QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

ブログ&ポッドキャスト詳細

QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > パワーと影響力③ボスマネジメント1 (組織・リーダーシップ研究/芹沢宗一郎)

パワーと影響力③ボスマネジメント1

芹沢宗一郎 組織・リーダーシップ研究

17/04/24

前回は、ポジションパワーを持たずに人を動かしたい時、例えば他の部署であったり、他の会社であったり、部下が上司を動かしたい場合などには、共通する5つのステップがあるというお話をしました。まず1つ目が「目的は何かを明確にすること」。そして2つ目が「誰を動かしたらいいのかターゲットを明確にすること」、3つ目「ターゲットのニーズや感情をきちんと理解すること」、4つ目「ニーズを満たすために自分のどの力(パワー)を使ったらいいのか考えること」、そして最後が「具体的な行動に移すこと」です。この5つのステップが大切だというお話でした。それらを踏まえた上で、今日はおそらく皆さんが一番関心をお持ちであろう上司を動かす「ボスマネージメント」(通称:ボスマネ)についてお話します。

繰り返しになりますが、何故ボスマネージメントが大事なのか、というお話からしたいと思います。
まさに今、企業を取り巻く環境は急激に変化しています。そして、その変化はボスから離れた「現場」で起きています。そうすると、現場で起きている変化を伝言ゲームのようにボスに伝えていくと時間がかかってしまいます。なおかつ、大体伝言ゲームというのは皆さんご存知のように正しく伝わりにくいという特徴を持っています。そうすると、ボスが間違った情報解釈をして意思決定してしまう可能性が高くなり、企業経営が上手くいかなくなります。こういった難しさを踏まえると、一番正しい情報に触れて知っている現場の人達が「何をすべきか」ということを考えて、自分たち起点で上司にあるべき方向を提案していくような意識行動が非常に大事になってきます。それが「ボスマネージメント」が求められてきている理由です。

では、実際にどのようにしてボスマネージメントを行うのか。

基本的には前回の5つのステップを踏むというのは変わりません。特に忘れてはいけないのは、「上司も部下に大きく依存している」ということです。上司も部下がいないと困るわけです。そこをしっかり意識しましょう。

「上司は部下に何を依存しているのか」。言い替えれば「上司の持っているニーズ」。部下に対して何を期待して何を求めているのかということをしっかり把握できているかどうかが非常に大切です。

では、上司のニーズにはどういうものがあると思いますか。意外とみなさん答えられませんね。
通常上司が部下にどういうことを期待しているのか、上司の部下に対するニーズにはどのようなものがあるか、その代表的な例をいくつかご紹介します。

まず1つ目は、当然ですけれど、「任せた仕事はしっかりやりきってほしい」というニーズです。
さらには、いちいち指示しなくてもある程度自分で自立的に判断して動いてくれるような、心配をかけない、手間のかからない部下であることを期待します。

2つ目は、上司にとっての「情報源になってほしい」というニーズもありますね。現場で起きる変化というのは、ビジネスチャンスにもなるわけで、ビジネスにヒントとなるような情報を提供してほしいと思っています。情報というのは決していい情報ばかりではなく、悪い情報もあります。会社では悪い情報というのは意外と上司に正しくあがってきません。何故かというと、悪い情報を上に伝えると自分の評価が下がるのではないかと恐れるからです。でも実は、上司というのはそういう悪い情報も求めています。悪い情報は、ある意味ビジネスの可能性も秘めているからです。良い情報だけではなく悪い情報もしっかり漏らさず報告する情報源になってほしいと思っています。

3つ目は「上司の判断や方針を組織の末端まできちんと伝えてくれる役割」も期待します。当然上司の方針、判断というのは上司自らが組織のメンバーに説明しないといけませんが、組織が大きくなってくるとなかなか一人では伝えきれなくなります。部下のそのまた下の部下に上司の考えをしっかり代弁して伝えてほしいという「メッセンジャーとしての役割」も求めます。

そして4つ目に、上司は部下に言えないような悩みをたくさん抱えています。経営というのは合理的に意思決定して、メンバーに合理的に動いてもらうというのが筋ですが、人間は合理性だけでは動かないところがたくさんありますよね。社内政治であるとか、派閥とか、こういうものも無視できません。
しかし、こういったドロドロした世界のことはなかなか部下には話せませんよね。部下にはそういう話せないこともあることを理解してもらい、上司の味方になってほしいと思うわけです。

では、今日のまとめです。
今日は上司を動かすにはどうしたらいいかというところにフォーカスしてお話しました。基本的に5つのステップを踏んでいくというところは変わりません。しかし、一番大事なのは上司も部下に依存しているということです。言い替えれば、上司は部下に期待しているものがあります。上司の部下へのニーズは何なのかということをしっかり理解した上で、どういうふうに上司に働きかけをしたらいいかということを考えるべきだというのが今日のポイントでした。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 芹沢宗一郎

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ