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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > ビジネスパーソンの悩み相談② 自分のwantを知ってcanを伸ばす (リーダーシップ領域/田久保 善彦)

ビジネスパーソンの悩み相談② 自分のwantを知ってcanを伸ばす

田久保 善彦 リーダーシップ領域

17/06/30

前回、世界が目まぐるしく変化する中で、自分自身もその変化に対応するために変わって行く必要があるということ、そのためには「自分の強みが何か」を考え、常に能力開発をしていかなければならないということをお話しました。

では、自分の強みをどうやって探していったらいいのでしょうか。自己投資をするにしても何に投資するのか。若手社員からは、「自分が何をしたいか考えろ」と言われても、どうしていいかわからないという意見を聞くことが多いです。

これには、様々なアプローチがあります。「自分の強みから考える」という方法もありますし、「やりたいことから考える」という方法もあります。時々、グロービスのクラスでも書くことがあるのですが、3つの円が少しずつ重なったような絵があります。その一つ目の円は、「何ができるか」という"can"の円です。そして二つ目が"want"。「何がしたいか」という円です。最後の三つ目の円は、これら二つの円の交点に丸を乗っけたときに、それで「ご飯が食べられるか(経済的に成り立つか)」という円です。それらの重なったところでないと、例えば、やりたくて上手くいけばご飯が食べられますが、そもそも私には能力がない、という話になってしまいます。そうすると、理想的にはその3つの円が重なったところを探せる人というのは、とても幸せなわけです。能力開発を考える際に大事なことは、"can"の輪を大きくしていくことです。そうすると、「ご飯が食べられる輪」と、「何かしたいという輪」が変わらなかったとしても、どんどん重なる部分が増えていきます。このように「強みを伸ばす」という発想が一つあります。
一方で「強みとは何か」ということを少し考えてみる必要があります。例えば、今28歳の人がいたとします。大学を卒業して22歳で就職した場合、まだ6年しか働いていないわけです。この6年で培ってきた強みに拘りすぎると、その輪は非常に狭くなってしまいます。その人がその先50年働くことを考えた場合、若い方であればあるほどゼロベースで自分の強みを作り直すことが可能です。つまり、現在の強みは大事だが、それに拘りすぎないようにすべきです。そうすると、大事なことは、自分がこれから先どういうことに取り組んでいきたいのか、どういうキャリアを歩んでいきたいのかという"want"の部分です。若い方はまだ"can"の部分が絶対的に少ないわけですから、そことの交点の能力を高めていくことが一番合理的ではないかと思います。

では、"want"をどう考えたらいいのかというと、これも様々なアプローチの方法がありますけれども、中学校以降くらいで自分はどんなことにわくわくしてきたかなとか、どんな時に自分は一番仕事の中で良い成果を上げられたかなとか、逆に何を自分は本当にいやだと思ったかなとか、そういうことをまず紙に書き出すという行為が非常に大事です。

頭の中でもやもや考えていても、何秒かすると消えて無くなってしまいます。しかし、紙に書き出して整理し、目に見える形で一度頭の中から外に出すことで、さらに頭の整理が進みます。もちろん、一回紙に書いたからといってきれいに整理できるわけではありませんが、そういうことを積み重ねるのと積み重ねないのとでは大きく異なります。自分にとってはこういうことが大事なんだなという価値観みたいなものが見えてきたりだとか、自分が望んでいた状況がわかってきたり、自分がやりたいことを少しずつ考えていくということです。

もう一つ具体的なお話をしましょう。グロービスの卒業生の方から時々キャリアの相談を受けることがあるのですが、転職活動をしていて転職先が決まった頃になって、「本当にこれでいいのかな」と不安になることがありますが、これは、絶対に答えが出ない問いだと思います。特に転職の場合、同じ仕事を別の会社でやる場合には会社が変わるだけなので想像がつきます。しかし、これが全く違う職種の会社に行く場合には、この仕事を本当に楽しめるのかどうかはやってみないと分かりません。ということは、本当のところ、転職先の仕事が自分にフィットするかどうかはやってみないとわからないのです。でも、そうするといきあたりばったりで転職するしかないという話になりがちですが、そんなことはありません。今のこの時代であれば、例えば近いようなことをやっているNPOに参画してみるとか、そういう仕事をしている友達に根掘り葉掘り聞いてみるとか、週末そういう会社を見学させてもらうとか、その片鱗に触れるくらいのことは昔に比べれば大分やりやすくなりました。そのため、紙に書き出して自分の本当にやりたいことは何か追求する一方で、アクションを起こしてみて、触りに行ってみる、やりにいってみる、においを嗅ぎにいってみるということも非常に重要だと思います。

能力開発という話はもちろんですが、そういう自分が本質的にやりたいと思うようなこととの交点を探すようなイメージで、やりたいことを探しながらそれに必要な能力を開発していくことが出来ると、一番モチベーションも上がるでしょうし、継続も出来ると思います。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

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