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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > Society 5.0 とは (公共政策、地域政策、産学連携/谷口博文)

Society 5.0 とは

谷口博文 公共政策、地域政策、産学連携

17/08/30


今回はSociety5.0についてみていきましょう。未来投資戦略という政府が作っている大きな基本方針
の副題が"Society5.0の実現に向けた改革"となっています。いわば今の日本の政策の中核にある言葉です。ここでなぜ5.0かを整理しましょう。
まず1が、狩猟社会
2番目が、農耕社会
3番目が、工業社会
4番目は、情報社会
そしてこれにつづくのが、Society5.0ということで、 "超スマート社会"と言っています。

具体的には、第五期の科学技術基本計画というのがあり、そこにある定義をそのまま抜粋すると、『必要なものサービスを、必要な人に必要な時に必要なだけ提供し、社会のさまざまなニーズにきめ細かに対応できて、あらゆる人が質の高いサービスを受けられて、年齢、性別、地域、言語といった様々な違いを乗り越えて生き生きと快適に暮らすことのできる社会』となっています。
言葉を換えれば、大量生産・大量消費に向いた画一的な生活様式の中で集約化したり均一化したりして経済活動を画一的に動かしているような従来型の社会ではなく、むしろ、自立分散して多様なものを新しい技術でつないで統合していく社会、すなわちコネクティッド社会といったものを考えて、それによってより豊かな社会を実現していくという考え方です。
従来は、バラバラだとなかなか出来なかったサービスでも、今や、一人ひとりスマホを持って自分の希望に合わせてカスタマイズが出来るようになってくると、その人に応じたものが手に入るようになってきています。そういうことができる、つまり技術も進んできていることから、そういった技術変化を活用して新たな社会が生まれてくるのではないかということでしょう。

似たような言葉で、最近よく第4次産業革命という言葉も使われるようになりました。18世紀後半のイギリスで、蒸気機関が発明され、紡績機械、鉄道によって、それまでの生活がガラッと変わり、手工業だったのが工場制機械工業となり、労働者階級が生まれ、マルクス経済学で色々と議論されるような社会の大きな変化があったことは、よく知られています。単に特定の発明があったというだけでなく、それに伴って社会が大きく変わっていったという意味で革命と言われるわけですが、今回のIoTやAI、ビッグデータといった技術革新によって、恐らくそれと同じくらい生活が大きく変わる事になるのではないかといわれています。

超スマート社会で一番大きく違ってくるのは、やはりデータ処理でしょう。サイバー空間で、大量のデータの蓄積や活用が出来るようになっています。それが実社会のリアルな世界に反映され、先ほどのバラバラのフィジカルな個人のニーズや行動に対しても個別に対応できる社会になっています。そこでサイバー空間とフィジカル空間が統合され、新しい社会様式、生活になってくるのではないか。例えば自動運転によって、一人ひとりいつでも、どこでも、ここに行きたいと思うところへ移動できるようになる。それが渋滞を避けていつどのくらい速く行けるかということは、全部サイバー空間の情報処理によってコントロールできる。このようなことが可能な社会になっていくでしょう。

変化の速さが一番のポイントですが、それに置いて行かれないようによく見て、我々もどうしないといけないかを考えなければなりません。それが、実は政策としても追いついていかなければならないことで、ある意味では危機意識、問題意識を持っていま政府が動かないといけない課題だと思います。

それでは今回のまとめです。
Society5.0、超スマート社会というのは、遠い未来の話ではなく今動いていることです。よく世の中の変化を見てそこでどういう問題が起こるかが重要です。社会の変化は、明るい未来というだけでは済まない色々な問題を抱えています。それらを認識して対応することが大事です。どういう問題が起こるかは次回、みていきましょう。

分野: パブリックマネジメント |スピーカー: 谷口博文

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