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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 70歳まで働く時代になる (経済予測、経済事情、日本経済、経済学/塚崎公義)

70歳まで働く時代になる

塚崎公義 経済予測、経済事情、日本経済、経済学

18/10/03

今日は、今後は70歳まで働く時代になるという話です。高度成長期の日本企業の定年は55歳でした。それが60歳になって、定年後再雇用等の制度ができたりして、65歳まで同じ会社で働く人が増えてきています。今後は70歳まで働くのが当然だという時代がくるだろうと私は考えていますが、その理由は3つあります。健康寿命、年金制度、人生設計の3つです。

高度成長期と比べて、今の高齢者ってはるかに元気ですよね。55歳で定年になっていた時代の54歳の姿は、サザエさんに登場する波平さんでありまして、今の54歳は波平さんよりはるかに元気でしょ? そのため、波平さんの時代よりは長く働くのが当然であるということです。元気な間は仕事をしておいた方が、老後の生活がお金の面で安心だという事ももちろんですけども、元気な内は社会との繋がりを持っておく方が人生に張りができるという事も大事な事です。高齢者に大事な事として、「キョウヨウ」と「キョウイク」だと言われていますが、別に若い人の教養と教育ではなくて、今日用があるという事と、今日行くところがあるという、「今日用」と「今日行く」ですね。若い人にはまったく関係のない話なわけなですけれども、高齢者にとっては大事な事だよということです。

2番目の理由が年金制度です。少子高齢化で現役世代の人数が減り、高齢者の人数が増えていくと年金制度が苦しくなっていきます。日本の年金制度の基本は、現役世代が払った年金保険料で高齢者の年金をまかなうということなので、現役世代と高齢者の人数の比率が大切です。そこで年金の支給の開始を70歳からにすれば良いじゃないかという話が絶対出てくると私は思っています。

こういう話をすると、年金制度を変更するなんて、政府はけしからんって怒る人いるのですけども。ただ、少子高齢化で現役世代の人数と、高齢者の人数の比率が変わっちゃうので、これはあまり政府がけしからんと言ってもしょうがない話です。強いて言うと、これはまあ冗談ですけれども、誰に文句を言えば良いかというと新しい薬を次々に発見して日本人の寿命を延ばしてしまったお医者様が悪いんだよねといくことで、もちろん腹を立てられてもお医者様は困るだけですが。そのため、寿命延びたのだからその分働けば良い、そして、年金貰うのも70歳からで良いと割り切って考えて頂く必要があるのかなと思っているわけです。

3番目の人生設計。高度成長期のサラリーマンは、15歳から55歳まで40年間働いて、だいたい70歳代くらいで他界するのが普通でしたから、人生の半分以上働いていたわけです。これから人生100年時代になろうというわけですから、まあ20歳から70歳まで50年くらい働くのが当たり前だよねという事なわけです。人生の半分くらい働いてないと、子供の時は養って貰って、老後は年金で養って貰ったり、自分の貯金取り崩したりするという事だと苦しいです。人生の半分は働いて、その間に自分の必要な生活費の2倍稼いで、残った分で税金払ったり、年金保険料払ったり、老後の蓄えしたりというぐらいが人生設計としてちょうど良いのではないの?ということです。

なお、70歳まで働くといっても、同じ会社に70歳までいるとは限りません。まったく新しい仕事にチャレンジしようとか、今までやりたかった事をやろうとかいう人もいます。例えば、経理の仕事をしていた人が経理のプロを探している中小企業を見つけて、そこに転職すればお互いにハッピーになるという事があるかも知れません。そういう可能性を考えるのであれば、定年になってもハローワークに行っても良いですが、現役の間から目配りをしておく事も大切です。例えば、同窓会に出た時に幅広く声をかけて、色んな人に頼んでおくということは大切かもしれません。あるいはこれからは、副業を認める会社も増えてくるようですから、副業として中小企業の経理を土日だけちょっと手伝いをしていて、「定年になったら正社員として来てね」と言えるようになっておけば素晴らしいですよ。

あるいは全然関係ない事をやろうという場合には、例えば、夫婦で喫茶店をやりたいと希望を持っている人も多いようですが、喫茶店を開くには結構な額の資金が必要ですし、なによりノウハウが必要です。喫茶店で働いた事が無い人がいきなり喫茶店を開くのは大変危険ですから、とりあえず、副業という形でアルバイトを喫茶店でしてノウハウを獲得しましょう。サラリーマンの人は良くご存じだとは思いますが、会社はノウハウの塊です。過去に大勢の先輩方が色んな失敗をしてきた経験を元に、「こういうことやっちゃいけないよ」「こうふうにやりなさい」というマニュアルが作られているわけです。同じ事は喫茶店にも当然あるわけですから、喫茶店で働いてマニュアルを学ぶ事で、そういう事が目に付いてくるという事だと思います。後、欲張らない事が大切です。老後に多額の借金をして大きな喫茶店を開いて失敗したら本当に悲惨な老後になっていますから、借金をせずに開けるくらいの小さな喫茶店で、老後をゆっくり楽しみながら小遣い稼ぎをするというくらいの気持ちが大事なのでしょう。

今日のまとめです。今の高齢者は元気だという事、年金の支給開始年齢が70歳ぐらいまで引き上げられそうだという事、人生の半分は働いているくらいがちょうど良いという事等を考えると、これからは70歳までは働く時代だと言えるでしょう。

分野: 経済予測 |スピーカー: 塚崎公義

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