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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > チームビルディング「チームの発展段階」 (人材マネジメント/良田智雄)

チームビルディング「チームの発展段階」

良田智雄 人材マネジメント

17/03/24

これまで「人事制度」についてお話をしてきましたが、今日は少しそこから離れたお話をしたいと思います。ただし、そもそも「人事制度」というのはいわゆる人事の仕組だけの話ではありません。人事の仕組みの他に重要なポイントとして「組織」というものがあります。「組織」は会社によって様々な構造がありますが、今日は組織を運営していく上で知っておいてほしいことについてお話します。

「チームビルディング」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
そろそろ人事異動のシーズンになりますね。新年度の方針を決めたりメンバーの入れ替えをしたりと新しいチームがスタートするわけですが、そこでまず初めに行うのが「チームビルディング」というものです。
チームをどう作っていくかを考える上で重要なポイントがいくつかあります。実は人が生まれて大人に成長していくように、チームにも「発展段階」があると言われています。今日はそのご紹介をしたいと思います。

チームというのは大きく5つの発達段階に分けられます。1つ目が「フォーミング」と言われる「形成期」です。つまり、チームを結成していくような時期のことです。どういう人達を集めようかとか、この人にこの役割を与えようということを考える時期がフォーミングです。メンバー形成の時期です。

メンバーが決まり、チームとしてスタートする中で、打ち解けあいながら話をしていきます。それが進んでいくと次に「ストーミング」という時期があります。これは「激動期」という意味です。ここでは議論をして緊張感が生まれたり、場合によっては衝突したり、意見がかみ合わずにぶつかったりします。それによってチーム内が険悪な雰囲気になる時期がきます。

それらを経て「ノーミング」期がきます。これは「規範形成期」と言います。つまり、そういったものを通して、そのチームにおいての規範が生まれます。ここで生まれた規範・ルールというのは、基本的に上から押しつけられたものではなく、そのチームとして皆が認識しあっているルールのため、守られやすくそこで働きやすくなります。これがいわゆる「文化」になってくるかもしれません。

そういったものが形成され初めて次にくるのが「パフォーミング期」、「実現期」です。チームとして目的達成に向けて進んでいく時期がきます。それがずっと続いて最終的には目的を達成するとチームは解散したり、1年間でまた異動が起こって人が入れ替わって新しいチームに変わったりして「終了期」を迎えます。この1連の5つの流れがあるということを知っているかいないかで、チームをはじめに運営しようと思った時にリーダーの心構えが変わってきます。そのため、チームは形成された後に動期を経て規範が生まれて期待通りに機能していくという流れがあるのだとすれば、意見の対立を避けてこのチームをまとめることは出来ないはずだということを認識しておく必要があります。しかし、多くの場合は衝突し始めるとリーダーもおろおろしてしまい、何かうまく収めようとか、丸く収めようとしてしまい、その後におこる「ノーミング」の規範形成などがあやふやになってしまいます。そうすると、チームの状態がうまく固まらずにそのまま流れていってしまいます。この流れを知っておくことで、敢えて主張をぶつけあわせてみたりして規範をきっちりと作っていこうなど、戦略的に使うことも可能です。そういう意味では、チームを運営していく過程においては、この流れがあるということを理解しておくことと、何か今問題が起こっていると感じた時に、どういう時期に起こっている問題なのかを把握しておくことが大切です。そうすることで対処のやり方が変わってきます。例えば、激動期に起こっている問題であれば、実はそれは深刻な問題なのではなく、起きた方がいい問題であり敢えて対処しないという対応が適切な場合があります。そこに下手に介入してしまうと折角そこで生まれようとしていた規範が生まれなくなり、かえってチームとしての問題を大きくすることもあるわけです。そのため、今起こっている問題はどの段階で起こっている問題なのかということを把握しておくこと、それによってどう対応するかを判断することが重要です。

チームに「激動期」があることはわかったけれども、「激動期」をどう乗り越えたら良いのか、という質問をよく耳にします。これは、「こうすれば必ずいける」というような一つの正解はありません。ここでリーダーの手腕が試されるわけです。もちろんこれは「どんな人達がそこにいるのか」によっても発生の仕方が違いますし、どこを押せばこれが解消するのかというポイントも変わってきます。もちろんこのチームが何を目指しているのかというところによっても目指している方向に激動している状態から規範というのを引っ張っていかないといけないわけですから、そこも変わってくるわけです。そのため、一概にこれが正しいという話にはなりません。大切なのは、まずは全体でどうしていきたいのか、このチームを本当にどうしていきたいのかというところをしっかりとリーダーが理解をして、そこと今起こっている状況において、何を本当にすれば変えられるんだろうかというところを考え抜くしかありません。この点に関しては、これをすれば必ずこうなるという解決策を私は持ち合わせていないので、日々リーダーとしての何かを鍛錬していかないと出てこないものではないかと思っています。

では、今日のまとめです。
チームビルディングにおいて大切なポイントとしては、チームには発展段階があるということです。発展には5つの段階があり、「形成期」「激動期」「規範形成期」「実現期」「終了期」に分けられます。この段階を理解してチームビルディングをすることによって、より短期的に自分の目指すべき方向にチームを運営していくことが出来るのではないでしょうか。

分野: 人材マネジメント |スピーカー: 良田智雄

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