QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 今、学ぶべき理由(学び直しというキーワードの意味) ~これから先、何か起こるか (リーダーシップ開発、倫理、価値観/村尾佳子)

今、学ぶべき理由(学び直しというキーワードの意味) ~これから先、何か起こるか

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

17/12/15

今日は最近話題になっている「学びなおし」についてお話します。
最近では、安倍首相もこの「学びなおし」というキーワードを使われるなど非常に話題になっている言葉ですが、今年の5月に非常に話題になったレポートがありました。それは、経済産業省の次官若手プロジェクトが提出した「不安な個人立ちすくむ国家」というレポートです。この中には、今の社会システムは、高度経済成長真っ只中の1960年代の日本社会を前提に作られたものであり、サラリーマンと専業主婦の家庭で、定年後は年金暮らしというような昭和の人生を前提としていたが、そのコンプリート率は既に大幅に下がっているということ。更に、今後は人生100年と言われており、二毛作が当たり前になるにもかかわらず、昭和の標準モデルを前提に作られた制度と、それを当然と思いがちな価値観が絡み合ってなかなか変化が進まない現状をどうしたら良いのかということが書かれた衝撃の内容でした。

今、「ライフシフト」という本で人生100年時代ということが述べられてから話題になっていますが、正にこの中でも人生100年「ある年齢を迎えると仕事を辞めて引退する」というのは制度に縛られた価値観であり、人生100年「スキルを磨き続けて健康な限り社会参画しましょう」という価値観に代えるよう訴えています。確かに実際の制度を考えると、そういう発想に転換しないと支えられないというのは、いずれ必ず起こってくる現実だと思いますので、我々自身もこういう発想を考えていかないといけないでしょう。さらに最近言われ出しました「60歳からの転職」というのも今後当たり前になってくるのではないかと思います。今までは、60歳で定年退職し、あとは老後をどういう風に楽しく暮らそうかと思っていたところが、今後は「60歳からの転職」、「第二のキャリア」というわけです。セカンドライフは引退ではなく、60歳からさらに転職といった発想です。

では、なぜ学ぶ必要があるかというと、当たり前に転職うんぬん考える前から、求められる能力が変わり続けるためです。なぜ変わり続けるかというと、みなさんも既に感じておられると思うのですが、今の社会の環境自体が、昔よりも非常に早いスピードで新しいものが次々と生み出され、競合との競争が激しく、頑張っても頑張っても追いつかないほど変化をしているためです。そのため、常に学び続けないとその変化とのギャップが大きくなってしまいます。社会の変化のスピードと同じスピードで成長して初めてその時代の能力にミートしていくようになるでしょう。学ばなければ取り残されてしまうわけです。将来、仕事はなくなります。実際に野村総研が出したレポートの中で、「大きな潮流」ということで、日本の労働者の49%が人口知能やロボットで代替可能ということが述べられています。実際、欧米に比べて日本は生産性や業務標準化が進んでいないことから、労働人口の代替可能性が高いと言われています。そのため、今後仕事がAIに代替されてしまった場合、どのような仕事が人間に残るのかということを少し考えておくと、パターンがあってマニュアルに出来る仕事、過去のデータから分析が出来る仕事などは、最も人口知能が得意な領域であるため、こうした仕事は今後間違いなくなくなっていくでしょう。

テレビやラジオのアナウンサーもなくなる仕事としてランクインしていて驚いたのですが、確かに「原稿は正しく正確に読む」という点では、AIに代替可能かもしれません。今でも既に自動生成されるニュースがWEB上で配信されています。しかし、インタビューなどやりとりに関しては、ヒューマンタッチな部分は残ります。そういう人間にしかできない領域、人の感情を感じる、それを察して相手と上手くコミュニケーションをするなど、データがない領域、新しいものを生み出しそこから仮説を立てるようなパターンのない領域については、当たり前に人間にしかできないところでしょう。そのため、そういった能力は今後も必須になるでしょう。

実際10年後のイメージをしていくと、この先「副業解禁」を国が進めようとしているため、一つの企業をメインとしながら働くという考え方もあれば、対等に3分の1ずつ仕事を進めるという形になる可能性もあります。法律もそういった方向で追いついていくと思いますので、ある会社でメインの仕事をしながら、余った時間で業務請負的にある仕事をして、さらに余った時間でNPOにボランティアあるいはプロボノ(プロフェッショナル ボランティア)的に仕事をするという形も普通になってくるかもしれません。プロボノでは、ボランティアとして自分自身が持っている能力を提供しつつ、普段会社ではなかなかできない仕事(やりたいと思いつつなかなかできなかった企画など)を試すチャンスにもなるため、新しいキャリアの発掘にも適しています。

では、今日のまとめです。
「学ぶべき理由」ということでお話ししてきましたが、学ばなければならないと考えると非常につらいですので、これだけスピードの速い時代をワクワク生きようとすると学んだ分だけ「新しい成果が見える」ということに繋がるという風に考えていただくと良いのではないかと思います。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ