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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 松下幸之助の経営哲学26社会観⑥生産と消費 (日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学/岩崎勇)

松下幸之助の経営哲学26社会観⑥生産と消費

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

18/05/02

⑴概論①②、(2)宇宙観:①繁栄の基、②生成発展、③大義、④調和の本質、⑤自然の恵み、⑥素直な心、(2)人間観:①人間の目的、②人間性、③理性と本能、④善と悪、⑤欲望と善悪、⑥信と解、(3)人生観:①人生の意義、②天分の自覚、③人間としての成功、④礼の本義、(3)人生観:①人生の意義、②天分の自覚、③人間としての成功、④礼の本義、⑤信仰のあり方、⑥礼としつけ、⑦悩みの本質、⑧健康の原理、(4)社会観:①、繁栄の社会、②国家と世界、③国民生活の意義、④調和の思想、⑤経済の目的、⑥生産と消費


1.はじめに
 松下幸之助の経営哲学をシリーズでお話しています。
【松下幸之助の哲学の内容】
201710251.png

 宇宙観から始まる松下幸之助の経営哲学のうち第四の側面である「社会観」について解説していますが、これはさらに次のような項目に分けられます。今回は前回の続きで、「生産と消費」についてお話します。
【社会観の内容】
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2.生産と消費
・生産と消費は、人間の経済生活を進める上での車の両輪であります。生産が消費を支え、消費が生産を進めて、ともどもに調和した姿をもたなければなりません。
・生産も消費も、これを抑えることは繁栄にそむきます。生産の多い時は、消費を増すことに工夫し、消費の多い時は、生産を進めることに努力をしなければなりません。
・お互いに限りなく生産を増すと共に、消費をこれに調和させ、経済活動を豊かにしなければなりません。経済方策の要点もまたここにあり、そこに繁栄、平和、幸福の基盤があるのです。

3.経済を忘れて人生はない
 独自の宇宙観から「生産と消費」に関する考え方を導いてきているのですが、彼はメーカー(松下電器:現パナソニック)を興した人なので、ここは特に力を入れている分野の一つです。第一に、生産と消費は人間の経済生活を進める上で車の両輪であり、生産が消費を支え、消費が生産を進め、共々調和した姿を持たなければならないということです。経済的な活動として生産活動と消費活動の双方があり、これらは車の両輪であって、共に調和しバランスした状態が重要になります。
 したがって、生産だけ多くなったり、反対に消費だけが多くなったり、というのは良くない状態であり、両者が同様に調和した形で発展していくことが必要です。いくら物を作っても売れなければ意味がないですし、いくら買いたいという人がいても物がなければ買えないわけです。調和しバランスを取るというのは、理想形かつ完成形です。調和した姿というのは、理想形、完成形です。したがって、現実は調和していない状態ですが、現実を理想ないし完成形に向かって努力するというのが、我々が人生で行うべきことになります。この意味において、調和した姿は重要なキーワードです。

4.生産を抑えてはいけない
 二番目ですけども、生産も消費もこれを抑える事は繁栄に背きます。生産が多い時には消費を増やすことを工夫して、逆に消費が多い時には、生産を進める事に努力しないといけません。お互いにバランスを保つように努力する必要があります。

5.消費も抑えてはいけない
 三番目ですけれども、お互いに限りなく生産を増やすと共に、消費をこれに調和させて、生産活動を豊にしなければなりません。経済政策の要点もここにあります。この様に、バランス・調和がとれた経済政策を行うことによって、繁栄、平和や幸福が得られます。宇宙から始まって平和、幸福、繁栄と全てが通じているのです

 生産と消費をお互いにバランスよく成長させていくのが一番理想形であり、そこに向かっていくということです。この場合、経済について、経済を忘れて人生は無いと言っております。経済は生命の基盤という事で、二つのことを言っています。経済生活があることによって個人の生活が安定し、国民全体が繁栄する基礎に経済があるということです。その繁栄の基礎、繁栄の道として、人生というのは生産と消費の営みの二側面を考えるという所が彼らしい点です。しかも、生産と消費の営みには物的側面と心的側面があり、その物的及び心的な両側面による良き生産、良き消費が良い人生を作ると考えています。

 自分達が幸福になる為には何が必要なのか、その為にはエゴ的な考え方はよくなく、上手く皆と調和しながらやっていくということが重要です。経済を考える時でも、物的な側面でだけでなく心的な側面も考える必要があり、したがって、経済の物的法則だけですと人生は貧困になる、あるいは誤った方向に進みます。物的法則も心的法則も常に同じように伸ばしていかないといけません。

6.むすび
 松下幸之助の経営哲学のうち社会観では、「生産と消費」に関して、限りなく生産を増すと共に、消費をこれに調和させ、経済活動を豊かにすることに経済方策の要点があり、そこに繁栄、平和、幸福の基盤がある、と考えています。

〔参考〕松下幸之助『松下幸之助の哲学』PHP文庫

分野: コーポレートガバナンス 財務会計 |スピーカー: 岩崎勇

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