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北朝鮮

村藤功 企業財務 M&A

18/02/12

今日は北朝鮮の話をしたいと思います。北朝鮮は去年ミサイルを数多く発射しました。スカッド、ノドン、ムスダン、テポドンをスノムテと紹介した事を覚えていますか? スノムテと言っていた頃はまだ良かったのですが、火星12、14や15を発射し、遂に核弾頭が搭載可能でアメリカ本土に届くICBMが出来たようで、北朝鮮が核戦力の完成宣言をするという話になってきました。昨年9月に6回目の核実験をしたのですがこれが水爆実験だったという事で、水爆がアメリカ本土に飛んでくるという話になってきたのです。

北朝鮮には国境線を越える陸上軍が100万人位おり、核兵器は60発位あると言われています。さらに、サリン等が搭載されたミサイルが飛んでくるかもしれません。また、サイバー攻撃軍もあり、サイバー攻撃により銀行のネットワークからお金を引き出す等もやっています。では、ミサイルが飛んで来たら、日本はどうするのでしょうか? イージス艦にはSM3という海上配備型の迎撃ミサイルがある為、これが一つ目の対応です。それがダメだったらPAC3。これは地対空誘導弾と言うのですが、これら二つでは心配なので最近議論している事はイージス・アショアというイージス艦と同じ迎撃ミサイルの陸上への導入であり、その為に予算化しようとしています。しかしこれは5年かけて整備すると言っているので、その間大丈夫なのかっていう疑惑が無いわけではないという状況です。

もう一つ心配な事は、防衛の為に核武装をしていいのかどうかです。皆様はどう思いますか? 日本政府はいいと言っているのです。防衛の為になら日本も核武装してもいいのではないかとしているのですが、これもちょっと心配です。非核三原則との関係の議論は、昔の話で最近は、もう撃ってくるのかもしれないのでそれにどう対応するかです。SM3、PAC3やイージス・アショアの整備を進めているのですが、その為にはお金がかかります。それなら先にこちらから向こうを撃った方が早いじゃないかとか、そして向こうが核ならこっちも核だみたいな、相当危ない話が最近では色々持ち上がっています。

韓国の状況ですが、朴槿恵元大統領が辞めて文在寅大統領になってから、文在寅大統領は北朝鮮に対しては融和政策・太陽政策をとっています。話し合いで色々解決しようと考えているのですが、北朝鮮は乗ってこないのでなかなか進みませんでした。ピョンチャン五輪を一緒にやる所から少しずつ話は進みつつあるのですが、その後一体どうなるのかは今ちょっとよく分からなくなっています。

火星15で核戦力完成宣言をされてしまって、アメリカ本土に飛んできますと言われて、正直なところアメリカは困っているわけです。ピョンチャン五輪中は韓国と一緒に共同軍事演習はしないのですが、オリンピックが終わったら共同軍事演習をやり、ひょっとするとアメリカから先制攻撃するのではないかという話もあるくらいです。アメリカの前にやられるのは多分韓国と日本です。アメリカが、水爆を積んだミサイルがアメリカに飛んでくるより先に叩けるときに叩けと考える可能性は十分にあるので注意が必要です。

では、中国はどうなのかでしょうか? 元々、アメリカの言いなりな韓国との間に緩衝地帯として北朝鮮を置いておくというのが、中国にとっては大事でした。ところが、最近相当きな臭くなってきており、北朝鮮とアメリカが核戦争をはじめると、中国も困るわけです。その為、核開発を中止させて北朝鮮に改革開放を求めるというのが中国の立場ですが、北朝鮮は中々言う事を聞きません。

ロシアはアメリカと仲が悪かったですよね。トランプ大統領が就任してちょっと仲良くなるかと思ったら、ロシア疑惑が起こり仲良くしちゃいけない状況になっています。ただでさえトランプ大統領が変な事を言って、トランプは信じられないとヨーロッパが言い始めているわけです。その様な中で、ロシアから見るとアメリカと同盟国を分断してアメリカの影響力を低下させる好機だと考えて色々な動きをしているように見えます。

国連は去年の9月に9回目の制裁をしました。原油の輸出制限とか石油精製品の削減だとか、北朝鮮労働者を新しく認めたらダメとか、ビザの更新もダメとか、様々な制限をしたわけでそういう意味では中国やロシアも含めて国連で制裁しています。しかし、なかなか北朝鮮は言う事を聞きません。

そもそもなぜ北朝鮮はミサイル開発や核開発をしているのでしょうか? 色々な事が言われているのですが、アメリカに邪魔されないで朝鮮半島を統一するという事が目的だと言う人がいます。元々朝鮮戦争の時に韓国をアメリカが応援したおかげで、もう統一出来ると思っていた状況を逆に押し返されてしまったという過去の問題意識があります。それに対して、核開発でアメリカが口出せないようにしようというのがモチベーションであるとしています。

北朝鮮のGDPは韓国の大体45分の1で3.2兆円位と言われているので、戦争をはじめても長いこと続けられるわけがありません。ただそれでもアメリカ本土だとか、東京や福岡に水爆・原爆が飛んでくるのはとても困るので、ほんと止めてという話です。アメリカみたいな国は同盟と言っていても、いざとなったら自国が一番大事と思う可能性があります。アメリカファーストと言って先制攻撃する可能性もあるのではないでしょうか。ちょっと日本人も平和ボケしている感じがあるので、気をつけないといけません。気をつけようと言っても、いったいどうやって気をつければいいのでしょうか。ミサイルが飛んで来たら本当におしまいですね。

今日のまとめです。北朝鮮が火星15という、遂にアメリカ本土に届く核弾頭付きのICBMを開発してしまいました。水爆実験も行っており、これをミサイルに搭載出来る様になってきているという状況です。今まで国連は何度も何度も経済制裁を強化してきて、去年の9月でもう9回目の経済制裁をやっているわけですけど、経済制裁で本当に解決できるのでしょうか? アメリカは先制攻撃をどこかでやるかもしれない。一方で、中国やロシアは対話による解決を求めている。北朝鮮はピョンチャン五輪に選手を派遣するのでアメリカはその間は攻撃しないと言っているのですが、その後はどうなるのかまだ分からないという状況です。

分野: その他 |スピーカー: 村藤功

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