QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 仮説構築力 (リーダーシップ開発、倫理、価値観/村尾佳子)

仮説構築力

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

18/06/01

「ビジネス基礎力」についてお話しています。前回は、「論理思考力」についてお話しましたが、今回は「仮説構築力」、仮説を持つ力についてのお話です。

「仮説を持つ力」とは、「恐らくこうなるかな」というように、先を見通していく力のことです。
・そもそも「仮説」という言葉がピンとこない
・「報告書(提案書)を作れ」と言われても全体像がイメージ出来ない
・「良い仮説と悪い仮説の差は何か」と質問されてもピンとこない
・「日頃どんな問題意識を持って仕事に取り組んでいますか」と聞かれても答えられない
という方は、残念ながら「仮説」について普段あまり意識していらっしゃらないのではないかと思います。「仮説構築の力」というのは、目まぐるしく変化する今の時代、そしてこれから先、より一層重要になっていく力です。

では、「この先どうなりそうか」と仮説を立てる時には、何が必要でしょうか。
仮説を立てるために欠かせないのは「知識」です。
知識には、「自分が経験してきたもの」と、新聞の情報も含めた何らかの「学習データ」から得た知識の大きく2種類があります。世の中は様々な情報であふれています。日頃から様々なことに好奇心を持って情報収集しておくこと、そしてその中から必要な情報を自分で集める習慣をつけておくことが仮説を構築する力を身に着ける上で重要です。どれだけビジネスや物事を見る「引き出し」を持っているかによって、仮説を持つ力に差がつきます。

普段生活の中で「こうなるのではないか」など常に未来を考える意識を持つこと、「一年後どうなっているかな」「五年後はどうかな」と常に意識を未来に向けて生活してみることも、全て「仮説を構築する力」に繋がっていきます。何気ない日常の中でも、例えば「将来この商品残るのかな」、「今こういう服が流行っているけれど、これはいつまで流行るかな」と考えるなど、常に疑問を持って考えることで「仮説を持つ力」が身に付きます。その場しのぎの行動ではなく、普段の生活から未来を見据えて行動していきましょう。

もう一つのポイントは、過去から現在まで、どういうパターンが繰り返されてきたのか、これまでの自分の経験を振り返って、それを構造的に考えることです。自分の行動を振り返ることで、「あれ?これ前も繰り返しているな」ということに気付くことができます。そうした気づきは、前回紹介した「考える力」にも繋がりますね。過去を振り返って考えること、そうやって考えたことを基に、未来が一体どうなっていくのかを考えていきます。過去を振り返り、構造的に考え、あるパターンに気付くこと、そのパターンをあてはめながら未来を考えることで仮説を作り出す力が磨かれて行きます。

最後に「好奇心」についてお話しします。「これはどうなるんだろう」と疑問に感じたときに、その疑問をそのままにするのではなく、自分で調べてみたり、情報収集してみたりする「好奇心」が大切です。今は情報収集しようと思えば簡単に情報が手に入る時代ですから、情報収集自体はそれほどハードルが高いことではありません。情報収集よりも、そもそも問題意識を持っていなかったり、これまで仮説を意識したりしてこなかったために、仮説を立てる力が身についていないということの方が問題です。これまでビジネスの現場においても、過去の成功パターンさえやっていればある程度数字が伸びていった時代がありました。そのため、仮説を立てて実行に移すという体験自体が不足しています。
今、日本は高齢化や少子化により、労働人口の減少が問題となり、従来のやり方では対応できない時代になってきました。また、SNSやスマートフォンの普及により社会が大きく変化しています。そうした状況の中、仮説を持つ力がより一層重視されてきているというのが最近の事情なのではないかと思います。

仮説を構築していくためには、「因果関係を正しく捉える」能力も欠かせません。議論中に私たちがよくやってしまうのが「論理の飛躍」です。何を根拠に主張しているのか、そのつながりがうまく見えないことがあります。今回取り上げた「仮説構築の力」と、前回お伝えした「思考力」とは非常に密接に結びついていると言えます。「将来こうなるのではないか」という漠然とした未来に対する不安をお持ちの方がいらっしゃるでしょう。「将来AIに仕事を取って代わられるのではないか」という話を最近頻繁に耳にしますね。そういった将来に対する漠然とした不安がある場合は、その話には「何の裏付けがあるのか」「どういう根拠があるのか」をきちんと分析していかないといけません。
「悩む」と「考える」は違うと言いますが、「悩む」というのは漠然とした不安です。何らかの枠組みを使いながら、正に現在と未来で何が変わるのかということをきちんと情報収集して、「~ということは...こうなりそうだよね」という根拠をしっかりと考えていくことは非常に大事ではないかと思います。「仮説構築力」とは、「考える」ということです。

では、今日のまとめです。
「仮説思考」は、この先最も大事な能力と言えるかもしれません。まずは外で何が起こっているのかに好奇心と興味を持って、常に問題意識を持つことから心掛けていただくといいのではないかと思います。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ