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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 朝鮮半島の非核化 (企業財務 M&A/村藤功)

朝鮮半島の非核化

村藤功 企業財務 M&A

18/06/06

今日は朝鮮半島の非核化の話です。韓国がオリンピックの後の4月27日に板門店宣言を出し、北と南の金正恩と文在寅がこれから仲良くしようと話をしたわけです。その後色々あって、6月12日にシンガポールでアメリカと北朝鮮の会談をやろうという話に一回なりました。ところが、アメリカと韓国は合同軍事演習をやったので北朝鮮が怒ってしまって、南北の閣僚会合に出席しないとかシンガポールでの実務者協議に出てこないということが起こったのです。

あまりにもやる気がなくなってきたように見えたもので、ペンス副大統領がこのままいくとリビアみたいになるぞと言ったところ、北朝鮮がペンスはぼんくらだといい、5月24日にトランプ大統領がそんな敵意があるようだったら6月12日のシンガポールでの会談は中止と言ったのです。そうすると皆慌てて、特に金正恩にとってはなんとか制裁を解除してもらおうとか体制を保証してもらおうとか思っていてちょっと脅しただけなのに、じゃあ会談は止めたと言われちゃったもので困ってしまい、突如として文在寅大統領ともう一度会談して、労働党No.2のキム・ヨンチョル副委員長をアメリカに送ったわけです。なにか大きい親書を持たせてトランプ大統領のところに送りました。そうしたら、トランプ大統領は6月2日になって、やっぱり6月12日にシンガポールでやろうと言って結局やることになったのです。

ただし、両者ともどうも合意しているわけではないのです。アメリカや日本がずっと言っていたCVID(Complete, Verifiable and Irreversible Denuclearization)は別に放棄したわけではないのだけれども、会談を一回だけやるんじゃなくて何度もやっていくには長期的な時間が掛かります。トランプ大統領はアメリカはお金を出さないけれど、韓国と日本が出せばいいとか、これから圧力をかけるみたいなことを言うのを止めようと言っています。一気にやると今まで言っていたのが段階的にやるようになったとか、アメリカはお金を出さないけれど日本はお金を出せという話にどうもなってきました。

日本は、非核化して拉致問題を解決するという事がない限り、終戦してもお金を出さないぞという立場です。全部終わったら出さないわけにはいかないでしょう。元々朝鮮半島が2つに分かれた責任の一端が日本に無いわけではないのでね。全部戦争が終わって拉致問題が解決するなら多少支援するということもありかもしれないけれど、やっている途中でまた何か騙されたようにお金をあげるのは嫌だと、そこは一体どうなるのかという話になってきているわけです。

安倍総理は4月にもトランプ大統領と会談しました。その後北朝鮮との会談をやめるのかと思ったらまたやることになりました。米朝会談をシンガポールでやるのはいいのだけれど、やる前に日米で会談しようと電話して決めたわけです。6月12日に米朝会談をする前に色々話し合おうということになっていて、あまり簡単に韓国から撤退しないとか、拉致問題をちゃんと言ってねとか言っているわけですけれど、そもそもトランプ大統領は拉致問題を解決する立場なのでしょうか? 普通に考えれば、拉致問題は日本の問題なので、代わりにトランプ大統領に解決してもらうという話はちょっと変です。安倍総理はアメリカや韓国に拉致問題の解決を依頼しているようですが、どうも話が違います。日本は日本でちょっと違った立場があり、勝手にアメリカに拉致問題の解決なしに日本がお金を出すと約束して欲しくないという感じはあります。

そして、これまでは圧力をかけると言っていたのが突然圧力かけるのを止めるみたいな話もしているので、ちょっと今一つよく分からなくなっているという状況です。アメリカの中でも二つに分かれているのです。ポンペオ国務長官は会談をやりたいという一方で、ボルトン補佐官はいざとなったら軍事オプションで北朝鮮をやっつけてもいいみたいな事も考えているちょっと怖い人です。日本にとっては、あまり余計なことを言って欲しくない一方で、戦争はやっぱりちょっと嫌ですよね。

アメリカに飛んでくる核ミサイルが出来ているかどうかは今一つりませんが、北朝鮮が韓国と日本に飛んでくる核ミサイルを持っていることは間違いありません。変に北朝鮮とアメリカに戦争してもらうと、東京とか福岡辺りに核ミサイル飛んでくるかもしれないので、それだけは避けたいと思います。これから6月12日に一体何が合意されるのでしょうか? ただトランプ大統領はサインしないぞと言っており一回で合意するつもりはどうもなさそうなので、何度かお話をしながら非核化のCVIDに向かっていく、日本としてはそれに拉致問題をくっつけてなんとか解決するという方向に向かっているという状況です。

今日のまとめです。4月の板門店南北会談に続いて6月12日にシンガポールでトランプ大統領と金正恩の会談をやることに一度はなりました。ところが、お互いに色々もめてやっぱり止めたということでなくなったかと思ったら、やはりやることになったという事です。金正恩は3月と5月に北京や大連に行って中国の支援を得ました。中国の支援の元に体制保証や制裁解除を求めており、先に全部非核化する非核化の先行は絶対回避したいようです。トランプ大統領は、中間選挙で勝つために実績を出したいという事で、これからどの様に転がっていくかちょっとわからなくなっているという状況です。

分野: その他 |スピーカー: 村藤功

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