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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 数字に強い人、弱い人 (リーダーシップ開発、倫理、価値観/村尾佳子)

数字に強い人、弱い人

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

18/11/27

今日はビジネスに必須の「数字」に強い人/弱い人の比較について考えていきます。
「数字」と聞いただけで頭が痛くなるという声を耳にします。「もっと数字に意識してみて」と上司から言われたことのあるビジネスパーソンの方も多いのではないでしょうか。実は数字はそれほど難しくはありません。しかし、なぜか数学のイメージが勝手に数字と結びついているのか、苦手意識を持たれている方が多くいらっしゃいます。日常のビジネスで扱う数字は、基本的に実数と割合の2種類だけです。

実数というのは、例えば「売り上げが何千万伸びました」という時の、「何千万」が実数です。割合は、「対前年比10%伸びました」など、パーセンテージにする場合の比率のことで、適切な比較をする時はその両方が必要です。絶対額だけ見ても、それが大きいのか小さいのか、良かったのか良くなかったのかが分かりません。

例えば、すごく市場が伸びている時には、「これだけ伸びました」と実数だけ聞くだけでは、どれだけ伸びたのかわからないため、対前年比が大事です。一方で、対前年だけ見ていても市場が成長期の際は競合も含めてみんな伸びるため、対市場の伸び率に対する自社の伸び率を見ないと正確な評価はできません。他社の伸び率と比較したら実は負けていたということにもなりかねません。対前年、対前期、あるいは他の地域との比率、競合の比率など実数だと気付けないところが比率だと見えてくるため、出来るだけ比率化するという意識を持つといいのではないかと思います。

数字に強い人にはどのような要素があるのかというと、数字に強い人は「数字の意味」に意識を向けています。例えば、「売り上げ」の意味について考えてみてください。「売り上げ」と聞くと目標数値とか、何か自社の成績という印象を受けるかもしれませんが、実はその意味の本質は、「お客さんに選ばれているかどうか」です。売り上げが上がるということは、お客さんに評価され、お客さんの数が増えていっているイメージですし、売り上げが下がってるということは、お客さんが「商品価値がない」と感じて離れていっているイメージです。そう考えると、売り上げは単なる数字ではありません。その向こうには、お客さんがいるわけです。そのことを数字としっかりとリンクさせながら、意味合いを考えていくことが非常に大事ではないかと思います。
当然、数字をみる際には、その数字が良いか悪いかの判断をしなければなりません。何か判断するということは、比較軸が必要です。そうすると普段から比較の対象のバリエーション、例えば、「売り上げ」「利益率」、あるいは一般的にこの業界はこういうパーセンテージで伸びているなど最低限の一般的な数字を知識として知っておかないと判断がつきません。数字に強い人は、そういった好奇心を持ちながら様々なものを日常的に意識しています。
では、数字に強い人になっていくために何を意識すればいいかというと、常に色んなものを数値化していくことが大切です。例えば、新幹線に乗ったら「空いてるな」で終わるのではなくて、座席に対して何割くらいの人が乗っているのか。東京-大阪の新幹線のエコノミー席では、1列5人の席が20列あるとすると、1車両100人です。100人乗れるところに15人ぐらいしかお客さんいない場合は、「15%だな」みたいなと考える。このように、日常を数値化しながら、数字を使う感覚を磨いていくことが大切です。そう考えてみると、私たちの周りには数字が溢れています。

例えば、スーパーに行ったら、値段を見て、その数字がどのくらい変化していくのかに意識を向けてみたり、台風が来たあとは野菜がどれぐらい高くなるか、日頃からパーセンテージになおす習慣をつけるだけで、気候変動によって価格がどのくらいの幅で変動するのかを観察したりすることで、感覚を磨くことができます。日頃、感覚として「わぁ、高くなったな」という印象はありますが、具体的にいくらぐらい変化したのかを数字にしていない方が多いです。アバウトに「あ、何か高くなったな」とか「あ、何か安くなったな」としか考えてないため数字と結びつけていないのです。

締めの時期になったら、割引セールして大体何%くらい低くなるということを分かっておくと、賢い消費者にもなれるかもしれませんし、ビジネス的に考えると、もうすぐ決算期だから、その前の押し込み販売だなということが予測できると、その数字と普段の仕事が繋がるなど物事の見方が豊かになると思います。

日常的に私たちは「もうすぐ出来ます」という言葉を使用しますが、自分の「もうすぐ」という感覚は何分なのか、5分をもうすぐと言う人もいれば、30分をもうすぐと言う人もいるかもしれません。抽象度の高い言葉で表現された場合は、出来るだけ数値化するということを心がけるだけでも違ってきます。「かなりの人が来てました」というのではなく「30人程度の人が来ていました」のように、数字を日ごろから気かけることは大事です。

そして日頃から、様々な情報を新聞やこれまでお伝えしてきたように、日々から収集して、その数字の意味を考えていくと、「何かおかしいな」など変化に敏感に対応することができます。そうした感覚を日ごろから研ぎ澄ますためにも、統計数値を押さえておくこと、それから日々の観察を欠かさないことが大切です。会社の資料には数字が溢れているわけです。自部門と他部門みたいなところもそうですし、それこそ、どれだけメールが1日に来るのかも数値化しようと思ったら出来るかもしれません。「仕事いっぱい溜まってるんですよ」という「いっぱい」はどれだけなのかを自分で考えてみたり、常に何かと何かを比較する癖をつけることが数字に得意になるためには必要です。

では、今日のまとめです。
数字に強くなるためには、出来るだけ日々の生活を数字に置きかえる努力をしてみましょうというお話でした。そうすることで、また違う世界が広がって来ると思います。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

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