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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > さあ、一歩前に。リスクテイクはあなたを強くする 経営者 ・コンサルタントとして学んだ5つのこと⑤ (企業家リーダーシップ/廣瀬 聡)

さあ、一歩前に。リスクテイクはあなたを強くする 経営者 ・コンサルタントとして学んだ5つのこと⑤

廣瀬 聡 企業家リーダーシップ

18/10/29

今日は、「一歩前に出ましょう。リスクテイクはあなたを強くする」というお話をします。
「リスクテイク」とは、リスクを取る、ということです。私は今年でちょうど社会人生活30年目を迎えますが、実は最初の10年間は銀行員をしていました。その後の20年間は、まずコンサルタントとして働き、会社の経営に携わるようになるのですが、振り返ってみると、10年目に安定した道を一歩外れる経験をしたことが、自分自身を強く研ぎ澄ます大事な分岐点になった、と思っています。

これまで本当に様々なことを経験してきました。たとえば、営業赤字で存続が危ぶまれていた会社に役員として入って、その会社を黒字化して上場するところまで持っていった経験もありますし、ある会社の役員になった1年目にリーマンショックで会社が破綻してしまい、その後、微力ながらその会社をもう1度前に向かせるためのお手伝いをしたこともありました。また、全く更地のところから外国人をたくさん雇って、新しい事業をたち上げ、3年間で約50億の売上が見込めるまで事業を育てるという貴重な経験もしました。これまでの間に、本にまとめられるほど、たくさんの経験を積んできました。

これらの経験は、おそらくずっと同じ銀行にいたら体験することのできなかったことであろうと思います。こうした経験ができた背景には、ビジネススクールで自分自身がスキルを身に着けたことで、「頑張ればそれなりに何とかなるのではないか」という"確信"をそれなりに持てたことも1つなのですが、それ以上に自分が「一歩前に出てみよう。怖いけれどもそこで見えてくるものに対して誠心誠意、逃げずに、自分を追い込めずにすれば何とかなる。苦しかったら別の道をまた選べばいいんだ」というような、ある程度の割り切りをもって一歩踏み出せたことが大きいように思います。

自分の環境を変えるというのは、非常に勇気のいることです。今の環境に不満がなければ、その環境にいることの方が楽なわけです。それを変えるというのは、「本当に大丈夫かな?今後どうなるだろうか」という不安があります。成り行きの線上の自分を描くのは簡単ですが、当時は自分に対して、どんどん変わっていく環境の中で、自分は取り残されていくのではないかという恐怖感もありました。しかし、それ以上に、今まで会ったことがないような人や出来事に出会って、自分自身がどういう風に変わっていくのか、どのように育っていくのかを見てみたい、という単純な好奇心がありました。
また、「自分の人生を人にコントロールされたくない」という強い拘りもありました。日本のサラリーマンの場合、突然人事異動の辞令が出されます。送別会ではよく「図らずもこの度、どこどこに異動となりました、○○でございます」とあいさつをしますが、この「図らずも」という言葉を聞くのが非常に嫌でした。受験であれば、「合格・不合格」というのが明確にあり、「お前はいらない」という場合がありますが、社員になった後は、それさえないということに違和感がありました。私はこうした違和感が銀行時代からずっとあり、「次はここに異動する」というのを自分で決めて、人事部に相談をしたり、行きたい部の部長に色んな話をして、「受け入れてください」と頼み込んだりしていました。

結果的には30年前から進化していないのかもしれませんが、そうした行動が自分をここまで育ててくれた、と感じています。また、その成り行きの線の上に行かなかったことで、自分自身を律しなければならず、その分家族に迷惑をかけたり不安にさせたりしたこともあったかもしれませんが、そのおかげでぐっと人生は面白くなったと思っています。

私がこうして色んなことにチャレンジする時の自分の判断の軸となっていたものとして、「強い組織と弱い組織があったら弱い組織を選ぼう」、「大きい組織と小さい組織が選択肢としてあったら小さい組織を選ぼう」「安定した環境と不安定な環境があったら、不安定な環境を選ぼう」、「前職と同じことは絶対しない」ということを自分のキャリア作りのルール・原則として守ってきました。

通常は、今よりもステップアップするために、今よりも大きいところ、今よりも強い組織、不安定なところよりも安定したところにという風に思うのかもしれないのですが、私は逆でした。たしかに強い組織、大きい組織、安定している組織には優秀な人がいっぱい行きます。ひょっとしたらそちらの方が、色々な面で自分の活躍の場もあったのかもしれませんが、なぜ違う道を選んだのかを振り返ってみると、やはり自分自身が常に自分を試したい、新しい自分というものを見つけてみたい、それを通して成長を続けてみたいという思いがありました。家族は心配したかもしれませんが、結局は私の成長を見て喜んでくれたのではないかな、と今では思っています。

では、今日のまとめです。
リスクをとった時にこそ、人の成長機会は訪れるのではないかと思います。だからこそ、今日、このブログをご覧になっているみなさんにも、ほんの少しでもいいのでリスクをとって、一歩前に出ていただきたいと思います。その一歩が、みなさん自身を強くしてくれるのではないかと思います。

分野: 企業家リーダーシップ |スピーカー: 廣瀬 聡

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