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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 九州未来会議in筑後―2030年の九州と若者 (経営学 (経営戦略、経営組織、日米比較経営、金融機関経営)/久原正治)

九州未来会議in筑後―2030年の九州と若者

久原正治 経営学 (経営戦略、経営組織、日米比較経営、金融機関経営)

17/11/17

前々回からイギリスと日本とを比較しながら日本の製造業は世界に誇る製造業であるというお話をしてきました。しかし、これから国際力を付けるためにソフトパワーを重要視しなければいけない。そのために日本は、人材を育成していかないといけません。

最近人材育成のための、「九州未来会議in筑後」という会議に出席して来ました。

九州未来会議は最初は屋久島から始まったのですけども、4回目の九州未来会議は10月に久留米でありました。九州の将来について日本全体の社会の構造の変化や国際競争力の低下という中で、次世代を担う青少年が希望を抱いて魅力と活力に満ちた九州を創造するというのが九州未来会議の目的です。そのために、今回は特に次代の九州を担う若者・女性・学生をどうやって教育して育てていくかが一つのテーマになっていて、私はその人材のイノベーションという分科会で話をさせて頂きました。そこには面白いパネリストの方も参加されていて、色々勉強になったのです。

私だけがちょっと年取っているのですけれど、中堅でQBキャピタルというベンチャーキャピタルの代表をやられている坂本さん、そして若手でグルーヴノーツというグーグルの世界で7つしかない取引先の一つである会社の会長をやられている佐々木久美子さん、それからシリコンバレーでC1Xというベンチャーの会社をやられている長山大介さん、さらに九大を卒業したばかりの23歳で、発電用の風車を作る日本風洞製作所の社長であるローン・ジョシュアさん、この方々がパネルのメンバーでした。

これからの新時代を担うイノベーターを九州から出していく必要があり、九州の地域から世界を変えようというのが我々に与えられた課題でした。パネリストとして参加した若手は中学生の時から自分が好きなことをやって、例えば佐々木久美子さんの場合は、コンピュータのプログラミングをやっていて、それが今やITの会社としてグーグルと対等につきあうようなパートナーになっていたり、日本風洞製作所のジョシュアさんは中学生の頃からそういう発明をずっとやっており、九大に入ってからもずっと風車の設計とかをやっていて、すぐに世界で通用するような風車の会社を作られている。こういう若者の話を聞くと、どうやってこういう人達を九州から育てるかというのが非常に大事になってくると思ったのです。

セッションで私が話したポイントというのは、今ある仕事は将来は無くなり、特にAIとかロボットが出てくるとそれに換えられないような仕事がこれから残っていく事です。プロデューサー・コンサルタントや教育研究者とかアーティスト、それから医療福祉のプロフェッショナル。こういった、これまでの様に会社で勤めるような人ではなくて、独創的なことを自分の手とか頭でやっていく人が重要になってくる。

そのために必要とされる能力というのは想像力・分析力・感性・コミュニケーション力、それから人間性です。こういった能力というのは従来の教育ではなかなか生まれてこず、早い時期から異文化を経験させたりそういう人達が集まる場を作ったり、それから感性は特に筑後地方には元々感性豊かな人を育てる基盤があった訳ですから、そういった地域の歴史や文化とか自然を見直すことで感性を磨く。最後に重要なことは、こういう人達をいわゆるお金を出したり支援をしすぎると実は育たない事です。ベンチャーにしても支援は良くなくて自立することが大事になりますから、これはパネルの皆が同意した点でしたね。

そういうことを考えていくと、地方でも世界に通用する人材が育てていけるのではないかということです。私は久留米で育っているわけですけれど、私の出た高校からは例えば画家で青木繁、坂本繁二郎、古賀春江といった世界で評価されている画家が出てきていますし、直木賞をとった作家も8人出ているらしいですね。久留米大学附設高校からだと孫正義とかホリエモン、まあ孫さんは中退ではあるんですけれど、こういった方々が出ています。

それから、世界のどこに行っても歌を聴く、「上を向いて歩こう」の中村八大さんも明善高校の先輩であるということで、非常に感性豊かな方々を筑後地方から輩出しているわけです。こういった方々をさらに輩出していって世界に通用するようにしていくために、創造性とコミュニケーション能力が重要です。そして、小さい頃から好きなことをやらせて、大学くらいになったら海外に出たりして異質なものと出会うことで感性を磨いていく、こういった教育が非常に大事になってくると思います。

今日のまとめです。久留米からは石橋正二郎がブリヂストンタイヤを世界的企業にしている様に、筑後地方は昔から感性豊かでグローバルに通用する人材を輩出しています。こういった人材をこれからも養成するのを助けていかないといけない。そのためには、創造性や感性を養う教育が重要になってくると私は考えています。

分野: 経営学 |スピーカー: 久原正治

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