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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 第2話:イギリスの歴史(44)20世紀前半の社会 (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

第2話:イギリスの歴史(44)20世紀前半の社会

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

18/03/08

イギリスの歴史シリーズで前回は第一次世界大戦の話までしましたが、次に大きなのは当然第二次世界大戦です。その間に挟まった20世紀の最初の頃の話を少しして、第二次世界大戦につなげていこうと考えています。

まず最初は経済の話ですが、この時代は乱高下と言いますか、皆さんもよくご存じだと思いますし、ビジネスの世界の方はみなさんご存知でしょうが、世界大恐慌というのが起きた時代です。細かいことは省略させていただきますが、起きたのは1929年の事ですのでまさに二つの大戦の間です。その時代、実はもう緩やかにイギリスの国力がおかしくなってきていました。第一次世界大戦で戦費を相当使い、人々の命もかなり失われ、相対的なイギリスの地位がその前の世紀の栄華に比べると相対的に落ちてきたことは間違いないです。そのようになると景気が悪くなってくるので失業者というのが沢山出てきます。この時代にいろいろとストライキが起きたので有名な時代です。僕らの世代はよく覚えていますが、ゼネストというものがあり、ゼネラルストライキ、つまりみんなで一緒にストライキするというものです。日本でも昭和30、40年代ごろにあっていたことですが、そのようなものがしばしば打たれた時代です。だから、経済的にはあまりいい時代だったとは言えませんが、イギリスの中ではそれはゆっくりと回復してきました。しかし、ヨーロッパやアメリカを含めて全世界的に景気が回復してハッピーという形ではありませんでした。特にドイツではだんだんおかしなことになっていきました。インフレも進んでいきました。そのような背景があって、第二次世界大戦につながっていくという要素があり、経済はそのようにあまりよくない状況になっていきました。

イギリスの国内の話に少し移りますが、この時代にどうして関係あるのかと思うかもしれませんが、イギリス連邦というのが発足しています。これは英語ではBritish Commonwealthと言い、イギリスおよび旧植民地だったところを緩やかに結びつけるような連合体として発足しました。今でも脱退したり加盟したり動きは少しありますが、イギリスと仲が良かった国々が集まって、いわゆるスポーツ大会のようなことを行うということを今でも行なっています。なぜこの時代にこのようなことが行われたかというと、先程の経済的な位置において、イギリスが落ちてきたという所に関係しています。世界から自分たちだけ取り残されて孤立していくことをイギリスがどうも恐れたのではないかと言われています。それで、その昔、植民地であった国々と手を携えて集団で生き残っていきましょうというような態度の表れだったのではないかと見られています。これは、僕らからすると国というものの単位がイギリスは非常に難しいです。日本人の場合は国連に加盟してるものが国でそれ以外は国ではない、単なる地域だという事ですが、イギリスは四大地域があって、それぞれスコットランド、ウェールズも国とイギリスの中では呼ばれています。そのほかに、このような連邦という単位があり、色々な区分けの仕方があって、イギリスも非常に複雑だということを覚えてていただけるといいかなと思ってます。

この時代、イギリスの隣で大きな動きがあったのはアイルランドです。アイルランドは北部がいわゆるイギリスの領土になっています。本当は島が2つあるから別々にイギリスとアイルランドできっちり分かれてしまえば、すっきりするかもしれませんが、そうはいかない背景があります。それは短い時間ですべてを話すことはできませんが、カトリックとプロテスタントの宗教的な対立や歴史的背景など様々な事があって、アイルランド島の北部にいる人たちはアイルランドよりもイギリスの方に親近感を持ってる人たちが多いです。全員ではありませんが比較的多いので、領土的にはイギリスに入りましたが、この時代に動きがあり、最終的には1949年、第二次世界大戦を越えてしまいますが、アイルランドが先程出たイギリス連邦から脱退して今のアイルランド共和国を作りました。それの前に、この二つの大戦の狭間の時代に、アイルランド自由国、或いはイギリス連邦内だけで国として認められるエールという国を作るような複雑な動きをして、最終的にアイルランドは北部はイギリスですが南部はアイルランド共和国として独立して今に至ったという動きがあった時代でした。世の中が流動的になったついでというような背景があるかもしれません。

最後に、この時代の特徴としてもう一つ申し上げておきたいことは、いよいよ普通選挙権が実施されたという事です。これまでの時代にもだんだん男性に関しては投票権が少しずつ少しずつ拡大されてきていました。19世紀の間に、お金持ちであればいいとか都市に住んでいればいいと、徐々に貴族ではない方々も投票できるようになってきていました。しかし、いよいよ第一次世界大戦後の時代に女性も投票権を持つようになりました。そして、最終的に男性と同じになったのは1928年です。その前に、第一次世界大戦が終わった直後には30歳以上の女性に投票権が認められるという時代になりました。何がきっかけだったかという事は政治学者の人にお任せしたいと思いますが、いよいよ第一次世界大戦でいわゆる帝国主義的なことをやっていると大変なことになるという事が多分身に染みたかもしれません。時代が一気に民衆化の方に流れていきました。この時代にこの二つの大戦の間の狭間の時代に労働党というものも幅を利かせてくる時代になり、ますますこのような人々の権利ということも重要視される時代になってきたという事です。

今日のまとめです。二つの大戦の間のイギリスの歩みについて話をして、経済状態は落ち込み、多少回復はしたが、相対的地位が落ちたということ。そして、イギリス連邦というものをつくったということ。さらに、女性の選挙権も男性と同じように認められるようになったということ。最後に、アイルランドに動きがあったということを話しました。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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