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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 韓国大統領 (企業財務 M&A/村藤功)

韓国大統領

村藤功 企業財務 M&A

17/08/18

今日は韓国の大統領の話です。長く朴槿恵前大統領が問題になっていて、3月10日に罷免されてしまいました。それで、5月9日に次の大統領を誰にするかということで、共に民主党の文在寅大統領になったのですね。文在寅大統領はどの様な人なのかですが、まず北朝鮮については太陽政策によって問題を解決しようと言ったわけです。「北風と太陽」という話があるじゃありませんか? 北風をぴゅーぴゅー吹き付けても言うことを聞かないでかたくなるだけだから、太陽のように暖かい光を浴びせかけて対話をして仲良くするという考えです。ところがなかなかうまくいかない。

例えば、来年平昌で冬季オリンピックがあるでしょう。北と南の合同チームを作ろうという提案をしたのだけど、全然北朝鮮は乗ってこない。文在寅大統領は、とりあえず核ミサイル開発を中断してもらおうと考えています。簡単に放棄と言っても放棄しないから、まず中断してもらい、中断したら韓国とアメリカの合同演習を少し止めたり、段々と色々な交渉をしたりして、2020年くらいに核放棄してもらうという合意を目標にしていたのが最初の始まりです。

ところが何が起こっているかというと、北朝鮮が全然ミサイル開発を止めないで、気がつくと、段々飛距離が伸びてきてアメリカ本土・東海岸にも届いてしまうようなミサイルを開発してまったように見えます。そのミサイルに核爆弾を載せることも出来るという話も出てきています。最近はアメリカのグアム周りをミサイルで撃ちますよとか、アメリカはそんなことをしたら体制が無くなるぞとか、お互いに脅し合っていてどこまで本気なのかよく分からない。

北朝鮮はもともと戦争をしないためにそういうのを開発しているはずなのに、ひょっとするとグアムの近くに発射してしまうと、アメリカが許せないと反撃してしまって、その結果、北朝鮮が韓国・日本やアメリカに核ミサイルを撃ち始めると、世界崩壊状態になってしまいかねません。そういう事で文在寅大統領が考えているとおりに北朝鮮が動いてくれないので、思うようにいかない状況です。

最初は、文在寅大統領はサード(THAAD)に反対でした。THAADは北朝鮮からミサイルを撃ってきたら撃ち落とすというシステムで、これをアメリカから導入しようとすると中国がまず怒ってしまいます。そんなものを導入されたら、北京がやっていることもバレバレになっちゃうので絶対に許せない、と。中国では韓国の物品不買運動が起こってしまって、昔尖閣諸島の頃は日本人でいるといじめられた様に、今は韓国人だといじめられるという大変な状況になっています。しかし、最初はTHAADを配備しないと言っていたのが、北朝鮮があんまりミサイル開発を続けるもので、ついにTHAAD配備をアメリカと合意しないといけなくなったという状況です。

日本に対しては慰安婦問題で再合意という話をしています。日本は一度合意したことの再交渉は本当に止めて欲しいという事なのだけど、韓国では釜山の少女像を撤去するのに反対の人が78%で日韓合意の再交渉を求める意見が70%あります。日本は、もう悪いことをした人達はほとんどいないし、何の話だかもよく分からなくなっています。おそらく昔相当悪いことをしたんで向こうは怒っているらしいが、こっちはそもそもなんの話だかよく分からないという状況なわけです。日本の立場で言うと、最終的かつ不可逆的な合意だと言って終わったつもりになっていたので、合意したものを再交渉とは、いったい何の話という事なんです。文在寅大統領も、国民の大多数が再交渉したい、情緒的にそうじゃないと受け入れられないと言っているので、それはそれで認めないといけない。一方で、安全保障や経済の問題とは切り離してやらないといけないということで、実際に完全に切り離してやっています。日韓首脳シャトル外交も再開して、北朝鮮についても韓国と日本で連携するという事になって、対日関係はそれなりに進んでいます。

韓国は北朝鮮と同じ民族ですから、同じ人たちが北と南に分かれてしまって、家族なのに何十年と会えない人がいる。夜になると行き別れた家族に会いたいと泣き声が聞こえてくる状況です。韓国の中でもミサイルを撃ってくるから許せないという人と、ミサイルを撃ってくるけど同じ民族じゃないかという人の2つに分かれてしまって、これが簡単に合意できない。日本やアメリカの立場で言えば、対話なんかしている場合じゃない、ミサイルを撃ってくると言っているのだから圧力をかけないといけないと言っているのですが、韓国は北朝鮮と同じ民族ですから、ちょっと立場が違います。

今日のまとめです。文在寅大統領は北朝鮮と対話して平和体制を構築したいのですが、アメリカ本土まで届くICBMの開発を北朝鮮はどうも成功してしまったらしいということで、立場を失いつつある状況です。日本とは慰安婦問題、中国とはTHAAD問題を抱えていて、アメリカとは米韓のFTA再交渉問題を今トランプ大統領が持ち出し始めているので、さらにやっかいな問題が出てきたという状況です。

分野: その他 |スピーカー: 村藤功

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