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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > アメリカの政治を考えるテレビドラマと映画 (経営学 (経営戦略、経営組織、日米比較経営、金融機関経営)/久原正治)

アメリカの政治を考えるテレビドラマと映画

久原正治 経営学 (経営戦略、経営組織、日米比較経営、金融機関経営)

17/12/25

これまで、映画を通じてアメリカの経済や経営それから政治といったものを学び、そして日本とどう違うのかというお話をして来ました。ところで、以前ご紹介したドラマに登場したメーガン・マークルのおめでたいニュースが飛び込んできました。アメリカのM&Aを勉強するには、弁護士ドラマの「SUITS/スーツ」がいいと前にお話したのですけど、主人公で法律事務所のパラリーガルをやっているレイチェルというすごく魅力的な女性がいるのですけど、このたびハリー王子と婚約したということでびっくりしました。

映画を通じて様々なことが学べるわけですけど、アメリカの政治というと今年はやはりトランプ大統領の資質や行動がメディアでもたびたび取り上げられてきました。アメリカの政治というのはなんとバカげているんだとか、ポピュリズムという大衆の願望を実現して既存の組織と対決する政治といったものが、今年は非常に大きな話題となりました。そもそもが、アメリカの政治はポピュリズムであって、少数者の代言をする人が権力者にのし上がるものであり正義が勝つとは限りません。また、お金持ちの人はロビイストを活用して議員に対して圧力をかけて法案を簡単に修正でき、そうなってくるとアメリカの政治家の中にはモラルの無い人がいたりそれから日本よりも二世議員が多いわけです。

こういう所も映画とかドラマを見る事によって分かってくるということです。まず、連続ドラマでアマゾンが自社制作した「アルファ・ハウス」というドラマがあります。これは2013年と2014年に全21話で放映されています。4人の共和党上院議員がワシントンのシェアハウスで一緒に暮らす中で、ワシントンの政治家達が様々な、例えば同性婚の問題だとかアフガニスタン侵攻とか銃の所有についてといった政治問題に取り組んでいく面白い喜劇です。トランプ大統領が何故アメリカ人に受けるのかは、本当におバカさんな政治家が大衆の支持のもとに色々な常識に反したようなことをやっていくのがこのドラマを見ればよく分かります。これは実際の上院議員をモデルにしたと言われていまして、アメリカの仕組みというのは多少常識に反したような大統領とか国会議員とかが出てきても、うまくルールで権力をけん制する仕組みが出来ているので、大きな失敗というのはなかなか犯さないようになっています。したがって、トランプ大統領が勝手に核戦争の引き金を引くなんてことは出来ないようになっているのです。

映画では定番というかこれ1本見れば大体アメリカの政治が分かるというのが、「オール・ザ・キングスメン」という、1949年のアカデミー賞作品賞や主演男優賞等を受賞した有名な映画があります。主人公はルイジアナの田舎でちょっとした野心を持っていて、そこから地方の政治家としてどんどんのし上がっていき、まさに少数者の意見を代弁してルイジアナの州知事にまで上り詰める話です。アメリカのこういう政治物では、権力が腐敗していってそこで司法によるチェック機能が働いて、結局最後はこの人も失墜してしまうわけです。この「オール・ザ・キングスメン」は、2006年にもショーン・ペン主演でリメイクされており、アメリカの政治家の実態を一番よく表している映画ではなかろうかと思います。

これを見て頂くと、アメリカの政治ってこんなものだと実感でき、しかし三権分立によるチェックの仕組みが整っているので変な人がのし上がるけど最後には罰されるといったアメリカの実態が良く分かります。トランプ大統領に色々な問題があったとしても、彼が本当に悪いことをしようとしたらちゃんとチェック機能が効くという風に考えて頂くとよいのではないかと思います。

トランプ大統領の言動にはどきっとさせられることも多いですけど、きちんと周囲がチェックする仕組みになっているので、そんなに心配することはないという事なのですね。トランプ大統領について心配しなくていいという意味は、アメリカ合衆国を作った時の原理原則でちゃんと権力は分散されているため、ひょっとして悪いことをやっていたら恐らく司法の裁きを受けるような事になるといったのがアメリカの仕組みだということです。このことをテレビドラマや映画から学んでおくと、日本と違うという事が良く分かると思います。

今日のまとめです。アメリカの政治というのは基本的にはポピュリズムで、政治家は大衆煽動家であるし二世議員も多くいます。また、映画でもポピュリストを主人公にするものが多くあります。しかし、どんな独裁者が現れてもそれをけん制する仕組みがきちんとしているのがアメリカです。この辺を日本と比べると、日本もどちらかというと大衆扇動家や二世議員も多いわけですけど、何らかの権力の行き過ぎをけん制する仕組みというのはアメリカに比べると日本の方が弱いかもしれないと思います。

分野: 経営学 |スピーカー: 久原正治

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