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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > コミュニケーション力 (リーダーシップ開発、倫理、価値観/村尾佳子)

コミュニケーション力

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

18/06/08

「ビジネス基礎力」についてお話しています。
ビジネスに必要な基礎力には様々な力がありますが、今日はその中でも「コミュニケーション力」について考えていきます。

「コミュニケーション力」
この仕事をしていると、「どうやってコミュニケーション力を付けたらいいですか」とか聞かれることがあります。しかし、「コミュニケーション力」と一言でいってもあまりにも範囲が広く、返答に困ります。先日の新聞に、今の若手ビジネスパーソンが最もつけたい力の一位に「コミュニケーション力」が挙がっていました。日常会話の中でも頻繁に使われるこの「コミュニケーション力」ですが、コミュニケーション力とは、一体何を指しているのか。そう言ったところからまず捉えていきたいと思います。

例えば、
・上司から『結論を一言で言って』と言われても、上手くまとめられない場合が多い
・相手に対して言いたいことを言うタイミングが分からず、いつも話の最後になってしまう
・常に相手と自分は同じ前提を持っていると思い込んでしまい、相手と考えていることが違うという
意識を全く持つことがない
・そもそも自分の言いたいことばかりパーっと言ってしまって伝える相手のことを考えることがない

など、上記を見て「ん?当たっているかもしれない」と思った人は、残念ながら少し考え直した方がいいかもしれません。

「コミュニケーション力」を分解してみると、例えばその1要素にはて「聴く/聴かない」というポイントがあります。話しているのに常に話に割り込んでくる、最後まで人の話を聞けないというのは、「聴く力」が不足しています。こういった「聴く力」もコミュニケーション力の1つです。また、何か話をする時でも、たくさん話してくれるけれども一体何を言っているかよくわからないという人がいます。それは「話す力」が不足しているといえます。その他にも、「空気を読む力」や「話をまとめる力」があります。さらに「何も話さない」というのもコミュニケーション力の1つです。
専門用語では「バーバルコミュニケーション/ノンバーバルコミュニケーション」と言いますが、バーバル(=言語)以外のコミュニケーションの方が実は色んなものを伝えてしまっているという研究結果があります。
言葉以外のコミュニケーション(=ノンバーバルコミュニケーション)には、例えば「目の動き」や「ちょっとした表情(ぶすっとしている/にっこりしている)」なども含みます。更に、服装や醸し出す雰囲気もある意味のコミュニケーション力です。「コミュニケーション力」といっても様々な要素に分解することが出来ます。そのため、自分が鍛えるべきコミュニケーション力は何なのか、「コミュニケーション力」とひとくくりにするのではなく、要素ごとのレベルで考えていかないといけません。

自分と相手の二者間のコミュニケーションの場合、常に自分の前提は何なのか、相手の前提と自分の前提は一致しているかどうかを問わなければなりません。私たちは、知らず知らずのうちに自分の前提を相手とのコミュニケーションに持ち込んでいます。自分の前提とは、今までの自分の経験、或いは自分自身が大事だと思っている価値観、或いはその時の雰囲気、感情などです。その前提要件を元に、言葉を通して自分が伝えたい内容を相手に伝達しています。ここでどんな言葉を選ぶかによって、伝えたい内容が適切に伝わったり、相手に誤解を与えてしまったりすることになります。
たとえ相手と同じ言葉を使っていたとしても、その言葉のイメージ(ニュアンス)が異なっていれば、同じ言葉を用いて表現していても伝わる内容に少しずつずれが生じてきます。相手の前提(相手の価値観や経験、その日の感情)によって、コミュニケーションがぴたっと自分の頭の中のイメージと相手のイメージが一致するときと、全く違うように伝わってしまう時があります。そのため、相手の立場に立って、相手の前提は何だろうか、相手の気分はどうだろうか、この言葉を使ったら相手はどう理解するだろうかなど、しっかりと相手の立場を理解することに細心の注意を払って言葉を選ぶことが非常に大切です。

よく「〇〇さんは自分となかなか意見が合わないな」「なんであの人こうなんだろう」という愚痴を耳にしますが、相手を変えようとするのはやはり至難の業です。相手の状況を色々と考えながら、自分がコントロールしていくほうが賢明です。ある意味、私たちは自分の勝手な期待を持っているのです。私は「期待はわがままだ」とよく言うのですが、相手はきっとこんな反応してくれるだろうと自分が勝手に期待して、その期待と違う反応が返ってくると、私たちは勝手にがっかりし、腹を立ててしまいます。しかし、「こう反応するだろう」というのは、すべて勝手なこちら側の期待であり、わがままなのです。そのことを自分で認識して、その期待値のコントロールをしながらやっていく。そういうマインドセットが非常に重要ではないかと思います。

また「受容力(受け止める力)が大事」と言われますが、自分と相手の価値観が違うということをどれだけ強く認識出来ているかが鍵です。氷山モデルがあるとすると、私たちが知覚できる他者の行動は、水面に現れている氷山のわずか一角だけで、海中に隠れている氷山は、その前提(価値観、或いはその人の能力など)です。それらを含めて理解をするということが大事なのではないかと思います。
同じメッセージを伝えても、全く違う受け取り方をすることがあります。その背景には、お互いが持っている事前情報に差がある、或いは情報を解釈する力に差がある、或いはそれを受け止める価値観が異なるかのいずれかの場合に集約されます。そのため、相手を的確に理解するためには、まず相手の情報、それから解釈力、価値観など、相手との違いを理解してコミュニケーションをとる必要があると思います。

では、今日のまとめです。
コミュニケーションは受け手(相手)が決めるということを強く認識をして、まずは常に相手との距離感、それから相手の立場にしっかりと立つことを日々意識してみることがとても大事ではないかと思います。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

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