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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 松下幸之助の経営哲学30社会観⑩文化の意義 (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

松下幸之助の経営哲学30社会観⑩文化の意義

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

18/05/29

⑴概論①②、(2)宇宙観:①繁栄の基、②生成発展、③大義、④調和の本質、⑤自然の恵み、⑥素直な心、(2)人間観:①人間の目的、②人間性、③理性と本能、④善と悪、⑤欲望と善悪、⑥信と解、(3)人生観:①人生の意義、②天分の自覚、③人間としての成功、④礼の本義、(3)人生観:①人生の意義、②天分の自覚、③人間としての成功、④礼の本義、⑤信仰のあり方、⑥礼としつけ、⑦悩みの本質、⑧健康の原理、(4)社会観:①、繁栄の社会、②国家と世界、③国民生活の意義、④調和の思想、⑤経済の目的、⑥生産と消費、⑦富の本質、⑧学問の使命、⑨教育の大本、⑩文化の意義


1.はじめに
 松下幸之助の経営哲学をシリーズでお話しています。
【松下幸之助の哲学の内容】
201710251.png

 宇宙観から始まる松下幸之助の経営哲学のうち第四の側面である「社会観」について解説していますが、これはさらに次のような項目に分けられます。今回は前回の続きで、「文化の意義」についてお話します。
【社会観の内容】
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2.文化の意義
・文化とは、宇宙の法則を一つ一つ解明し、生活に生かしていくことであります。ここから、広い自由と、高い秩序と、限りない生成発展が実現してくるのであります。
・秩序があっても自由がなく、自由があっても秩序がなければ、生成発展は有り得ません。生成発展がなければ、文化生活も文化国家も望めません。
・真の文化は、精神文化と物質文化とが併行して発展していくところに生まれます。そこにまた繁栄、平和、幸福が約束されるのであります。

3.宇宙法則を生かすのが文化
 文化とは何でしょうか?松下哲学において「文化」とは、宇宙法則を一つ一つ解明し、その解明された宇宙法則を我々の生活に活かしていくということです。この宇宙法則には、物理法則と心の精神的法則があります。物理法則には、例えば、万有引力があります。万有引力によって物が落ちていく。したがって、下の方で構えているとリンゴをキャッチできます。このように、物的法則を知っている人は、リンゴをキャッチするために、横や上でなくて、下の方で待ち構えています。
 法則を知っていると応用できるため、法則が分かることが重要です。法則には、物的なものと心的なものがあります。物的法則は科学者が扱っているのですが、心的法則もしっかり解明して我々の生活に生かしていく必要があります。これによって、より自由になり秩序がより良くなる、そして生成発展し繁栄が導かれます。この三つが調和して良くなっていくということが文化の発展です。
 この場合、秩序があっても自由が無かったり、逆に自由が有っても秩序が無ければ、生成発展が有りえないし、生成発展が無ければ文化生活や文化国家も望めません。秩序があっても自由が無いというのは、法律等で縛ってしまうということです。自由と秩序と生成発展がバランスよく発展していかないといけません。どこかが突出していても、足りなくてもダメで、全体として上手くバランスがとられているものが理想形・完成形です。それ目指して、出来るだけ現実をより良くしていくというのが我々の努力目標です。
 そして、真の文化というのは精神文化と物質文化が並行して発展していくところに生まれてきます。それによって繁栄・平和・幸福が約束されます。文化というと我々はどちらかというと精神面、心の面を想定しがちです。しかし、それだけではなく、物質文化というのも重要で、それらが両方上手くバランスを取りながら並行して発展していくべきであるということです。精神文化と物質文化という考え方自体は彼特有の宇宙法則における物的法則と心的法則から来ています。したがって、宇宙観からこの文化論も来ているので、一般に言われている文化とは少し違ってきます。
 宇宙法則(宇宙真理)を理解しないで、人間の浅知恵で考え、行動すると皆が不幸になります。物的法則と心的法則をよく見極めて、これが法則だなと分かったらそれをうまく利用する。そうすると、平和や幸福とか繁栄に繋がるのです。そして、どれか一つではなくて、全部を調和させバランスをとることが、理想形であり完成形です。どれを見ても、全部が一貫しているのが、やはり彼らしい点です。それを文化にまで広げています。

4.文化を測る三つの尺度
 文化を測る尺度として、前述の広い自由・高い秩序及び限りない生成発展という三つの視点・尺度があります。このように、自由度が高く、秩序正しく、そして限りなく生成発展を続けている、この三つがバランスよく行われている時に文化は発展しています。

5.むすび
 松下幸之助の経営哲学のうち社会観では、「文化の意義」に関して、文化は宇宙法則を一つ一つ解明し、それを生活に活かしていくことであり、ここから広い自由・高い秩序及び限りない生成発展が実現される、と言っております。

〔参考〕松下幸之助『松下幸之助の哲学』PHP文庫

分野: コーポレートガバナンス 財務会計 |スピーカー: 岩崎勇

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