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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 残酷すぎる成功法則①いい人は勝てるのか? (組織行動とリーダーシップ/福田亮)

残酷すぎる成功法則①いい人は勝てるのか?

福田亮 組織行動とリーダーシップ

18/07/09

今日は私が読んだ本を元に、「自己啓発の面白さと興味深さ」についてお話します。

今日ご紹介するのは、「残酷すぎる成功の法則」というタイトルのアメリカの書籍です。
自己啓発本には、特定の方の成功例を基に、「こうしたら上手くいく」「こうするとこうだ」ということを紹介していくものが多くあります。そうすると、読み進めて行くうちに「自分とは違うかな」、「無理かな」という気持ちが残ってしまうことがあります。また、自己啓発のために買ったのに、自分の無力感を感じるというような、逆転の現象が起きてしまうケースも多いように感じます。

アメリカでは、近年様々な研究(特に脳や人の心の研究)が進み、旧来の自己啓発を科学的に裏付けようという動きがあります。今回ご紹介する本は、「巷で言われている成功の条件は本当なのだろうか」ということを、科学的な裏付けをもとにいくつかのトピックに分けて紹介しています。今日は、その中の幾つかをご紹介します。

「自己啓発本」が、成功するために必要なことを知る本だとしたら、「成功する上で必要なこと」とはどんなことでしょうか。

・意志の強さ
・人づき合いのうまさ
・コミュニケーション能力の高さ
・才能
おそらくこういった言葉が頭の中に浮かんでくるのではないかと思います。

まず1つ目にお話したいのは、成功の条件として挙げられる「強い人にならないと成功できない」という説についてです。これについてみなさんはどう思いますか。「いい人」と「強い人」どちらが成功すると思いますか。

このことについて考えてみる上で、「強い人」とはどういう人なのか、少し噛み砕いて具体的にイメージしてみましょう。

例えば、したたかさを持っているというのも強い人の一つの要素かもしれません。「ハングリー精神」という言葉があるように「絶対成功してやる」「人よりも自分が上に行く」という強い思いを持っているという「意志の強さ」も一つです。

実際に、この本の中では、周りが「いい人」と「強い人」をどういうふうに評価しているかということが書かれています。その中で、人の評価基準には「暖かみ」と「有能さ」の2つの基準があると言われています。「暖かみのある人=いい人」であり、「有能さ=強さ」です。そうすると、ほとんどの方が「有能さ」にその人の才能や可能性を感じる傾向が強いそうです。
そう考えると、実際にビジネスの世界においても「強さ」を持っている人が、昇進していくように思います。しかし、その時の「強さ」は、必ずしも先ほどお伝えした「有能さ」ではなく、「上司の機嫌を取っていく」とか、自分の目的や目標に対して貪欲で、目の前の物を勝ち取っていくという「ハングリー精神のある人」が組織の中では評価され、成功して上がっていくという残酷な事実もあります。

では、逆に「いい人は成功できないのか」というとどうでしょう。この本よると、いい人は長期的には成功する可能性が高いと書かれています。逆に、「強い人」(以下、「利己的な人」と言い換えます)というのは、短期的には成功するけれども、長期的には信頼や協調関係を失ってしまい、上手くいかないと言われています。

皆さん、少し想像してみてください。
例えば、利己的な人は、相手を押し退けてでも成功しようとするわけです。そうすると、そういう人と長い間一緒にやっていこうと思うかと言うと、なかなかそうは思いませんよね。そうすると、結果的に、利己的な人の前にはいい人が集まってきにくくなります。集まるとしても、少し距離を置くようになります。そうすると、その組織集団の信頼関係や協調関係が築けずに、最終的にはチームや組織の秩序が保たれなくなり、機能しなくなるなどの問題が起こってきます。
逆に「いい人」というのは、協調関係や信頼関係を非常に大事にするため、長い時間をかけて大きな成果に辿り着くことができるということが、実際の調査で明らかになっています。

いい人だからといって目標がないということではありません。やはり自分のやりたいこと、こういう方向に行きたいという思いはあるわけです。その上で、みんなと協調関係が築けるとか、信頼関係がきちんと築けることが大事となるということです。

成功をどう定義するかにもよりますが、みなさんが定義するもの、何らかの成功を得たいとすれば、やはり長期的な視野に立って、「何をしたいか」という目標をしっかりと持つこと。そして、目の前の見えるリターンよりも正しいことにこだわり続けることで、いい人でも必ず成功できるということが、この本のメッセージとして書かれています。逆に日本人にとっては、水戸黄門ではないですが、「最後は正義が勝つ」という考え方は、非常に馴染み深いものではないでしょうか。

では、今日のまとめです。
いい人は、必ず正義を求めれば勝てるというお話でした。

分野: リーダーシップ 組織行動 |スピーカー: 福田亮

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