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QT PROモーニングビジネススクール > ブログ&ポッドキャスト一覧 > 人事制度を設計する上で大事なポイント① (人材マネジメント/良田智雄)

人事制度を設計する上で大事なポイント①

良田智雄 人材マネジメント

17/03/10

前回から「会社の人事制度」というテーマでお話しています。前回は、何故そもそも人事制度があるのかというお話でした。人事制度というのは、企業が事業の目的を達成する為に競争力とか価値を向上させる組織であり、従業員の意欲や能力を向上させる仕組みを制度として体系化したものです。関心をもって自分の所の人事制度がどういうものなのかを知った上で働くと、働き方も変わってくるというお話でした。

今日は、具体的に人事制度がどのように設計されているのか、設計する上で大事に考えていることは何かというところを理解していただきたいと思います。

まずは、人事制度の根幹についてお話をします。
人事制度という言葉を聞いてどのようなことを連想しますか。

「人事」と言われると、4月になって部署が変わる「異動」とか新卒や中途の「採用」などがパッと思い浮かびます。それ以外にも、「評価」、「講習」、「育成」、「福利厚生」、「給与」など様々なキーワードがそこ出てきます。こういった様々な制度が恐らくどんな会社にもあると思います。では、色々ある中で特に根幹をなす制度とは一体何でしょうか。

様々な意見がありますが、私が特に中心に来ると思っているのは「評価」です。例えば、採用する人材像はどういう人なのかと考えた時、会社にとって優秀な人を採りたいわけです。では会社にとって優秀な人はどういう人かというと評価が高い人です。つまり、こういう人を採りたいというモデルは評価が高い人ということになります。

育成も同じです。入ってきた人をどう育成するのかという時、今の状態が~だからこういう風にしましょう、と考えます。つまり、これも「評価」です。良いスコアを出しているから、より高める為にこんな育成をしましょう。逆にそこが低いからこれを何とか戻すためにやりましょう、という育成の方向感のベースになってくる指標が「評価」です。

もちろん報酬は評価を前提に払います。昇進昇格も同様です。評価の高い人を昇格・昇進させます。もちろん降格させることにもつながってきます。このように、いくつもある人事制度を下支えしている指標というのは、ほとんどが「評価」を引っ張ってくることが多いわけです。単純に中だけの話ではなくて、社員が何か不祥事を起こしたといった場合にも、この社員はどんな社員だったのかを調べるために過去の評価を見たり、その人の会社での動きを定義付けるためにもそこに評価のデータが使われたりします。社内で働いていく中で形として一番分かりやすく残るのが「評価」です。そのため、会社が人事制度を運用していく中で、真ん中に評価を置くことが多いです。
何を基準に人を評価するのかというのは非常に難しいですが、その基準は会社会社で決まっているわけです。その基準というのは、本当にその会社がありたい姿、今後どうなっていきたいかというところを実現するために必要なものを基準におきます。だからここは働いている人が良いと思うとか悪いと思うとかいう話ではなく、会社としてこれが大事である、というものを基準に定めてくると思います。そのため、その関係性が理解されないと、実は働いている人はなぜあんな基準なのかと感じることになります。それは、説明責任が果たされていない状態です。そこの関係性がしっかり出来ている会社は、その評価基準に対して大きな不満は出てこない可能性の方が高いです。逆にそれでも不満が残る場合は、これは評価をする人がきちんと評価の仕組みを理解せずに、いざ評価する時になると実際には好き嫌いとか自分なりの感覚を持ちながら評価しているということが起こっている可能性があります。本来はきちんとした数字を出さないと評価しないはずなのに、頑張っているから評価してあげようとか。そんなことがもし起こってしまうと、実際にはうまく機能しなくなっていきます。ここの評価の結果がぶれてしまうと様々な所に影響が出てくるわけです。そのため、実際には評価の仕組みそのものをきっちりと作り上げることが大事ですが、それに加えて、きちんと運用するというところが非常に大切になっていきます。

では、今日のまとめです。

人事制度の根幹というのは「評価」になります。評価は組織の戦略や理念を実現に向かわせる、もしくは人材育成の方向付けや動機付けをするといったところに大きな影響を与えます。様々な人事の制度、それぞれにも大きな影響を与えます。そのため、これをきちんと運用していくことがと非常に大切になっていきますし、ここがうまくいかないとそもそも会社が進めたかった方向に進めていけることが出来なくなっていきます。その根幹となる評価をしっかりと作り上げていくというのは非常に大事なポイントです。

分野: 人材マネジメント |スピーカー: 良田智雄

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