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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 英国における異文化(31):食べ物 コーニッシュ・パスティ (英文法理論、コンピュータによる英語教育/鈴木右文)

英国における異文化(31):食べ物 コーニッシュ・パスティ

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

17/05/24

英国における異文化シリーズで最近は食べ物のお話をしています。
今日はコーニッシュパスティと呼ばれている物のお話をしたいと思います。

日本ではおそらくコーニッシュパスティを売っていないのでしょうか、見かけたことはありません。見た感じはジャムパンか何かの皮の堅いパイで、中がおかずになっているというような物を想像して頂ければいいと思います。作り方は、ものすごく分厚い大きな真ん丸のパイ生地にカレーの典型的な中身(ジャガイモ・肉など色々)を入れ、カレーではなくてルーの代わりに塩コショウが中心になった餡が入っているというようなイメージです。ホクホクとしています。それを半分にくるんで円の半分の大きさになったものに餃子のようにヒラヒラを付けて留めるという形で、それから焼いていきます。パイですが、見た感じは先程お話したようにジャムパンやクリームパンの親玉のような感じです。揚げているわけではないのですが、揚げたように見えます。

コーニッシュパスティはイギリスでは色々な所で売っていて、特に駅の売店みたいな所で売っている事が多いです。コーニッシュという名前自体はイギリスの地形を思い出してみると、長靴みたいな形をしていますが、左端の方がつま先です、つま先の方をコーンウォール半島と言います。そのコーンウォールの形容詞形がコーニッシュで、その地方で伝統的に作られたパイみたいなものになります。これがなぜ文化の話と繋がるのかというと、産業革命以来コーンウォールの土地というのは、炭鉱その他天然資源を採掘する現場として非常に有力でしたが、そこの労働者の方々に持たせるお弁当として発達したと言われています。どういうことかというと、先程お話したように皮が厚いという事は、持ち運びしても外に漏れて悲惨なことになったりしないといったことがあります。そして保温効果があるのでお昼時に食べてもまだ暖かいといった実用的な意味があり、この形やこの厚さになっているということです。野菜と肉もたっぷり入っていますから栄養の観点からみても、非常に良いということで、炭鉱労働者が食べていたというのが有力な説と言われています。

私が食べている範囲ではなかなかきちんと味付けをしていると思います。もう少し味を付ければいいなとは思いませんが、ちゃんとした味ではあります。特に当時はもう少し塩分が強かったのかもしれません。働いている方が身体を動かした後ですから。中の具ですが、先程カレーの具材のようなという話をしましたが、お肉は牛肉です。私の妻が作ってみたのですが、彼女が調べてみたところだとスジ肉を使うそうです。おでんに使うようなスジ肉にジャガイモやカブが入ります。カブといっても向こうの特有の品種なので日本でいうカブと少し違うかもしれません。それに玉ねぎを加えるので、カレーの具のようでしょう。コロッケよりはもっとゴロゴロしています。食べ応えという面では、食べ応えありと言ったところでしょう。最近は色々なバージョンがあります。肉も違う種類があったり、ベジタリアン用があったりと様々です。駅では10種類程度並んでいるのが普通です。値段的に言うと日本の感覚ではワンコイン500円玉1個のような感じの値段で売っています。イギリスを旅しているとお店に入るとかなり高い所が多いのがイギリスの相場ですが、これは比較的手軽に買えて電車の中でも食べられるので、日本人の胃袋だったらこれでほとんどお腹一杯という感じです。

コーニッシュパスティは、コーンウォール半島が発祥なので販売している駅はイングランドの方に多いかなという感じはします。ですが、スコットランドに行っても売っていることがあるので、各地で販売はしています。
味が先程塩コショウベースと言いましたが、妻が調べたところによると、マスタードと西洋わさび(ホースラディッシュ)を入れます。ホースラディッシュも今ではチューブに入ったような物がスーパーにありますから、日本でやろうと思えば作れます。妻によるとこれが味の決め手だということで、私も喜んで二人でニコニコしながら食べました。スパイシーな感じはやはりあるでしょう。

もう1つ文化という観点からすると、現地では非常に伝統的な食べ物として捉えられているので、いわゆる英国政府の指定である基準を満たさないとコーニッシュパスティという名前で売れないことになっています。そのくらいきちんとした伝統の味であるということになります。是非皆さんも向こうでお召し上がりになられてください。食べ応えたっぷりです。いつか日本にも来るといいんですけどね。

それでは今日のまとめです。
イングランドのコーンウォール地方が発祥と言われるコーニッシュパスティについてご紹介しました。実はイギリスだけでなくて世界的にも今広がっています。是非皆さんもイギリスの伝統の味を味わってみて下さい

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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