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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > リーダーシップ・新しいアプローチ (組織行動とリーダーシップ/福田亮)

リーダーシップ・新しいアプローチ

福田亮 組織行動とリーダーシップ

18/03/09

リーダーシップの在り方についてお話をしています。時代の変化とともにリーダーシップの在り方も変わってきていますが、その中でやはり「信頼」が一つのキーワードになるだろうというお話でした。前回は、「トラストファクター」という本を紹介しながら、信頼関係にあるという意味では、リーダーシップというのはチームの中の一人ということではなく、チームの一人一人がリーダーシップをとるよう時代になってきているというお話でした。

余談ですが、実は学校の中におけるリーダーシップも今大きく変化しています。昔はテスト前にノートをきちんととっていた人がみんなから一番頼りにされ、テスト前になるとコピーしてもらうためにいろいろと交渉したものでしたが、今はソーシャルネットワークが発展し、「このページに書かれていることは間違っているよ」とか、「他にもこういうのもあるよ」と情報を気前よくシェアをしてくれている人が、頼りにされているそうです。これまでは、自分が情報格差や知恵の格差を持っていると強かったわけですけれども、情報は検索すればすぐに出てくる時代になったことで、これからはとにかく「気前のいいひと」が頼られる時代になっているようです。

このように、実はリーダーシップの在り方の変化は、何も企業に限ったことではありません。前回も「信頼」ということを軸に、お互いが繋がりあえるような土壌にしていこうというお話をさせていただきましたが、これはある意味、従業員の幸福の実現とも繋がってきます。今「働き方改革」と言われ、労働時間の問題が大きく取りざたされていますが、実は何よりも従業員と企業の関係性、従業員の労働環境をより良いものにするにはどうしたら良いのか、という大前提の問いかけが必要なのではないでしょうかと私は考えています。

こうした流れの中で、たくさんの企業が労働環境の改善など変化を検討していますが、同時にジレンマを抱えています。従業員の幸福を追求していくことで、果たして本当に企業として結果が出るのか。従業員がみんな幸せなのはいいけれども、それで会社としてこの時代生き残れるのか?これは、従業員の幸福と企業の持続的成長のジレンマです。。そこで一つのヒントになるのは、大きな目標、つまり壮大な目標が人の力を引き出すということです。「我々は世界をこういう風に変えていく」とか、「百年後にこういう時代を作る」とか、途方もなく大きな目標を掲げることによって、その理想に近づく努力が幸福とつながっていきます。この大きな目的の一部であるというのは内発的動機付けの非常に重要な要因と言われています。

例えば、ソフトバンクの孫さんは、やはりこの大きな目標をおっしゃっていますね。大きな目標を掲げて、そのあと「一年目はこうしよう」というのを決めて取り組んでいます。これはファーストリテイリングの柳井さんもおっしゃっていましたが、そうやって着実に一年一年クリアをしていくと、みんなその気になってくるそうです。最初はできないと思っていたことでも、一年たったらここまで来た、五年たったらここまで来たと実績を積み重ねていくうちに、徐々に意識も変わってくるわけです。だとすると、従業員にとって、良い環境に加えて、大きな目標に共に進んでいくという状態をどう作るかによっては、幸福と企業の発展の両立は可能だということです。
そうなると、その大きな目標を発信する人、一般的には「リーダー」と呼ばれる人に求められるのは、何でしょうか?

最近リーダーシップの要件で非常に大事なのは、学習能力や好奇心だと考えられています。一人が特別にならなくてもこれだけシェアされる文化ですから、逆に言えばいろんな人の知恵に興味を持ってそれを受け入れる力の方が大事かもしれません。受容する力と言ってもいいかもしれません。必ずしも自分が完璧になる必要はありません。

又、今私が非常に注目しているのは、「起業家」という選択肢です。起業家になるというのは簡単なことではありませんし、これまでは一般的に起業家はどちらかというと組織・集団の規範になじまない人、組織に囚われない自由な働き方をするというちょっと変わった人イメージもあるのではないでしょうか?。
しかしながらこれからの働き方を考えてみると、起業家の様に自己裁量で自由に働き方を選択するようなスタイルが多くの人にとってのモデルとなる時代がくるかも知れません。

起業家の一般的なイメージも変化していくでしょう。もちろん起業家といってもいろんな方いらっしゃいますけど、やはり成功する方に共通しているのは、大きな志を持っていることです。これまでは資金面という課題があったわけですが、今はソーシャルネットワークの時代なので、思いを一度発信すればフォローしてくれる人はたくさんいます。一声かければ資金を集められるような時代になり、資金調達コストのハードルが下がってきています。クラウドファンディングみたいな流れも出てきてますので、そういう意味だと起業家という生き方はこれまで以上に身近な選択肢になっていくでしょう。

昨今では、社会起業家ということで、社会の問題を解決する方も非常に増えていますし、最近の若い方のキャリアの中では、そういう道を選びたいという人も増えています。もしかしたら、組織の在り方も、そしてキャリアの在り方も今後変化し、起業家的な働き方をする人が多くなっていくかもしれません。そのほうがあらゆる問題を解決することができ、理想的な社会、組織、集団、社会に近づいていくのではないかと個人的に考えているところです。

では、今日のまとめです。
「一人一人が起業家になれる時代」ということで、各々が大きな目標なり夢を持って働ける時代が間近に来ています。その一方で、「働き方改革」など窮屈な部分も多いですが、その先の可能性を信じていただきたいと思います。

分野: リーダーシップ 組織行動 |スピーカー: 福田亮

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