QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 触覚が及ぼす影響 (マーケティング/岩下仁)

触覚が及ぼす影響

岩下仁 マーケティング

17/06/15


今日は、消費者の方が自分の手で触って心地の良いパッケージの製品を選ぶということで、触覚という視点からパッケージについて見ていきたいと思います。
例えば、温泉に行ってお風呂上りにコーヒー牛乳飲むとします。その時みなさんはどんな感じになるでしょうか。お風呂上がりに飲むのは美味しいなあと思われるでしょう。
おそらく、このコーヒー牛乳の品質は普段飲んでいるものとそんなに大きくは違わないでしょう。ただ非常に美味しく感じられる要素があるとすればなんでしょうか。それは瓶に入っているということでしょう。
これは実は思い込みではなく、2012年に金沢工業大学と明治乳業がなぜ瓶で飲む牛乳が美味しく感じるのかといった研究を発表しています。同じ品質を飲んでもパッケージを変えることによって、品質が何か変わるわけですよね。そうするとやはり企業の方も注目する、そういったことになります。
実際にどういう理由があって風呂上がりに瓶で飲む牛乳が美味しく感じるのかということで、2つの理由があると言われています。1点目は容器の形で、それによってミルクの香りをより強く感じ、香りが引き立つことが理由として挙げられています。2つ目ですが、牛乳瓶の飲み口の部分が唇と接し、唇の表面積の温度がひんやり感じ、唇の温度が下がるため、より心地よいひんやり感を得られるということが挙げられます。秘密は瓶の形状にあったということがこの研究の結論です。

牛乳の場合、唇の触れ心地が中身の品質に繋がっているということが言えます。触覚に関しての研究ですが、マーケティングの分野では触覚と消費者行動を扱った研究というのがいくつかなされています。例えば、高い品質の商品の場合に消費者は製品を実際に手で触って確かめることで、製品の評価をより高めます。例えば宝石、高級な時計は普段ガラスのケースに入っていると思うのですが、入ったままで触れないで買うよりも、ちゃんと触って買う時の方が製品の評価も上がるということになります。

触覚という触った感じとか感覚というのはすごく製品に大切だということになります。商品パッケージというのを考える上でそういう触り心地みたいなものも工夫していかないといけないということです。
以前ご紹介した「いろはす」という飲料水ですが、グシャッと潰しやすく、それが環境にいい、エコに繋がるということがあってすごくヒットしたというお話をしましたが、あれも触り心地ですよね。「いろはす」は実は他のペットボトルに比べるとパッケージの厚さが薄く、消費者からすると非常に潰しやすい構造になっています。潰しやすくて、感覚がいいですよね。更にコカコーラの狙いとしては潰してもらいやすい、そこから何を連想するかっていうと、厚さを持たせないようにして薄くすることによって無駄な資源を使わない、そういったことを消費者に意識させることになります。
ですから、やはり「いろはす」という商品はペットボトルの薄さというところから、エコ意識の非常に高い人にヒットしている商品になります。このきっかけの部分で触覚、正に手に取ってもらった時の感覚、そこの部分を上手くすることでエコ意識の高い消費者の人に購入してもらえる商品になって、ヒットしているということになると思います。
それでは今回のまとめです。
今回はパッケージの触覚について話を進めていきました。パッケージは、視覚的要素に目が向けられがちですが、これからは手に触れる部分、つまり触った部分の触覚の視点を取り入れることが今後重要になると思います。

分野: マーケティング |スピーカー: 岩下仁

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ