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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 部下にフィードバックできる人、できない人 (リーダーシップ開発、倫理、価値観/村尾佳子)

部下にフィードバックできる人、できない人

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

18/09/07

前回は、部下から信頼される上司と信頼されない上司の違いについてお話ししました。今日は、「後輩や部下にフィードバックできる人、できない人の違い」について考えていきます。「フィードバック」と言っても、良いことについてのフィードバックもあれば、悪いことについての場合もあり、その内容は様々です。今回は、その中でも特に「指導すべきこと」について考えます。例えば「もっとこうすべきだよね」など、指導すべき局面で明確に適切に指導できるかどうかです。実はこれ、意外と言えない人が多いです。悪い面に関しては「どう言おうかな」と悩んでいる間に日が経ってしまい、他のメンバーから「あの人はフィードバックしてくれない」と言われてしまうことがあります。その全ての原因は、「部下に好かれたい」と思ってしまうことにあります。

これはみなさん耳が痛い話かもしれませんが、基本的に上司は好かれません。このことを肝に銘じておいてください。人は「好かれたい」と思うと、「こんなことを言って嫌われたらどうしよう」「めんどくさいと思われたらどうしよう」という考えが頭に浮かび、相手に言いたいことが言えなくなります。普通の人間関係であればそれで良いかもしれませんが、上司と部下ですから、言うべきことは言わないといけません。そのためには、先ほどお伝えしたように「そもそも上司は好かれない」ということを割り切って、「初めから好かれたいと思わない」ということが非常に大事です。

次に、フィードバックをする際に大切なことは、正しくフィードバックすることです。たまに「この人何が言いたいんだろう」と感じるような的外れなことをフィードバックされることがあります。そうした場合に多いのが、全く関係のない第三者から、「誰々さんにこれを伝えてくださいと言われたから...」と他人からの指摘を、その本質を伝える本人が理解しないまま右から左に伝えたために、相手から「何も知らないくせに」「全然それは事実ではありません」などと反論されてしまうケースです。端で見ていると意外とこういうケースが多いように感じます。的確にフィードバックしようとすると、自分自身が心から本当に思っていることでないと、しっかりとした相手に伝わる指摘やフィードバックにはなりません。誰かに言われたことをそのまま相手に伝えるだけではなく、自分の頭の中と一度きちんと通してしっかり理解して、どういう背景で言われたのかなど、そのシーンのことを正しく理解しておかないと、まったくもってピント外れなフィードバックになり「何が問題なのかわからなかった。」という事態になりかねません。やはり、部下の業務をきちんと理解しておくこと、どういう状況でそれが起こったのかなど正しく事実を押さえることは非常に大事です。

さらに、「適切なタイミング」で伝えることも重要です。言いにくいなと思って1・2週間経ってしまってからでは、そもそも本人も「そんなこと言いましたっけ?」というように、記憶があいまいになってしまいます。また、適切なタイミングに加えて、「適切な場所でフィードバックする」ということも大切です。皆の前で「あえて指導する」というのも一つの方法かもしれませんし、あるいは、人間にはプライドもあるため、呼び出して個別に指摘する場合もあります。その辺りの見極めは大切です。
そして最後は、「言葉選び」です。言葉選びを慎重にすることはとても大事です。あまり傷つけてはならないと思って、できるだけオブラートに包んで、回りくどく色んなことを言っても、相手が何を言われたのか分からなければ意味がありません。そういった意味では、伝える際に必要以上に傷つける必要はありませんが、ある程度ストレートに言わないといけない場合もあります。具体的にどういったことに気を付けたら良いかというと、どういうシーンでどうだったのかとか、それがなぜダメだったのかなど「5W1H」を明確に説明しながら、基本的にはストレートに伝えることがいいと思います。

フィードバックがうまくできない人は、先ほどの話のもあったように、相手に嫌われたくないという思いが強い場合が多いですが、その他に、自分もできていないためフィードバックできないという場合もあります。人は自分ができていないことを相手に指摘する場合後ろめたさを感じてしまうため、うまく指摘できないのです。また、コミュニケーション上のトラブルになることを面倒に感じてフィードバックできないということもあります。当然そういうコミュニケーション上の課題を放っておいても良い方向に転換することはありません。私はいつもここで虫歯を思い浮かべます。時間が経てば経つほど虫歯がひどくなっていくように、人同士のトラブルも時間が経てば経つほどややこしくなっていきます。放置するよりも気づいた瞬間が最も早くベストなタイミングだと思って、頑張って自分をプッシュしながらフィードバックしにいきます。早め早めに対処するということが大事です。フィードバックできないというのは、そもそも部下がやっていることが理解できていないことも原因の一つとしてあると思います。そうすると把握することから始めなければならないため、それ自体が面倒だと思ってしまうと、どんどん後ろ倒しになり、タイミングを逸していくというパターンがあります。あとは、一部の人から言われたことを真に受けてフィードバックしてしましまうこともありますが、あとから実は誤解で、問題なかったといったこともあったりするので、最低限の情報集めは自分できちんとしてからやらないと、逆にトラブルになってしまうということもあると思います。

では、今日のまとめです。
まずは、「部下から好かれたい」と思わないこと、そしてきちんと正確に部下をみて、日ごろから部下に関心を持って部下のためにフィードバックするというマインドセットがとても大切です。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

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