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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > パリ協定離脱とロシアゲート (企業財務 M&A/村藤功)

パリ協定離脱とロシアゲート

村藤功 企業財務 M&A

17/06/27

今日はパリ協定離脱とロシアゲートという話をしたいと思います。

トランプ氏が大統領になって、すぐTPPから離脱しました。TPPから離脱して日本との関係はどうなっているかというと、二国間交渉が始まって麻生副総理とペンス副大統領が会談し、世耕経済産業省大臣とロス商務長官間などで交渉が始まっています。アメリカの畜産業界に関していえば、牛肉とか豚肉を安く売ろうと思ったらTPPがなくなってしまったということで、その時の合意を二国間交渉で実現させようという話になってきました。

去年の11月に世界中の国が環境で中々合意出来なかったものを合意して、パリ協定が出来ました。やっとアメリカも中国も入ってくれて良かった良かったという話だったのですがトランプ大統領がパリ協定から抜けるという話をしたもので、EUはものすごく怒っている訳です。例えばイタリアのタオルミナサミットで離脱しないように皆で言ったのですが、アメリカにとって良くないので離脱しますという事で、世界中がかなり怒ったんです。これはアメリカの外だけじゃなくて、国内でも実は怒っていて、国民の7割くらいが実はパリ協定に残留すべきというような意見だったと言われています。州ごとにパリ協定で決めたような環境対策をやり続けるなど、かなり世界と国内をパリ協定離脱でも怒らせたという状況です。パリ協定から離脱するメリットですが、そもそも環境の変化で温度が上がっているとか、気候温暖化が工業のせいだとかいうのは間違っていると言っている人達がトランプ大統領の周りに多くいます。アメリカの事業を拡大しようとすると、パリ協定が邪魔になるという事で、オバマ前大統領が環境保護の為にやろうとした色々な大統領令を廃止したり、パリ協定を離脱したりするような話をどんどんと大統領令で出している状況です。

そういう意味ではTPP離脱で太平洋、アジアパシフィックを怒らせて、パリ協定離脱でEU及び世界を怒らせて、ある意味世界中を怒らせているという状況になってきています。アメリカは世界のリーダーだったのですが、本当にリーダーなのかという疑惑がちょっと出てきています。最初、NATOも集団的自衛権を守るかどうか、はっきり言いませんでした。最近同盟関係を維持するとか集団的自衛権は守りますよとやっと言い始めています。しかしEUから見れば、アメリカを本当に信じていいのか疑惑が生じ、欧州防衛基金を作って独自の防衛力を作るというような事を言い始めています。どうも世界の政治の枠組みもぼちぼちと変わってきつつあるという状況になってきていますね。

そんな中で、5月にコミーFBI長官を解任するという事件が起こりました。コミー前長官の任期は10年あって、まだ半分以上残っていました。それを解任した理由は、捜査妨害するつもりだったのではないかという疑惑が出てきています。そもそもコミー前長官が議会で証言して、フリン氏に対する捜査をもうするなとか、大統領が捜査対象でないと明言しろなどと言ったという事が明らかになってきました。一方で、トランプ大統領は、ロシアと何にも共謀していないし、コミー前長官に捜査中止要請なんかしていないと主張し、かなり揉めてきています。最近は、民主党の一部にはもう大統領は弾劾だと言う人も出てきたりしています。

特別検察官というのを司法省が任命し、特別検察官はこれから何か月かかけて捜査することになります。もしトランプ大統領が司法妨害をしたというような報告書が作られると、それがまず司法長官に提出されて、司法長官は議会に結果を報告して、下院の過半数の賛成で発議されて上院の3分の2が賛成すれば、大統領が弾劾されて罷免されるという事になってしまいます。ところが1776年のアメリカ建国以来240年以上、これまで大統領の弾劾が成立した例は一つもありません。本当に弾劾なんかできるのかという話はあるのですが、なにかきな臭い話になってきているという状況ですよね。

今日の話をまとめます。トランプ大統領がTPPに続いて、環境パリ協定から離脱し、TPP加盟国だけではなくてEUからも孤立してきている。アメリカファーストを主張するあまりに、世界のリーダーとしての信頼を失いつつあるという状況です。国内でも反発が強まっていて、コミー前FBI長官の解任で捜査妨害の疑惑も浮上して、特別検察官が任命されて、ロシアゲート問題で弾劾の可能性も無いわけではないという状況です。

分野: その他 |スピーカー: 村藤功

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