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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 転職を考える時、市場価値とは何か? (リーダーシップ開発、倫理、価値観/村尾佳子)

転職を考える時、市場価値とは何か?

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

17/11/30

「キャリアチェンジを考える時、動き出す前に・・・」

皆さん一度は「転職」をお考えになった経験をお持ちなのではないでしょうか。その際には、「市場価値」をしっかりと意識する必要がありますが、市場価値とは一体何かご存知ですか。今日は、転職を考える際の「市場価値」についてのお話です。

「市場」と言ってもどこの市場かというと、当然「労働市場」、「企業が能力を評価する市場」を指します。
どういう人材が企業にとって求められるのか。企業にとってぜひ来て欲しいと言われる人と、残念ながらそれぐらいであればまぁいいかと言われてしまう人がいます。「ぜひ来てほしい」と言われる人が「市場価値が高い人」ということになるわけですが、要は「実力があるかどうか」ということです。では「実力」とは一体何かと言うと、それは「能力と経験の掛け合わせ」です。

「能力」とは、こういった勉強をしたであるとか、こういう知識があります、こういう人間的な魅力がありますということを全部含めて「能力」と捉えています。能力とは、学習で高めることが可能で、例えばこういった資格を持っていますというのも一つの能力の証明と言えるかもしれません。しかし、これは潜在的なもので、大事なのはその能力を使って何をしてきたのかです。これが「経験」の部分です。

持っている能力を活用して、実践を通じて、実際こういう経験をしてきました。この能力があったからこういうことができました、こういう実績を出しましたというのが市場価値の本質です。当然、市場価値というのは、能力だけがどれだけあっても、また逆に経験だけがどれだけあってもそれ単体だけでは駄目です。バランスよく、しっかりと両面を面積的に広めていくことが非常に大事です。実行だけではなく学んで実行する。この掛け算で市場価値になるというイメージです。

例えば、いくら営業で実績を出しても、それは「たまたま市場環境が良かったからではないか」。「いっぱい行動したから実績が出せただけではないか?」と、単なる業務上の実績だけではなかなか受け入れてもらえません。「たくさん働いたから」、或いは「たくさん残業をしたから」「維持と気合と根性で頑張ったから」ではなく、自分はこういうことでこういう環境下でこういう風なことを考えて動いた結果こういう実績が出せたと説明できることが必要です。実績ばっかり語ったとしても、それを他の業界に転職した後、新しい会社でも同じ結果が出せるかという不安を企業は持っています。そこに何らかのロジック・理論があること、うちの会社でもきっと活躍してくれそうだよねという納得に繋がります。つまり、その裏付けが必要ということになります。一方で、実績がなく、こんな資格を取りました、こんなことを知っていますといくら言ったとしても、「それを実行したことあるのか?経験があるのか?」ということは非常に企業としては怖いわけです。そのため、若い20代の「ポテンシャル採用」、企業の新卒採用というのは、当然実績が無いわけですので、大学時代にやってきた経験やその人の潜在能力を見て、「ポテンシャル採用」という形で採るわけです。その場合は勿論能力はないよりはあった方がいいので、自分にはこんな能力があります。それから行動特性としてこういう経験をやってきましたよというところの、仕事上の実績ではないけれども、そんな自分の経験的な部分が役に立ちます。そのため、アルバイトの経験だったりとかサークルでの経験だったりが重要になるわけです。企業によっては、20代ではまだ「第二新卒」と言われたりすることもありますが、さすがに30代を超えてくると、やはり「能力」と「経験」の両方が必要になります。

自分が今実績を出せているという方は、その実績を出すために、どういう風なことをしてきて、自分にはどんな能力があるのか。しっかりとマーケット・顧客を見る目とか、何らかの分析、自分なりの目を持って分析をしているのかもしれないですが、それが我流なのか或いは経営学的な理論に基づいているのかによって、説得性が全然違います。一番は、自分がやっていることを理論的に裏付けして説明できることです。

もう一つ今の時代に意識しておいていただきたいのは、この市場価値は非常に厄介で、今の時代に市場価値があるものでは、5年後10年後にはなくなる可能性があり得るわけです。この市場価値はどこから影響を受けるのかというと、所謂労働市場です。企業が必要とする人材要件というのは、その企業がどういう戦力をとっていくのかという戦略によって当然変わっていくわけなんです。そのため、自分に市場価値があると思っていても、5年後には、それはもうAIでやってるから要らないとなっている可能性もあります。この市場価値というものが常にどういう風に変化しているのか、自分はその中でどういう価値がありそうなのかということをジネスパーソンとしてはしっかりと意識をして、その中でどうなのかっていうことを意識する必要があるということになります。

常に自分が必要とされるかというのは、他のビジネスパーソンとの相対比較によって決まります。自分の会社だけの中だけでは見落としてしまっているものがあるかもしれません。一度市場の外に出てみて、自分は相対的に同世代のビジネスパーソン、或いは同じ職種のビジネスパーソンと比べて本当に能力・実績が伴っているのか、そんなことを冷静に考えた方がいいということになります。

では、今日のまとめです。
忙しい日々の中で自分の「市場価値を意識する」機会は、少ないのではないかと思いますが、緊急性はなくても非常に重要なことですので、是非立ち止まって常に意識しながら自分自身の市場価値について考えていただきたいと思います。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

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