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韓国

村藤功 企業財務 M&A

18/02/13

今日は韓国の話をしたいと思います。朴槿恵元大統領が辞めさせられて、5月の大統領選挙で勝ったのが文在寅大統領です。北朝鮮に対しては太陽政策を採用しており、北風ではなく太陽の様に優しくしようということで、色々お誘いをしてついに五輪を一緒にやるという話になりました。

文在寅大統領の雇用創出政策も注目です。韓国では若者の失業率が高い事を知っていますか? 15歳から29歳の失業率は10%位と高く、みんな一生懸命に受験勉強をして大学に行くのですが、良い仕事があまり無いという状況です。最近の韓国の若者は英語が出来るのに対して日本は依然としてあまり出来ないので、韓国の英語が出来る人材を日本企業に雇ってもらったらどうだと韓国の人が言いに来るという事も起こっているくらいです。

韓国は北朝鮮と対話をしようとしているのですが、なかなか北が応じてくれません。特に一番重要な非核化については、全く話に応じないという状況です。しかし、とりあえず五輪を一緒にやるという事で、韓国が何を言っているかというと五輪が終わったら三者協議や四者協議をしましょう、です。三者というと北と南とアメリカであり四者というとそれに中国が加わりますが、いずれにせよ日本とロシアはそこから抜けているのです。六者協議になってはじめて、日本とロシアが加わっての協議です。

韓国がそもそも日本をどうしようとしているかというと、文在寅大統領が選挙中最初に言っていた事は、慰安婦問題は合意したけどあれはちゃんとした合意ではないので再交渉する、でした。その後2トラック作戦と言って、歴史と安全保障や経済は切り離すとしています。安全保障と経済については日韓で色々協力しましょう、しかし歴史はちょっと別だとしています。ただ文大統領も最近は、もう政府間合意をしてしまった以上は新しく何かを要求することは特にするつもりは無いとも言っています。韓国の大統領府経済補佐官として金顕哲氏がいますが、金顕哲氏ももう日本には慰安婦問題では追加要求をするつもりは無いと言っています。日本側はもともと韓国が後で何か言うのではないかと思っていたので、わざわざ最終かつ不可逆的な合意としました。この話は終了したので蒸し返すようなことは困る、合意は履行してくださいとずっと言い続けている状況です。

韓国がTHAADを配備したのですが、理由はスカッドだったら今持っているパトリオットで撃ち落とせるのですが、以前お話ししたスノムテの内のノドンに対してはTHAADでしか守れないだろうと考えたからです。しかしこれに対して、中国が怒ってしまいました。THAADはどういうつもりで入れたのだ、レーダーが中国にも向いているじゃないかということで、現代自動車が売っていた自動車が売れなくなってしまうとか、ロッテマートという韓国ロッテのコンビニ約100店舗がほとんど休業状態に追い込まれたりしました。それで、投資銀行のゴールドマンサックスが中国ロッテマートの売却手続きをやっているところです。中国は尖閣問題の時に日本許せんと言っていたのですが、最近は韓国許せんと言って韓国を色々いじめている状況です。

そしてアメリカですが、韓国軍は実は朝鮮戦争以来アメリカ軍の指揮下にあります。何か起こった時にはアメリカ軍の指揮下に韓国軍が入るという事になっていて、そういう意味ではアメリカ軍が先制攻撃をしたら、100万人の北朝鮮軍が国境を越えてやってきて、韓国軍は巻き込まれて大変な事になります。アメリカは五輪中には合同軍事演習をしませんが、五輪が終了したら軍事演習を再開してその後何をするかは分かりません。

国内の政治ですが、朴槿恵元大統領から代わってから文在寅大統領の支持率は70%とまだ結構高く、国民に支持されています。与党の「共に民主党」は少数与党で、議会で半分も議席を持っておらず議会はあまり強くないのですが、文在寅大統領自身は支持されています。朴槿恵元大統領は去年の4月に逮捕・起訴されて今は公判中で判決を待っているのですが、サムスンのトップが懲役5年の有罪になってしまったので、あまり良い見通しではありません。

前回北朝鮮の話をした時に韓国経済のGDP規模は北朝鮮の45倍とお話ししたのですが、その中の結構な割合がサムスンだったりするわけです。韓国経済自体が去年は約3.1%成長ですが、その成長をけん引しているのは半導体メモリーです。サムスンの去年の連結営業利益は大体5.4兆円ですが、その3分の2位は半導体事業で得ています。しかし、半導体は良い時には良いのですが悪い時には悪いという代物です。半導体部門の営業利益は、去年は一昨年に比べて2.6倍になりました。ただ、将来マーケットがダメになると営業利益の3分の2があっという間に無くなってしまうかもしれないので、ちょっと心配です。

今日のまとめです。北朝鮮がアメリカ本土にまで届くようなICBMを開発してしまったという状況にも関わらず、文在寅大統領は北朝鮮と仲良くして朝鮮半島を統一したいと思っている人です。もともと金大中元大統領の流れを引き継ぐ人ですよね。アメリカや日本がプレッシャーをかけているにも関わらず、出来るだけ対話を通して平和体制を構築したいと行動してきました。北朝鮮と五輪に共同参加する事まではこぎつけたわけですが、北朝鮮は非核化という言葉を全然言ってくれません。そんな人達と話してどうするのだということで、国内でも保守派から反発が出てきています。日本とはまだ慰安婦問題で揉めており、中国とはTHAAD問題がなかなか解決できてきていません。

分野: その他 |スピーカー: 村藤功

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