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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 次世代先端技術と人間の仕事 (企業財務 M&A/村藤功)

次世代先端技術と人間の仕事

村藤功 企業財務 M&A

18/09/18

これまで、AIやIoTの話を何度もしてきたのですけども、ここのところ、そのスピードが更に加速してきたという話です。最初に、ブロックチェーンとかエッジコンピューティングとは何でしょうか? ブロックチェーンは、産業革命以来の大発明という大変なものなのですよ。分散型台帳とも言われるものなのですけれど、ちょっと本を何冊か読まないと分からないし、読んで頂いても、もしかしたら分からないかもしれません。

私も2冊ほど読んで見たのですけど、何言っているかさっぱり分からんというようなものなのですよ。何だか分からないけど、分散型台帳技術を使う事によって、今までやっていたことがむちゃくちゃ安くなってセキュリティーも安全になるのです。例えばこれまで妙に高かった銀行の国際送金が、ほとんどタダで送れるようになる代物です。他にも様々なものにブロックチェーン技術が適用され始めているのです。

次に、エッジコンピューティングですが、何だかご存知でしょうか? エッジコンピューティングの反対語として、クラウドがあります。クラウドという言葉は聞いたことあるでしょう。クラウドは中央集権的で、どこかにクラウドというのがあって、全部それで処理するのです。これに対して、エッジというのは端っこ、つまり、中央集権に対して分散ということで、現場で処理するというのがエッジコンピューティングです。個別企業のシステムよりクラウドの方がいいのではということでクラウドコンピューティングの方に世の中が行っていたのが、現実にはクラウドだけではちょっと無理で、全体のネットワークの端っこ(エッジ)で、色々処理しないといちいちクラウドと通信していては速度も遅くなります。工場は工場の現場で、最適化する必要があるのです。

そういう意味では色々なものを中央集権的にやろうという流れが1つあって、例えば、封建社会から絶対主義的国家、そして近代国家になって、それから国際連盟や国際連合ができました。将来は、世界連邦という動きがあるわけです。ただ、一方で、いちいち中央に頼らずに現場で判断するほうが早くて実態に即していることもあります。この2種類がいつも行ったり来たりするものなのです。

ブロックチェーンとエッジコンピューティングはどちらかというと、分散の動きです。これが色々なところで盛り上がっているのです。では、そのIoT革命で一体何ができるようになるのでしょうか? どうもAIロボットチームが人間のやることを奪っていくのではないか、という話をこれまでしてきましたよね。日本では取られる仕事はどうも多いらしいです。それでひとつの問題解決の方法として、政府がAIやロボットを持っている会社から税金を取って、それを仕事していない人にベーシックインカムとして配るというようなことになれば良いのではないかと考える人もいます。私も一人当たりGDPは人間が稼がなくたって、別にロボットチームが稼いでくれたらそれでよいと思います。

税金の話は結構色々なところで盛り上がっています。例えば、PEという言葉を知っていますか? PEとは税金用語でPermanent Establishmentと言って、物理的な拠点がそこにあることを言います。現在は国際税制では、PEがあれば法人がなくてもそこから税金をとることになっています。例えば、ある国に法人がなくても支店があったり工場があったりなにか物理的な拠点があればその国は税金を取れるのです。しかし、その国に何も物理的な拠点がないとどうでしょうか。例えば、アマゾンやグーグルだとか、何か色々使われてはいるのだけれど、その国に物理的拠点を持っているとは言いがたい事もあります。物理的な拠点が無いので事業活動をしているのに税金を払っていないということで、ヨーロッパが怒り始めているのです。どうやってこの様なハイテク企業から税金取ってやるのかという騒ぎが今起きているところなのです。

最近何かアメリカと中国で貿易戦争を始めたという話を以前しました。中国が知財関係でズルするからアメリカが怒っているのかと思っていたら、どうもそうではないようで、将来の覇権をアメリカ対中国で争っているのではないかという話をしたかと思います。アメリカにはアマゾンやグーグルだとかフェィスブックがあり、今までどちらかというと、スマホとかネット広告から利益を得ていました。もともとパソコンで始まっていたのが、いつの間にかスマホになり、もうスマホは終わりかも知れないという話になってきたわけですよ。その次は何なのかといえば、ネット通販です。そこで、ネット通販の所にいるアマゾンだとかアリババだとかが、すごい勢いで成長しているわけです。最近、グーグルやフェィスブックもネット通販に行くみたいな話もあります。

中国もアリババのネット通販、すごいわけですよ。中国だと現金も持たないみたいな話になっていて、キャッシュレス決済でやるのですけれども、さらに、顔認証というのもあります。例えばこはまさんの顔を認識してこはまさんの口座からお金が引き出されます。そういう意味では、無人コンビニ勝負みたいなものを、アメリカでアマゾンがトライしてみたり、杭州でアリババがトライしてみたり、色々な場所で無人コンビニ勝負がちょっと始まっているところです。

日本ではどうでしょうか? 日本はもう大国ではないので、アメリカと中国と勝負するような状況ではないのですけれども、あまり落ちこぼれるわけにもいかないということで、それなりに戦ってはいます。プリファードネットワークスという日本の会社があります。百人くらいしか従業員がいないのですけど、研究開発がすごい。日立とかファナックとかトヨタ辺りが群がってね、なんとかしてくださいとプリファードネットワークスに言っているのです。

その会社は何をしているのかですが、日立さんとかファナックさんとかトヨタさんが喜ぶような、AIの使い方を研究開発している会社なのです。自動運転はこういう風にやったら良いよとかです。頭いい人が百人いますから、大手企業がどんな風にAI・ネットワークを使ったら良いのかっていうことを研究しているわけです。

色々なことが始まっていて、例えば、ホテルとかチケットの価格を需給に合わせてAIで価格設定をしたりしています。そのおかげで、JALが突然儲かり始めたという話があります。JALの旅客システムが新しくなって、AI使うことで飛行機の輸送力や稼働率がアップし始めたのです。

この様に、とにかく急速に進化しているということなのです。人間まで恐らく、今までみたいにどこかの会社に入って永遠にいるという状況ではなくなっています。こはまさんみたいに、フリーランスである専門性を持って、永遠とあちこちホップするという形に働き方が変わっていくかも知れません。人間の仕事が変わっちゃうかもしれないという状況です。

今日のまとめですが、色々あって何とも言いがたいのですけれども、AIとかIoTで世の中が変わってきて、人間の役割が変わってきています。そうすると、1つの組織に属するのではなく、好きなことをしてずっとやり続けるというフリーランスの方向性が出てきています。私も10社くらい会社を変わりましたけど、ずっとやっていることはM&Aで、そういう意味では実は私は九大の教員になる前はフリーランスだったのです。そして、段々色々世の中が変わる中で、アメリカと中国の先端技術の覇権をめぐる戦いも熾烈になってきているという状況です。

分野: その他 |スピーカー: 村藤功

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