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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 日本発着の観光客の動向① (国際経営、国際物流/星野裕志)

日本発着の観光客の動向①

星野裕志 国際経営、国際物流

18/07/12

先日、共同研究のプロジェクトで、台北にある国立台湾師範大学に行ってきました。この大学は師範大学という名称ですが、8つの学部と24の大学院を持つ総合大学で、運動と観光を専門とするビジネススクールには高い評価があります。私が参加している共同研究のプロジェクトは、台湾と日本の観光促進に関するもので、台湾の文部科学省にあたる教育部から、研究基金を得て行なっています。
国土交通省観光局の調査によると、昨年台湾から456万人の観光客が、日本を訪問しました。それに対して、日本からの台湾訪問は190万人でした。半分にも満たないということになります。日本政府は、東京オリンピックの開催される2020年に向けて、インバウンドの観光客を昨年の2,869万人から4千万人に引き上げることを目標としているため、台湾から倍以上の方が日本に来てくださっているというのは、日本にとっては非常に良いことです。

ただ、これは完全に台湾からの輸出超過の状態です。やはり貿易と同様に、双方向性や互恵性ということもあります。一人勝ちでは、長続きしないということです。

このプロジェクトでは、台湾からも日本からも、双方向の観光客を増やすための観光促進を研究しています。そこで、今回は、日本発着の観光客の動向について、お話したいと思います。
日本発着とは、海外に向かう日本人観光客と、海外からのインバウンド客についてということです。まずは、日本政府の推進するインバウンド客の促進からお話ししたいと思います。

先ほどお話したとおり、国土交通省観光局の統計で、日本を訪問する観光客が昨年は2,869万人でしたが、2年後には4千万人に引き上げるという政策を進めています。

世界の観光客は右肩上がりで増加しています。今から8年前の2010年は、過去で最も日本への来訪者の多かった年で、861万人であったことを思うと、わずか7年で3倍に増加したことになります。もちろん日本政府が政策的に取り組んだ結果とも言えますが、円高が定着したこと、LCCやクルーズ船の増加などの追い風が吹いた結果などの複合的な要因と言えます。海外旅行をする人が、世界でそんなにいるとは驚きです。近年、天神でも市内でも外国人客が急速に増えて来たと感じますが、まだまだこれから増やしていく予定です。

博多港は、日本で最もクルーズ船が寄港する場所として知られていて、昨年は326隻でしたが、2008年にはわずかに35隻、2010年には84隻ですから、いかに急激に増加しているかと言えます。インバウンド客が増加することで、その経済効果は莫大です。2016年の国際観光収入を見ると、上位3国のアメリカが2,059億ドル、スペインが603億ドル、タイが499億ドルで、9位の日本は340億ドルでした。

観光収入とは、観光客の利用する交通機関、宿泊、料飲、お土産などの商品の購入が主たるものになります。日本の340億ドルとは、3.5兆円を超えるわけですから、もはや内需の大きな拡大が期待できない日本では、大変な成長産業だと言えます。観光客の増加は、やはり政策的に誘致した結果なのです。博多港のクルーズ船の寄港も、福岡市が東京に次いで日本で2番目に多く開催されている国際会議などの誘致も、やはり官民一体となっての取り組みの結果と言えます。

MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業などの行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会などが行う国際会議(Convention)、展示会・見本市やイベント(Exhibition/Event)の頭文字をとった旅行のことですが、福岡市は特に力を入れています。

今日のまとめです。
日本でも海外からのインバウンド客の取り込みが大きな課題になっています。現在国立台湾師範大学と取り組んでいるプロジェクトから、日本発着の観光客の動向をお話ししました。観光業は、大きな経済効果をもたら、今後も大きな成長が期待できる産業と言えます。

分野: 国際ロジスティクス 国際経営 |スピーカー: 星野裕志

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