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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > フィンテック① (公共政策、地域政策、産学連携/谷口博文)

フィンテック①

谷口博文 公共政策、地域政策、産学連携

17/06/19

今回はフィンテックについてお話します。
フィンテックというのはフィナンシャル=金融と、そのテクノロジー=技術、これを合わせてFinTechと言っています。ICTを使った新しいサービスが出てきて金融の世界もガラッと変わってしまうので、イノベーションの最先端として今大変話題になっています。

どのように変わってきているかをみてみましょう。まず決済ですが、普通はキャッシュでやり取りをしますが、銀行振込、クレジットカード、最近は交通系カードもありますし、スマホにもお財布ケータイなどが出てきましたよね。そうすると段々とキャッシュを使わなくなってきて、インターネットやオンラインでもって、LINEPayやPayPal、ApplePay、Alipayなどを使って、本当に手軽に決済、支払いが出来るようになりました。

次に海外送金。エストニアという国はICT先進国ですが、そこにトランスファーワイズという会社があって、先日行ってきました。自分たちはイギリスで仕事をしていて、給料をユーロに換えて送金してもらおうとすると途中で銀行などに随分手数料を取られてしまう。そこでブロックチェーンという新しい技術を使ってコストをかけずに送金できるようにしたところ、これは便利だという事で皆が使うようになり、そのサービスを始めて今や大きな会社になっています。こういうことはやはり技術が進んだからこそ出来るようになったものです。

しかし、預金となるとどこにおカネを預けるのかといえばやはり銀行でないと安心できないというのがありますよね。銀行は人のお金を預かるところなので、預金取扱金融機関として日本でも大変厳しく規制されていて、だからこそ信用できるわけです。預金で集めたお金を人に貸す、これを間接金融といいますが、銀行が間に入ってお金が余っている人と借りたい人をつなぐ金融仲介機能を果たしていました。ところが今はスマホで「お金を借りたい人」「貸したい人」と言うと大勢集まってきます。そういう人達をプラットフォームの上でマッチングすれば、お金の貸し借りが個人と個人で出来るようになってしまうのです。そうすると、銀行はどうなるのか。お金の余った人とお金の足りない人、その個人と個人をプラットフォーム上でくっつけるというのは、ちょうどシェアリングエコノミーでやるのと同じです。
金利をどうするかという問題もありますが、データに基づき相手の信用度に応じて危なければ高く、大丈夫だと思えば低くする。アメリカではこれを大規模にビジネスとしてやっていて、例えばレンディングクラブというアプリをやっている会社は、上場して時価総額も日本の地方銀行よりも大きな規模になっています。法律が違うので日本でそのまま同じことは出来ませんが、それに割と近い形でクラウドレンディングとかソーシャルレンディングというような括りで行われています。こういうベンチャー企業が日本でも出てきて、ローンと匿名組合、ファンドなどの仕組みを組み合わせてやるようになってくると、銀行ナシでお金の貸し借りがマッチングできるようになってくるわけです。

それでは今日のまとめです。
金融機関は、決済、送金、融資、投資など、いろいろな金融機能を果たしていますが、この世界に新しいICT技術を使った新しいビジネスが生まれてきています。これは単に銀行のコスト削減とか、業務の効率化というだけではなく、そもそも銀行がやっていた仕事を銀行ではない事業会社ができるようになるという事態が起こっています。これが所謂フィンテックと言われるイノベーションの一つの現れ方と考えられます。

分野: パブリックマネジメント |スピーカー: 谷口博文

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