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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > SF映画による未来組織と地球の持続可能性 (経営学 (経営戦略、経営組織、日米比較経営、金融機関経営)/久原正治)

SF映画による未来組織と地球の持続可能性

久原正治 経営学 (経営戦略、経営組織、日米比較経営、金融機関経営)

18/01/11

アメリカの映画を通して政治・経済の仕組みを学ぶということで、映画を観ると様々なアメリカの課題や政治・経済・経営の仕組みが見えてくるというお話をシリーズでしてきました。昨年は世界的に見ても、異常気象や自然災害が多かったかと思います。

SF映画は地球の温暖化やこれから地球がどうなっていくかという問題を考える上で役に立ちます。少し昔の『2001年宇宙の旅』(1968年)とか或いは最近ですと『インターステラー』(2014年)とか『スター・ウォーズシリーズ』(1983年―現在)があるのですが、これらのSF映画のテーマはいずれも地球が持続可能かどうかという事です。SF映画は地球の温暖化問題を先取りして理解し考えるのに非常によい題材となるだけでなく、SF映画の中にはロボットや人工頭脳が出てくるので、これらと人間との関係がどうなっていくかという事もテーマとして考えられると思います。

昨年『ブレードランナー 2049』という映画が公開されました。これは元々、巨匠リドリー・スコットが作りハリソン・フォードが主演していた1982年の『ブレードランナー』という映画の続編で、今回は主演者が変わっています。1982年の最初の『ブレードランナー』では、酸性雨でもう住めなくなってしまっている2019年のロサンゼルスを舞台にしています。お金持ちの人達はもう惑星に逃げてしまって、そこでは労働力としてロボットを働かせていました。ところがこの惑星がブラック企業みたいな状況だったので、ロボットが惑星を逃げ出してロスに戻ってくる。そうするとロスは貧困な地球に元々いる人間と惑星から逃げ出して来たロボットが住む街になり、ブレードランナーという主人公は逃げ出してきたロボットを捕まえるロサンゼルス警察の捜査官という位置づけで最初はハリソン・フォードが主人公で制作されました。

『ブレードランナー 2049』では、2049年のカリフォルニアは雪に覆われており、ラスベガスやサンディエゴが廃墟として描かれています。富裕層は惑星のフロンティアに安住していて、やはり地球に見切りをつけるというのが主たるテーマになっています。そして残された地球での人間とロボットとの関係性もこの映画の大きなテーマになっています。

例えば、アメリカの宇宙ロケット企業や或いはテスラモーターをやっている成功した企業家であるイーロン・マスクとか、日本ではホリエモンが皆宇宙ロケットを一所懸命開発している。彼らはお金を持っているから、宇宙や新しい惑星に将来行かないといけないという事を先取りしているのかもしれません。

ブレードランナーを観ていると地球が持続可能かどうか、そしてお金が無いと宇宙に移住できないという問題がまず出てきています。そこでは、地球の温暖化というマクロ的な問題だけでなくて、そこに残された人間と人工頭脳・ロボットとの関係性を通して、一体人間は何なのかという事も考えさせられます。なぜかと言うと、ロボットはどんどん学習していき人間よりも色々なことを学んでしまう。しかもブレードランナーにおけるレプリカントと呼ばれるロボットは、外見は全く人間と同じように作られているのです。そして、過去の記憶はそれぞれに学んだラーニングでもって埋め込まれている。そういう前提で人間とロボットが出会うと、例えば恋愛なんかも出来る。バーチャルなロボットと人間とが恋愛して、バーチャルなロボットの方は思考が人間より進んだりしていてしかも外見は人間と一緒であるとすると、これは一体どうなるのか。

実は『ブレードランナー 2049』では、皆がアッと驚くようなことが起きるのです。この人間とロボットの恋愛がさらに進んでいった場合に、どういうものが生まれてくるのかがまたブレードランナーの面白いところです。非常に様々なことを考えさせる映画になっており、前作の『ブレードランナー』と続編の『ブレードランナー 2049』は地球の持続可能性を考える材料として非常によいだけではなく、組織や人間とロボットとの関係をじっくり考えるのにもいい映画になっています。

今日のまとめです。地球の温暖化は、我々にとって具体的に日々感じている危機です。そして、今年はIoTやAIがさらに進化していくでしょう。そういう中でSF映画を観る事によって、我々人間が将来どうなるのか、地球がどうなるのか、そしてAIやロボットとの関係がどうなるのか、といった問題をじっくり考えるというのは良いのではないかと思います。

分野: 経営学 |スピーカー: 久原正治

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