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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > パワーと影響力①イントロダクション (組織・リーダーシップ研究/芹沢宗一郎)

パワーと影響力①イントロダクション

芹沢宗一郎 組織・リーダーシップ研究

17/04/10

グロービス経営大学院の芹沢 宗一郎です。私はグロービス経営大学院で「組織論」とか「リーダーシップ論」について教えています。グロービスの立ち上げから参画して20数年が経ちますが、バブルが崩壊してから日本企業の変革や人材育成のお手伝いをしてきました。

今、日本、そして企業を取り巻く状況は目まぐるしく変化しています。その激動の時代に対応できる組織とはどうあるべきか、ということが今議論になっています。これまでは、経営のトップ、あるいはポジションパワーを持った人達が意思決定をしてやり方をある程度決めて組織の末端に落とし込んでいれば結果が出るような時代でした。しかし、バブルが崩壊して20数年で状況はガラリと変わりました。日々変化が起きています。その変化にスピーディーかつ的確に対応できる組織運営の仕方が今求められています。もちろん、ポジションパワー、権限を持っている人達も頑張らないといけませんが、ポジションに就いていない多くの人々が、常にその変化を自分で感知して、変化に対して何をしたらいいのかを主体的に考える意識と行動が求められるようになってきています。

ポジションパワーを持っていない一社員の私達一人一人が常にどうあるべきか考えて能動的に行動しなければならない。場合によってはポジションパワーを持っている上司を、ポジションパワーを持っていない部下の方が動かさないといけないということです。実際にこういう状況が今非常に増えています。
下から上を動かすということをやらなければいけない時代になってきています。

そうは言っても実際にどうしたらよいのかわからないという方が多いと思いますので、そのやり方についてこれからお話ししていきたいと思います。今日は1回目ですので、私が今大学院で担当している「パワーと影響力」という授業のお話をしましょう。これは、人の持っているパワーを使って他人に影響を与えて他人を動かす。これによって自分の目的を果たすための方法論を勉強する授業なのですが、パワーと聞くと、皆さんどういうものを想像されるでしょうか。

多くの方が「権限」「ポジションに就いているということ自体がパワー源泉だ」とイメージされます。もちろんそれもありますが、先程申し上げたように、今の時代ポジションに就いていない人達が人を動かさないといけません。そう考えた時にパワーというのは一体何なのか。これは実は2つあります。1つは個人の持っている固有の能力とか知識とか、あるいは価値観とか想いといったような「パーソナルなパワー」です。2つ目は「リレーションパワー」、関係性の力と言われます。人間自分一人では出来ないことがたくさんありますよね。そういう時に自分を助けてくれる仲間とかネットワークのパワーのことです。これも1つのパワーの源泉になります。ポジションのない方は、この2つをしっかり駆使して相手を動かしていくことが大事になってきます。

今日は初回なので、改めて何故ポジションパワーを持たない人が組織の中で影響力を発揮しないといけないのかについて確認してみたいと思います。皆さんダーウィンの進化論を一度は耳にされたことがあると思います。ダーウィンは、強い種が必ずしも生き残れるわけではなく、環境に的確に対応出来た種が生き残れると述べています。つまり、「適応力・対応力」が非常に大事になります。これは企業でも同じことが言えます。日々起きている変化に対して対応しないといけません。対応するためには組織内部でのイレギュラーな対応、やり取り、あるいは働きかけというのが不可欠になってくるわけです。これは上司部下の縦の関係だけでは解決出来ないようなコミュニケーションや連携が不可欠になってきます。これが1つ目のポイントです。

2つ目は、変化というのはどこで起こっているかというと、まさに現場で起こっているわけです。お客さんの嗜好が変わってきているとか、競争相手の戦い方が変わってきているとか、その変化を本来分かっているのは現場で働いている人なのです。すなわち、ポジションパワーを持っている人からは遠いところで変化が起こっているということです。そうすると、その変化に対してスピーディーかつ的確に対応するためには、ポジションパワーを持っている人に頼っていては対応しきれないという状況があるわけです。
変化を感じている現場の人たちがやはりそれを伝えないといけないわけです。まさにそういうポジションに就いていない人達が主体的に起点になって、場合によっては上司、他の部門の人を動かしていくという意識が非常に大事になってきています。ポジションパワーを持っていない人達だからこそしっかりとこの「パワーと影響力」を学ぶ必要があります。

次回からは、具体的にポジションパワーを持っていない人達がどのようにポジションパワーのある人達を動かしていったらいいのかというお話をしていきます。

では、今日のまとめです。
1つ目は今の世の中ものすごく変化しているということと、その変化に対応するためにはポジションパワーを持っていない人達が起点になって行動する意識を持たないといけないということ。2つ目に、では、ポジションパワーを持っていない人達はどうやって人を動かすかというと、そのパワーの源泉というのはポジションにはないため、その人の持っている固有の「パーソナルパワー」であるとか、自分を助けてくれる仲間がどれだけいるかという「リレーションパワー」を発揮する必要があるということです。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 芹沢宗一郎

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