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IoT革命

村藤功 企業財務 M&A

17/05/16

今日はIoT革命についてです。IoTとインダストリアル4.0はどう違うかご存知でしょうか。
industry 4.0は製造業の産業革命の話がメインですが、IoTは製造業だけではなく、サービス業を含み、インターネットを色々とつないで、AIやロボットなどを使っていきます。製造業のサービス業への変換、金融業や小売業などの情報産業への変換と、製造業だけの話ではありません。そういう意味ではIoTはやや広い捉え方でしょう。製造業だけの話の場合、工場の中で生産する製品の材料が近づくと機械がICチップの情報を読み取って必要な工程を指示し、生産設備が最適なラインに組み替わって、究極の多品種少量生産が可能になるというような製造業の変化が起こります。ですが、IoT革命の場合、より大変な事が色々と起こります。前回からIoT革命が起こると失業者が増えるかもしれないという話をしていましたが、失業者が増えるだけではなく、グローバライゼーションも止まってしまうかもしれません。今迄中国や東南アジア、南アジアといった人件費が安い所に世界の様々な企業が工場を作っていくのがグローバライゼーションとしてありました。ですが、AIとロボットが担ってくれるのであれば、人件費が安いところに行かずに日本やアメリカ、イギリスでやっても国際競争力が獲得できることになります。そういう意味ではグ
ローバライゼーションも止まってしまうかもしれません。そもそもIoTで失業者が増えるというのは本当に悪いことなのでしょうか。日本は少子高齢化で人口が減り、これから時間の問題で人口が半分になってしまうとも言われています。人口が半分になってもGDPを維持しようとすると、人は2倍働く必要があると思われていました。正直私は、これは大変なことで嫌だなと思っていました。しかし、AIとロボットが人間の代わりに働いてくれるのであれば、人間が2倍働かなくてもいいことになります。例えば倫理を守ってもらいながらAIとロボットに働いてGDPを稼いでもらい、政府がそのロボットに課税して、我々に生活費を払ってくれるという未来社会はどうでしょうか。我々は皆で研究者になり、ベーシックインカムという生活費を頂いて色々な研究をします。全世界のネットワークで誰も考えた事の無い良いことを一個だけ考えてグローバルネットワークに付加価値を提供するということでいかがでしょうか。このようなことが出来ればそれはそれで良いと思います。
さて、どういった仕事がAIやロボットにリプレースされるのでしょうか。定型的な知識だけでやるような仕事は、どう考えてもAIやロボットにリプレースされてしまうでしょう。そうすると最近言われているのが、ハートやスピリット、ソウル、共感などが大事だという事です。こういったことは女性の方が強いような気がします。論理的ではなくても良いのでハートで共感するといったタイプの仕事が残るわけです。そうすれば後の面倒なことはAIとロボットが担ってくれるのであればこれは有難い話ではないでしょうか。IoTの適用ですが、最初は製造業において工場で色々と効率化が進むことになります。人間もいますが、人間は頭や感性を使ういいところだけをやることになります。そうやってサービス業を含め段々と進んでいくと、もうほとんど機械に任せてもいいのではないかという話になります。それこそ、弁護士、会計士、税理士、裁判官、医師といったような職業も、会社の社長もAIやロボットに任せ、付加価値が大きくなるところからは税金を取ります。そしてそれを国民の皆さんに配っていただくというようなこともいいのではないでしょうか。将来ビジョンとしてはどうでしょう。

しかし、ここで気を付けなくてはいけないことは、先述のような効率的で倫理を考慮した使い方ではなく、例えばAIの軍事利用といったことや、倫理が無いAIの利用可能性についてです。以前はAIやロボットの倫理に関してあまり考えてきませんでした。ですが、AIやロボットが利用され始め、人間の役割をリプレースするような話になってくると、犯罪を犯すようなAIが出てきたりすれば困ったことになりますよね。昔はロボットのアトムなどで、人間には悪いことをしないというのがありましたが、そういう要素は最低限入ってもらわないといけませんよね。そういう意味では倫理を守って税金も払ってくれるAIというのがいいのではないかなと私は思っています。例えばIBMは、昔はメインフレームという大きいコンピュータの会社でしたが、メインフレームはみんなあまり使わなくなり、クラウドではAmazonやMicrosoftに負けるようになりました。そこで最近何をしているかというと、ワトソンというAIを使って色々なコンサルティングみたいなことをやり始め、なんともうこの売上が1兆円を超えてしまいました。ある意味世の中が結構すごい勢いで変わっています。日本企業などはそういうのが遅いので困るところですが、アメリカなどはもうダメだと思ったら捨てて新しい物に資源を投入します。日本も日本人もグローバルの流れに取り残されないようにしないといけませんね。気が付くとAIとロボットしか世界に存在しないという時代になるかもしれません。

それでは今日のまとめです。
最近IoT革命が起きつつあります。このことで失業が増えれば困るという意見もある一方で、少子高齢化に
伴って生産年齢人口が減るという問題の解決にもなるかもしれません。AIとロボットのお陰でGDPが
増えて、その富を分配してくれると我々は働かなくてもいいのではないだろうかと、最近夢を見始めてい
るところです。

分野: その他 |スピーカー: 村藤功

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