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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > パワーと影響力④ボスマネジメント2 (組織・リーダーシップ研究/芹沢宗一郎)

パワーと影響力④ボスマネジメント2

芹沢宗一郎 組織・リーダーシップ研究

17/04/25

このシリーズでは「ポジションパワーを持たずに人を動かすには」というお話をしています。こういう変化の激しい時代には、ポジションパワーを持たない人間が他者に影響力を発揮していかないと会社が時代に適応出来ません。前回は「特に部下が上司を動かすポイント」をお話しました。部下が上司を動かすためには、上司もやはり部下に依存しているため、その上司のニーズをきちんと知ることが大切です。そのニーズは大きく4つありました。
1.任せた仕事はきちんとやって欲しい。指示が無くても出来るような人間を求めている
2.情報源になって欲しい。いい情報だけではなく、悪い情報も含めた情報源になって欲しい
3.上司の判断や方針をきちんと下の人間にまで伝えるメッセンジャーとしての役割を期待している
4.組織の中でどうしても部下に言えない政治的なことなど上司の悩みや思いを汲んで欲しい
以上のような4つのニーズがあるというお話をしました。

それらを踏まえた上で、今回は上司を動かすボスマネジメントについてさらに深く考えていきます。「上司を動かす上で陥りがちな罠」のお話です。その代表的な例を4つお話します。

1つ目は、部下は「上司は万能でなければならない」という非現実的な上司観を持ちがちだということです。ついつい、上司に対してはこうあって欲しいという期待が高くなりがちなので、それに満たない上司の一面が見えてしまった時についつい不満を抱いてしまいますね。部下は、どうしても上司に対してパーフェクトを求めがちです。しかし、上司もパーフェクトではないということです。そうすると上司の粗ばかりが見えてしまうわけです。上司であれ、完璧な人間はいないということを抑えておくことが必要だと思います。

2つ目は、上司に対して自分の正論を主張すれば必ず通るはずだという思いを部下は抱きがちです。こっちは正しいことを言っているのにそれが通らないのはおかしいと思ってしまいます。ところが、自分自身にとっての正論は、相手である上司にとっては必ずしも正論ではないということが当然あるわけです。当然見ている世界が違いますし、判断する基準もおそらく変わってきます。まず、自分の正論は上司にとって正しいとは限らないというマインドを持つことが非常に大事です。

3つ目は、当然部下として見えている視野(世界)は、上司の見ているそれよりも狭いので、結果上司の考えている課題意識或いは悩みというものが十分部下には理解できないということが起こります。上司は様々な課題や葛藤がある中で、日々それらと戦っているわけです。たとえば高品質とスピードなど、二律背反になりがちなことを同時に追求しなければいけないようなことが日々経営の中であるわけですよね。そういう世界の中で日々上司は戦っているということに思いをはせる必要があります。

言われてみるとなるほどと納得されると思いますが、人は自分の見えている部分でしか考えられないところがあります。だからなるべく上司が見えている世界がどういう世界なのか、やはり見えてなかったら尋ねてみるということが非常に大事ではないかと思います。

上司も忙しいですから、そんな事をいちいち聞くなという顔をされるかもしれません。それでもやはり分からなければ聞いた方がいいと思いますよ。そこはやはり上司も本来答える責任があると思います。そういうコミュニケーションも取っていかないといけないですね。

最後に4つ目は、上司との間で、例えば目的とか目標をしっかりすり合わせて、握ったつもりでやっていたのだけれども、いつの間にか乖離が生じてきて終わってみたら上司の期待と違っていたということもよく起こります。始めの段階で確認作業をしておいても、時間の経過とともに日々経営の環境は変わってくるため、上司の優先順位も変わってくるわけです。やはり変化がないかということを逐一上司とコミュニケーションして確認しておく必要があります。昔から「報連相」と言われますけれども、勝手な思い込みでお互いそうだろうと進めていくと大変なことになります。お互い忙しいので、どうしてもそこが疎かになりがちなんですけれども、やはり基本が大切です。

では、今日のまとめです。
上司を動かすために陥りがちな罠ということで4つご紹介しました。1つ目は、上司は万能でなければいけないという非現実的な上司観、2つ目は正論を主張すれば必ず通るはずだという自己中心的な考え方、3つ目は上司と見ている世界が違うことに気づいてないということ。4つ目は上司と合意したはずのものが変わってきてしまうこともあるということです。これらは日々起こることなので、是非皆さん、こういう罠に陥らないで上司(ボス)をマネージしていってください。


分野: リーダーシップ |スピーカー: 芹沢宗一郎

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