。一生懸命になりすぎていることがあるのであれば、「勉強しろ勉強しろ」と言ってもおそらく無理です。分解をして、理由を分けて考えて、その理由に沿ったやり方をしてあげる、もしくはアドバイスをしてあげることが第一優先ではないでしょうか。

「論理思考」というと何かと「分解」という言葉が出てきますが、日常の生活の中で、若しくは日常のビジネスの中で、ぜひ活用してみてください。

先程少しお話に出ましたけれども、あまり個人的なことに踏み込みすぎると中々上手くいかない、という声もよく耳にします。これも普段からの人間関係をどうやって作っておくかということに尽きると思います。あまり恐れると何も聞けなくなってしまいますが、恐れて何も聞かなければコミュニケーションはもっと取りにくくなります。一対一になってしまうと色々問題があるのであれば、信頼関係を作るまでは、例えば複数で少しランチに行って話をしてみるとか、そんなところで仕事に関係しない会話をして関係性を馴らしておくなどの努力があってもいいかなと思います。

では、今日のまとめです。
「部下の育成」についてお話しましたが、「あの人は仕事が出来ない」というところで考えを止めてしまうのではなく、「なぜ仕事が出来ないんだろう」とその理由に分解して考えて、そのポイントに絞ってアドバイスをすると関係性もよくなり、部下も働きやすくなるというお話でした。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

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