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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 空港民営化① (国際経営、国際物流/星野裕志)

空港民営化①

星野裕志 国際経営、国際物流

17/03/06

今、福岡空港の国内線ターミナルは、大変な工事中ですが、今日は空港の話をします。
       
福岡空港は、あまりにも飛行機の離発着回数が多く、既に上限を超えていることはよく知られています。これから8年後の2025年に向けて、現在の一本の滑走路に加えて、2本目の第二滑走路を建設しますが、完成までにかなりの時間がかかるため、国内線側の誘導路の二重化を行っています。誘導路の二重化とは滑走路までのアプローチを2本にすることで、離発着する航空機の滑走路の専有時間を短くするということです。

そのために国内線ターミナルは、セットバックの工事中です。従来の第1から3までのターミナルが、ひとつに統合されます。今は搭乗口からの距離が遠くて、本当に不便ではありますが、今回の工事の副産物で、なかなか面白い店舗も設置されています。

現在、国内には97の空港があります。もちろん北海道には空港が多いですが、全国の都道府県で、平均して2つの空港があるということになります。

福岡県は福岡と北九州空港の2つですが、離島の多い長崎、鹿児島、沖縄では、特に多くの空港があります。国内の97空港は、国際航空輸送網と国内航空輸送網の拠点となる拠点空港、輸送ネットワークを支える地方管理空港、それに自衛隊と共用する空港やその他の目的で設置された空港に分けられます。

今日と明日の二回で、これらの空港を管理する管理者についてお話をしたいと思います。

以前は、空港を管理するのは国か地方自治体などでしたが、現在民営化が進んでいます。成田、中部、関空、伊丹の4つの空港は、既に企業が管理していますし、新千歳、福岡、高松を含めた国の管理する19の空港のいくつかは民営化の方向にあります。

昨年は日本の「空港民営化元年」とも言われました。関西空港、伊丹空港や仙台空港が民営化され、福岡空港も民営化に向けて準備をされています。以前から、関西空港会社の社長にパナソニックの副社長が就任されたり、中部国際空港セントレアの社長にトヨタ出身の方がなられて、従来の公共事業とは違う民間企業の手法でコスト削減などに成果を挙げられたということがありました。それをもっと進めていくというのが、空港の民営化です。

国内では空港を民間が管理するのは、まだ数える位ですが、これは世界の潮流といえます。このような民営化が始まったのは、サッチャー政権下の国営企業の民営化の方針に基づいて、英国で国有の空港運営公団であったBAAという組織を1986年に民営化させて、翌87年に株式上場したのが始まりです。BAAは、現在ヒースロー・エアポート・ホールディングという名称で、当初はヒースロー空港、ガトウィック等7空港を運営し、現在は4空港を運営しています。

民営化の目的は、国の負担を減らすこと、株式公開で国が収入を得られることになりますし、まさに民間の手法で路線網の拡充や利便性の向上など、戦略的な運営が期待されています。関空・伊丹の民営化で、1兆2千億円の今までの投資に対する借金の解消が期待されていますし、福岡空港では、先ほどお話しした2本目の滑走路の建設資金を得るということがあります。

1986年に英国から始まった空港の民営化は、世界的な潮流であり、日本でも成田、セントレア、関空や伊丹空港は、既に民営化されています。2019年度に福岡空港も民営化が計画されているということで、今日は空港民営化の動きをお話ししました。

空港を民営化する手法とメリットについては、明日お話ししたいと思います。


分野: 国際ロジスティクス 国際経営 |スピーカー: 星野裕志

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